神奈川県が2013年度をめどに、全ての県立高校で日本史を必修とする方針を明らかにした。どこの高校でも日本史を教えてきたのではないのかと一瞬思ったが、現行の学習指導要領では世界史は必修だが、日本史と地理は選択して履修することになっている。そこで神奈川県教委は「国際社会で主体的に生きていくための基礎として、日本の歴史や文化に対する理解を深める教育は重要」(2月15日付け中日新聞)として、全国で初めて必修化を打ち出したのだ。
中日新聞には松沢成文知事の談話が掲載されていた。松沢知事は「若い人が自国の歴史を学んでほしいという願いを持っていた。(日本史の必修化は)大変素晴らしい。愛国心や郷土愛がはぐくまれると思う。しっかりした日本人、国際人の育成のためには日本史は必要不可欠だ」と述べている。松沢知事は民主党の推す知事であり、今度新たに、北川正恭早大大学院教授(前三重県知事)や宮崎県の東国原英夫知事らとともに、次期衆院選に向けて真の改革を推進するための国民運動組織「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(略称・せんたく)を発足させた一人である。
産経新聞によれば「北川氏は次期衆院選での独自候補の擁立を否定したが、国民的知名度の高い東国原知事の参加により、今後、政界再編の呼び水となる可能性もある。『せんたく』は民間有識者で結成する「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)を母体とし、北川氏が発起人代表を務める。発起人には松沢茂文神奈川県知事、山田啓二京都府知事、古川康佐賀県知事らのほか、財界から池田守男資生堂相談役、茂木友三郎キッコーマン会長、労働界から古賀伸明連合事務局長が名を連ねている。」と報じている。
さらに今日のテレビニュースで、文部科学省が推進してきた「ゆとり教育」の大幅な見直しが行われるという。いつかそういう日が来るだろうと予想していたことだが、私は誠に残念な思いでいる。授業時間数が増えるのは、教師の負担が増えることで、多分現場では忙しさはそんなに変らないだろう。子どもを持つ親は、時間数が増えればたくさん教えてもらえる思いと単純に喜ぶだろう。このほかに道徳教育の充実や小学校での英語教育のいっそうの推進が図られるそうだ。そしてその分、「総合学習」の時間は減ることになる。
私は「総合学習」の理念を聞いた時、理想的な教育だと思った。ぜひともこれを推進して欲しい、もし私が首長になれたなら、全国に先駆けた「総合学習」の先進地にしたいと考えていた。けれども、教育現場では「総合学習」はかなり重荷で、理想とは程遠い形骸化したものとなってしまっていた。子どもたちに自主的に学ばせるためには教師自身の力量が問われた。現場の教師に「総合学習」の理想は徹底しなかったのだ。
神奈川県の日本史の必修化にしても、「ゆとり教育」の見直しにしても、私にはよい方向へ軌道修正されてきているとは思えない。「またいつか来た道」などと「復活」「復古」を口にする人がいるが、時代は変化しているのだから新しい危険な時代に向かいつつあると認識した方がよいと私は思っている。
中日新聞には松沢成文知事の談話が掲載されていた。松沢知事は「若い人が自国の歴史を学んでほしいという願いを持っていた。(日本史の必修化は)大変素晴らしい。愛国心や郷土愛がはぐくまれると思う。しっかりした日本人、国際人の育成のためには日本史は必要不可欠だ」と述べている。松沢知事は民主党の推す知事であり、今度新たに、北川正恭早大大学院教授(前三重県知事)や宮崎県の東国原英夫知事らとともに、次期衆院選に向けて真の改革を推進するための国民運動組織「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(略称・せんたく)を発足させた一人である。
産経新聞によれば「北川氏は次期衆院選での独自候補の擁立を否定したが、国民的知名度の高い東国原知事の参加により、今後、政界再編の呼び水となる可能性もある。『せんたく』は民間有識者で結成する「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)を母体とし、北川氏が発起人代表を務める。発起人には松沢茂文神奈川県知事、山田啓二京都府知事、古川康佐賀県知事らのほか、財界から池田守男資生堂相談役、茂木友三郎キッコーマン会長、労働界から古賀伸明連合事務局長が名を連ねている。」と報じている。
さらに今日のテレビニュースで、文部科学省が推進してきた「ゆとり教育」の大幅な見直しが行われるという。いつかそういう日が来るだろうと予想していたことだが、私は誠に残念な思いでいる。授業時間数が増えるのは、教師の負担が増えることで、多分現場では忙しさはそんなに変らないだろう。子どもを持つ親は、時間数が増えればたくさん教えてもらえる思いと単純に喜ぶだろう。このほかに道徳教育の充実や小学校での英語教育のいっそうの推進が図られるそうだ。そしてその分、「総合学習」の時間は減ることになる。
私は「総合学習」の理念を聞いた時、理想的な教育だと思った。ぜひともこれを推進して欲しい、もし私が首長になれたなら、全国に先駆けた「総合学習」の先進地にしたいと考えていた。けれども、教育現場では「総合学習」はかなり重荷で、理想とは程遠い形骸化したものとなってしまっていた。子どもたちに自主的に学ばせるためには教師自身の力量が問われた。現場の教師に「総合学習」の理想は徹底しなかったのだ。
神奈川県の日本史の必修化にしても、「ゆとり教育」の見直しにしても、私にはよい方向へ軌道修正されてきているとは思えない。「またいつか来た道」などと「復活」「復古」を口にする人がいるが、時代は変化しているのだから新しい危険な時代に向かいつつあると認識した方がよいと私は思っている。