保健福祉の現場から

感じるままに

コロナ死亡統計と死因究明

2021年09月27日 | Weblog
R3.9.27NHK「新型コロナ 7月以降の第5波 “自宅で死亡全国で37人 厚労省」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210927/k10013279471000.html)。<以下引用>
<新型コロナウイルスに感染し自宅で死亡したと国に報告された患者は、感染拡大の第5波にあたることし7月以降、全国で合わせて37人に上ることが厚生労働省のまとめで分かりました。厚生労働省は、自治体や医療機関から感染者の情報を集約するシステムを使って、新型コロナウイルスに感染した人が自宅で死亡した事例を調べました。それによりますと、ことし初めから今月15日までに自宅で亡くなったと報告された人は全国で合わせて122人でした。感染拡大の第5波の時期では7月が5人、8月が29人、今月は15日までで3人と、2か月半で合わせて37人と報告されています。このうち東京都では、ことし初めから今月15日までで19人と報告されていますが、7月が3人、8月が11人、今月は15日まで1人で、8割近くにあたる15人が、この2か月半に集中しています。自治体や医療機関が国に報告するまでに時間がかかることもあるため、実際に亡くなった人の数はさらに増える可能性があるということです。厚生労働省の専門家会合は「臨時の医療施設や入院待機施設の整備、自宅療養の体制強化など、今後も冬に向けてさらに厳しい感染状況が起きるという前提で早急に対策を進める必要がある」としています。>

R3.9.27FNN「都内で半数近くが8月に死亡 自宅療養中の死者」(https://www.fnn.jp/articles/-/244735)。<以下引用>
東京都で2021年、新型コロナウイルスに感染し自宅療養中に死亡した人の半数近くが、8月に死亡していたことがわかった。関係者によると、都内で新型コロナウイルスに感染し、自宅療養中に死亡が確認された人は、2021年は95人にのぼるが、このうち8月に44人が死亡し、半数近くとなっていることがわかった。次いで1月の27人、2月の13人で、9月はこれまで、5人の死亡が確認されている。東京都の担当者は、「酸素医療ステーションなどを整備し、感染者の容体の急変に対応できる体制整備を進める」と話している。>

R3.9.24「新型コロナウイルス感染症による死亡事案の把握の徹底について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000835664.pdf)が発出されている。R3.9.16東京新聞「小池知事 9月のコロナ死者高止まり「保健所に余裕がでて、出してきている」」(https://www.tokyo-np.co.jp/article/131219)で「15日には30代男性を含む20人の死者が確認された。20人のうち9月に亡くなったのは6人で、14人は7月、8月に死亡していた。」とあるように、いまだに基本的なPDCAができていない。R2.2.7「新型コロナウイルス感染症患者の急変及び死亡時の連絡について」・R2.2.14「新型コロナウイルス感染症患者の急変及び死亡時の連絡について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000641630.pdf)・R2.6.18「新型コロナウイルス感染症患者の急変及び死亡時の連絡について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000641629.pdf)が繰り返し発出されており、R2.5.10Abema「厚労省が死者・退院者数など大幅修正 東京都の死者は19人から171人に 新型コロナウイルス」(https://times.abema.tv/posts/7053339)、R2.6.19読売「埼玉のコロナ死者数、13人上方修正…厚労省の基準で見直し」(https://www.yomiuri.co.jp/national/20200619-OYT1T50258/)などが繰り返されている。R3.9.3「重症・死亡等サーベイの運用について(協力依頼)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000830153.pdf)、R3.9.3「新規陽性者数等の指標に係るHER-SYS データへの切替えについて(周知)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000830154.pdf)が発出されており、今月末から、「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」(https://covid19.mhlw.go.jp/)の基本統計に掲載される「重症者数」「死亡数」「新規陽性者数」がどうなるか注目される。R3.9.13NHK「コロナ感染 自宅で死亡した人 8月は250人 7月の8倍に 警察庁」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210913/k10013257851000.html)と報道されているが、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00294.html)のR3.6.9資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000790386.pdf)p79「警察庁新型コロナウィルス陽性死体取扱い状況(令和3年4月)」のその後について、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00294.html)のR3.9.27資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000836412.pdf)p91「HER-SYS上で死亡場所が「自宅」とされている事例について」、p92「警察庁新型コロナウィルス陽性死体取扱い状況(令和3年4月~8月)」をみておきたい。R3.9.16資料2-2(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000833560.pdf)p4「新規死亡者の推移」では第4波での新規死亡者数は5月中旬がピークでスパイクがみられており、第5波でも気になるところである(特に首都圏)。R3.8.31「新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き 第5.3版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000829136.pdf)p30「HER−SYS上,COVID−19による死亡か,他原因による死亡かを選択可能である」について、「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00294.html)で分析評価・公表されるべきと強く感じる。そもそも死亡票に基づく人口動態統計での「新型コロナ死亡」はどうなのか、ICD-10の一部改正(https://www.mhlw.go.jp/toukei/sippei/)を受けた「疾病等統計分類改正」(https://www.mhlw.go.jp/content/10700000/000748940.pdf)を踏まえても良いであろう。R3.9.21DIAMOND「なぜ「ワクチン接種で死亡」の原因究明が進まないのか、法医学者に聞く」(https://diamond.jp/articles/-/282431)も気になる報道で、R3.6.1「死因究明等推進計画」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shiinkyuumei_keikaku.html)が色褪せてはいけない。そういえば、一年余前のR2.4.15産経「無対策なら42万人死亡も 厚労省の新型コロナ対策班が試算」(https://www.sankei.com/article/20200415-ESINFND3ERMYDD6YGJRZYOTIVE/)の厚労省班見解は、R3.9.15日刊ゲンダイ「ワクチン接種完了でも「150日間で死者10万人超」の衝撃予測!」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/294774)とされている。Johns Hopkins University.のMaps & Trends(https://coronavirus.jhu.edu/data)のマップ(https://coronavirus.jhu.edu/map.html)では、日本は新規陽性者数が減少傾向にあるものの、新規死亡者数が増えている珍しい国である。新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00294.html)のリスク評価に疑問を感じる方が少なくないかもしれない。
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