京都の町中を流れる高瀬川に面し、「元立誠小学校」があります。
明治2年(1869)に、河原町三条下ル大黒町の下京第6番組小学校として開校した歴史ある小学校です。京都では、明治5年の明治政府による学校制度の創設に先立ち、教育熱心な京都の町衆の手によって、それぞれの地域に64の小学校を作りました。まさに日本最初の学区制小学校で、ここもそのひとつです。
校名は、東京遷都以後の京都の発展に尽力した、長州出身の京都府知事の槇村正直氏の提案です。
はじめは、河原町通に面した場所にあった学校ですが、生徒数の増加、また河原町通の拡張、さらに新京極の火事などで、移転。現在の場所に、当時としては珍しい鉄筋コンクリートの校舎ができたのは、昭和3年。高瀬川を渡って入る正門やアーチの玄関など、堂々とした風格と西洋風の洒落た雰囲気が漂う建物が、長い間、京都の人々に愛されてきました。
ちなみに、ここの卒業生には、俳優の中村玉緒さんや近藤正臣さんなども。
生徒数の減少により、統合され、小学校としては、平成4年に最後の卒業生11名を送りだし、閉校しました。
当時の面影を留める校舎と教室。
「こういう雰囲気の小学校好きだなぁ~」と校舎内を見学。
子どもたちの元気な声が聞こえてきそうな水飲み場。
なども。
「あ、古い映写機がある~」そして行動には、スクリーンもあります。
実は、ここの場所は、かつて明治時代に創立した「京都電燈株式会社」という電力会社があった場所。そしてそこで、日本初の映画試写会が行われ、「日本映画原点の地」とされていました。小学校閉校後、2013年からは、教室を使い、「立誠シネマ」というミニシアターの活動がはじまり、さまざまな映画が上映されたのです。今年、7月30日、4年にわたり映画ファンに愛され続けたシネマも終了。出町柳に新たな映画館が今後できる予定です。
京都の歴史を物語る小学校のひとつ「元立誠小学校」の校舎の取り壊しが今年正式に決定。跡地には、ホテルなどを有す文化観光施設の建設が決まっています。
「え~ここ取り壊しちゃうんだ~なんかもったいない~」と思うミモロ。
このエリアでは、他にも大型ホテルの建設が進行中。「そんなにホテルいるのかなぁ~」と思ってしまうミモロでした。
毎年、地域の方々などを中心に、さまざまなイベントが行わわれ、この夏も校庭で盆踊りなどの夏祭りが…。
最後となる夏のイベントの目玉は、校舎を使っての「お化け屋敷」
ミモロも「怖~い」と言いながらも、興味津々。「あの~お化け屋敷入りたいんですけど~」と受付へ。
「残念・・・本日の営業は終了です。27日までやってますから、また来てくださいね~」と。
9日間限定で、14:00~20:00まで。大人800円、小学生500円です。
なんでも大変な人気で、週末は、2時間待ちとか。実際の廃校を使っての「学校のおばけ」。その迫力は、かなりのものとか。
「また、来ようかな~」とミモロ。え?ホントに来るの?怖いくせに~。お化け屋敷のストーリーは、たろうちゃんという子供が忘れたお人形を校舎の中を探しまわるというもの。「え~どうしよう~そのお人形に間違えられたら・・・」と一瞬恐怖で毛を逆立てるミモロでした。
「あ、なんか音楽が聞こえる~」と、ミモロは、校庭に向かいます。
「あ、盆踊りやってる~」。19日の夜は、恒例の盆踊り。櫓のまわりには、たくさんの人の踊りの輪ができていました。
「浴衣着て来ればよかった~」とミモロ。
これが最後の夏祭りです。
校庭には、いろいろな食べ物や遊戯のテントが連なります。
「お菓子ゲットするんだ~」と輪投げに挑戦。「う~重たい~」やる気はあるものの、ミモロの力では、輪が飛ばせず、諦めることに。残念…
20日には、向かい側の高瀬川では灯篭流しが行われます。
「ホントに、この校舎取り壊しちゃうの~」
「なんか寂しい…」またひとつ京都の歴史的な建造物が消えてゆきます。
*「元立誠小学校」の「お化け屋敷」に関する情報は、ホームぺージで
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