保健福祉の現場から

感じるままに

反ワクチンデマ1?

2021年09月07日 | Weblog
R3.9.8NHK「ワクチン接種 感染者と死者を大幅抑制か 厚労省が効果を推定」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210908/k10013250821000.html)。<以下引用>
<ワクチン接種の効果を簡易な手法で推定すると、先月までの2か月間で新型コロナウイルスの感染者を10万人以上、死者は8000人以上減らせた可能性があるとする結果を厚生労働省がまとめました。厚生労働省は、感染者の情報を集約するシステム「HER-SYS」のデータを使って、感染の第5波の時期の感染者数の増加率などをもとにワクチンの効果を分析しました。それによりますと、7月の感染者数は6月と比べて、ワクチン接種が進んだ65歳以上では0.86倍と減ったのに対して、65歳未満は2.95倍と大幅に増えていました。これをもとに、高齢者でもワクチン接種が進まず若い世代と同じ増加率だったなどと仮定すると、7月と8月の2か月間で感染者数は合わせておよそ13万8000人となりました。実際にはシステムに入力されたこの2か月間の感染者数はおよそ3万人で、厚生労働省はワクチンによって高齢者の感染を10万人以上抑えられた可能性があるとしています。さらにワクチン接種が進む前のことし1月から5月までの高齢者の致死率を掛け合わせて計算したところ、7月と8月の2か月間で高齢者8000人以上の死亡を防いだ可能性があるとしています。厚生労働省は「あくまで仮定での試算だが、ワクチンの効果で高齢者を中心に感染者数や死亡者数の増加抑制が期待できる」と説明しています。>

R3.9.12読売新聞「「医師の発言」で接種不安拡散、有料サロンで誤情報…[虚実のはざま]第4部 深まる断絶<3>」(https://www.yomiuri.co.jp/national/20210912-OYT1T50076/)。

R3.9.6AERA「反ワクチンデマは29アカウントから拡散 約6300万の投稿から東大教授が分析」(https://dot.asahi.com/aera/2021090300013.html?page=1)で「内容も大きく分けて「副反応で死んだことが隠されている」といった“副反応系”と、「ワクチンなど効かない」というのが多いです。」とある。まず、「副反応」については、副反応検討部会(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_284075.html)で定期的に情報公開されている。また、R3.9.7武田薬品「COVID-19ワクチンモデルナ筋注の使用見合わせ対象ロットの接種者に関する厚生労働省の新たな発表内容についてCOVID-19ワクチンモデルナ筋注の使用見合わせ対象ロットの接種者に関する 厚生労働省の新たな発表内容について」(https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2021/takedas-response-to-the-new-incident-announced/)、R3.9.6NHK「異物混入で回収のワクチン 接種受けた1人死亡 因果関係は不明」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210907/k10013247621000.html)、R3.8.28朝日新聞「接種後に30代2人死亡 異物混入疑い、因果関係は不明」(https://www.asahi.com/articles/ASP8X61P0P8XULBJ00C.html?iref=com_apitop)のような随時情報公開もされている。接種が進むにつれて、R3.2.15「ワクチンの副反応に対する考え方及び評価について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000739054.pdf)p29「新型インフルエンザ予防接種(平成21~22年)において、接種後に報告された死亡事例133例」よりもかなり多くなるであろう。「予防接種健康被害救済制度」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou20/kenkouhigai_kyusai/)(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou20/kenkouhigai_kyusai/dl/leaflet_h241119.pdf)、「医薬品医療機器法に基づく副作用・感染症・不具合報告(医療従事者向け)」(https://www.pmda.go.jp/safety/reports/hcp/pmd-act/0003.html)がしっかり機能する必要がある。次に、「ワクチンの効果」について、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00294.html)のR3.9.1資料2-6「年齢区分別の新型コロナウイルス感染陽性者数と死亡者数」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000826597.pdf)p5「コロナ感染陽性者のワクチン接種回数と致死率(2021年7月)」で、高齢者では未接種者致死率2.83%に対して、2回目接種者致死率1.22%であることや、「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」(https://covid19.mhlw.go.jp/)の基本統計に掲載される「集団感染等発生状況」で、医療機関や高齢者福祉施設が以前に比べてかなり減っていることから、それなりに効果があると感じる方が少なくないであろう。但し、R3.9.7日刊ゲンダイ「コロナ死者急増はワクチン効果限界の凶兆か 医療、高齢者施設で接種後クラスター続々発生」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/294352)と報道されているように、ワクチン接種が完了している施設でもクラスターが散発していることは理解したい。R3.8.24「コロナワクチン接種後に新型コロナウイルス感染症と診断された症例に関する国立感染症研究所による医療機関に対する積極的疫学調査への協力依頼について(周知)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000823096.pdf)で「調査の対象者を2回目コロナワクチン接種後14日以上経過して診断された症例のうち、中等症Ⅱ以上(酸素投与が必要)の症例及び明確な疫学リンクのある3例以上のワクチン接種後感染者の集積症例(同一世帯における3例以上の症例は除く)」とされており、ブレイクスルー感染の重症度の評価が欠かせない。また、R3.8.24「コロナワクチン接種後に新型コロナウイルス感染症と診断された症例に関する国立感染症研究所による医療機関に対する積極的疫学調査への協力依頼について(周知)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000823096.pdf)では「当該患者について医師の判断により診療の一環として、下記の検体を用いた中和抗体測定の希望がある場合は、別途、医療機関から国立感染症研究所にご相談ください。 ・診断後間もなく採血された血清あるいは血漿検体(2cc以上) ・診断から10-14日後に採血された血清あるいは血漿検体(2cc以上)」を積極的に調査し、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00294.html)で評価・情報公開しても良いように感じる。 最近、R3.9.4AFP「英諮問機関、健康な12~15歳へのワクチン接種推奨せず」(https://www.afpbb.com/articles/-/3364779)が報道されていた。R3.6.11毎日新聞「独ワクチン委、子供すべての接種推奨せず 「リスク評価不十分」」(https://mainichi.jp/articles/20210611/k00/00m/030/040000c)は現在どうなっているであろうか。R3.6.16日本小児科学会「12歳以上の小児への新型コロナウイルスワクチン接種についての提言」(https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/Recommendation.21-06-16.pdf)、R3.6.22「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種を生徒に対して集団で実施することについての考え方及び留意点等について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000795957.pdf)が既に出ているが、副反応検討部会(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_284075.html)で、12~15歳の副反応の評価はされているであろうか。また、先進各国の学童接種に関する情報公開も欲しいところかもしれない。
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