保健福祉の現場から

感じるままに

受診の遅れ、診断の遅れ

2020年12月28日 | Weblog
12.28NHK「死去した立民 羽田参院幹事長 新型コロナに感染 検査で確認」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201228/k10012788761000.html)。<以下引用>
<27日に亡くなった立憲民主党の羽田雄一郎参議院幹事長が、その後の検査で新型コロナウイルスに感染していたことが確認されました。現職の国会議員が感染して亡くなったのは初めてです。これは、立憲民主党の福山幹事長が記者会見を開いて明らかにしました。立憲民主党の羽田参議院幹事長は、27日、東京都内の病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。羽田氏は、今月24日に発熱して体調不良が続き、27日にPCR検査を受けるために秘書が運転する車で医療機関に向かう途中に呼吸が荒くなり、「俺、肺炎かな」と言ったあと会話が途切れたということです。このため、死亡後、検査などを行った結果、新型コロナウイルスに感染していたことが確認されました。羽田氏には、糖尿病などの基礎疾患があったということです。現職の国会議員が新型コロナウイルスに感染して亡くなったのは、衆参両院を通じて初めてです。羽田氏は、発熱した今月24日以降は東京都内の自宅に待機していたということです。発熱する前は、今月22日に国会内で開かれた党の常任幹事会に出席するなどしていたほか、23日には地元の長野県内で開かれた県連の会議に出席するなどしていて、保健所などが羽田氏の行動履歴や濃厚接触者の把握を進めるとともに、党では接触した議員に検査を受けるよう呼びかけています。羽田氏は、参議院長野選挙区選出の当選5回。父親の羽田孜 元総理大臣の秘書を務めた後、平成11年の参議院の補欠選挙で初当選し、旧民主党政権で国土交通大臣を務めるなど要職を歴任しました。その後、旧国民民主党などを経て、ことし9月に立憲民主党に合流し、党の参議院幹事長を務めていました。福山幹事長は記者会見で「あまりに突然のことで悲しみでことばも出ない。ともに政権を目指そうと言っていた大きな友人であり、同志を失い、本当に残念な思いだ。党としては、感染状況が落ち着いてから家族や事務所などと相談してお別れの会を開きたい」と述べました。>

12.28AERA「「たいした熱じゃないから…」PCR検査断った立憲・羽田雄一郎参院議員の悲劇」(https://dot.asahi.com/wa/2020122800020.html)。

12.25「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4.1版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000712473.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000712383.pdf)p29「軽症;多くが自然軽快するが、急速に症状が進行することもある」「中等症Ⅰ;低酸素血症があっても呼吸困難を訴えないことがある」、p30「診察時は軽症と判断されても、発症2週目までに急速に病状が進行することがある」はポイントの一つであろう。7.21厚労省「地域で新型コロナウイルス感染症の患者が増加した場合の各対策(サーベイランス、感染拡大防止策、医療提供体制)の移行について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000651071.pdf)p5「重症化しやすい方以外の方であれば、新型コロナウイルスに感染しても症状が軽いことが多いため、通常の風邪と症状が変わらない場合は、必ずしも医療機関を受診する必要はない」の受診抑制・検査抑制で良いのであろうか。「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html)の12.22「新型コロナウイルス感染症対策における今後の検討の視点について(案)」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000709124.pdf)p4「医療資源を重症化リスクのある者等に重点化するといった柔軟な対応を可能とする方策を検討する必要。」は「受診抑制・検査抑制・早期治療抑制」ではないのではないか。「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html)の9.10資料3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000670226.pdf)p4「新型コロナウイルス感染症の入院症例に占める入院後に死亡する割合」に出ているように、入院時軽症/中等症例に比べて、入院時重症は明らかに予後が悪く、やはり、「早期診断」が大きなポイントであろう。3.30朝日新聞「タレントの志村けんさん死去 70歳 コロナ感染で入院」(https://www.asahi.com/articles/ASN3Z3D71N3TUCLV004.html)、4.23FNN「岡江久美子さん(63) 肺炎で死去 新型コロナに感染 「悔しくて悔しくて」夫・娘・芸能界から悼む声」(https://www.fnn.jp/articles/-/35680)、5.13日刊スポーツ「高田川部屋の勝武士さんがコロナ感染死 28歳」(https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202005130000226.html)のような「診断の遅れ」はなくすべきである。しかし、最近も、12.5中日新聞「診療所医師 重い役割 体制拡充も 検査受けられず」(https://www.chunichi.co.jp/article/165412?rct=k_news)・12.9中日新聞「「検査不要と医師が判断」 谷本石川県知事、死亡後 陽性判明に」(https://www.chunichi.co.jp/article/167456)が報道されている。10.5日本医師会「新型コロナウイルス感染症の検査体制並びに医療提供体制の影響等について活発に討議 令和2年度第1回都道府県医師会長会議」(http://www.med.or.jp/nichiionline/article/009611.html)では「長野県医師会からはPCR検査について、(1)民間検査の拡充とともに、(2)保健所が行う「行政検査」、県と委託契約し保険診療で検査を行ういわゆる「みなし行政検査」と「保険診療」が混同され、現場が混乱しているとして、その改善が求められた。釜萢敏常任理事は(1)について、「拡充できるようしっかり国に訴えていく」と回答。(2)に関しては、「基本的には医療機関で行う検査は全て行政検査であると整理されている」と説明。」とあるように、基本的構造(https://www.mhlw.go.jp/content/000604471.pdf)は変わっていない。4.30Business Journal「加藤厚労相「4日間自宅待機は誤解」」(https://biz-journal.jp/2020/04/post_154931.html)の頃とは変わらなければいけない。
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