友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

街頭演説でのヤジへの忖度

2019年07月17日 18時04分53秒 | Weblog

 新聞の購読者が減る傾向に歯止めがかからないようだ。先日も読売の販売店から、「このままでは店がつぶれてしまう」と悲痛な電話がかかってきた。続いて朝日の販売店から、「17日から20日まで、無料で新聞を入れるので読んでください」とかかってきた。無料のものを断ることは無いので、「ええ、どうぞ」と答えた。

 久しぶりに朝日新聞を見ると、中日新聞に載っていない三面記事があった。15日に札幌市で行われた安倍首相の街頭演説に、ヤジを飛ばした男性を警察官が取り押さえ、排除したというものだ。「トラブル防止と公選法違反になるおそれがある」と北海道警察は説明しているとあった。

 さらに、「『増税反対』と叫んだ女性も警察官5・6人に取り囲まれ、腕をつかまれて後方へ移動させられた」とある。首相に対するヤジの記事の最後に、立命館大学の松宮教授の「職権乱用罪にあたる可能性もある。警察の政治的中立を疑われても仕方ない」との談話を載せてあった。

 朝日新聞が政府・自民党から叩かれ、記事から政府批判がなくなってしまったので、私は購読を止めた。時の権力を批判しない新聞は存在する意味がないと思っているからだ。問題点を挙げることが新聞の使命で、どう解決するか、みんなで考える資料を提出する役割を負っている。委縮した朝日より中日の方を評価してきた。

 この記事を読んで、政府から圧力をかけられてもへこたれない記者がいることを知った。首相の遊説日程を明らかにしない方針だったから、安倍首相はヤジが大嫌いなのだ。ヤジは妨害とは違う。ヤジを逆手にとって持論を展開することも出来る。いくら首相に忠誠を尽くすつもりでも、道警の行為は政治的中立に反している。

 書店に山積みされている『WILL』や『HANADA』は、朝日新聞を目の敵にしているが、こういう問題提起こそ新聞社は行うべきだと私は思う。産経や読売ばかりになってしまったら、お先真っ暗である。権力の腐敗を暴き、真っ向から問題提起する新聞を私は評価する。


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