夜の「貴船神社」は、静寂の闇に包まれています。ミモロとお友達は、その中を「七夕笹飾りライトアップ」が8月15日まで行われている本宮から、結社へと向かいます。
「ミモロちゃん、本当に行くの?」とお友達。「うん、お詣りしなくちゃ~」と本宮の石段を下り、縁結びで知られる「結社」へと進みます。
木々の間から、光って見えるのは、貴船川。
途中の山から流れる滝もライトアップされ、闇に浮かんでいます。
[怖い~」とお友達。「大丈夫だよ~付いてきて~」とミモロは、お友達の前を歩きます。
貴船は、夏になると川に、川床を作り、涼を求める人たちが、その上で食事を楽しむところです。
「なんかいい匂いがする~」道沿いの料理屋さんから、鮎を焼く香ばしい匂いが、ミモロの鼻を刺激します。「お腹空いちゃったなぁ~」とミモロ。すでに19時半を廻る時間。予約してないミモロたちは、川床料理を食べるのは無理。「今度来るときは、予約しなくちゃね~」と4お友達。「うん…」と空いたお腹をさすります。
「結社」に着きました。
「ここには、笹飾りのライトアップがないから、さっきよりもっと暗いね~」とお友達。「うん…そうだね~」とミモロ。暗い足元・・・つまずかないように注意しながら、参拝します。
「じゃ、次は、奥の宮行くよ~」とミモロ。「え~まだ行くの~」とお友達。「うん…」
横目で、川の流れを見ながら、トコトコと奥の宮への坂道を進みます。
「わ~大きな杉~」とお友達。「御神木の杉…これもライトアップされてるんだ~。もしライトアップされてなかったら真っ暗だね~」とさすがのミモロもちょっと怖気づいてきました。
「あ、鳥居」奥の宮の参道の始まりです。
実は、ここから先が真っ暗。道の両脇に灯篭が並んでいますが、その光は弱く、足元や周囲を照らすにはいたりません。「なんか怖くない?」とお友達。「大丈夫だよ~」というミモロもお友達の手を握っています。
「ひとりじゃ、とても来れないね~」とさすがのミモロもお友達にピッタリ寄り添っています。「ミモロちゃん、ネコだから暗いところ得意なんじゃないの?」といわれ、「うん…でも、いつも早く寝てるから…」とよくわからない言い訳。
「ところで、ここ心霊スポットなんじゃないの?」とお友達。「え~違うよ。ここは神霊スポット。神様のいらっしゃる神聖な場所だよ」とミモロ。そう、この神社は、水の神様をお祀りする清めの神社。そして、気を蘇らせるパワーがあるといわれています。
「だから怖くないんだよ」と…。でも、参道には、灯籠の光で影がながく伸びています。「キャ~」とミモロは、お友達の手を強く握ります。「なんだ~ミモロたちの影だったんだ~」
やっと奥の宮の門に到着。
一番の奥にある社に参拝します。周囲は、真っ暗。そこだけが闇に浮かび上がっています。
ブルブル・・・どうしたわけか写真のフレームも曲がってしまいました。「昼間、ここは、すごくいい気が流れているんだよ~。今も、そうだと思うけど…」とミモロ。このお社の下には、龍神さまが住んでいる龍穴があるのだそう。
「あれ、なんのテントだろ?」奥の宮の境内にテントがあって、お兄さんが2人待機しています。その脇を二人連れの人が、山の方へ入ってゆきます。「え~あっちにこんな時間に行くの?」と不思議がるミモロ。「もしかして肝試ししてるのかもよ」とお友達。「そうなんだ~」とミモロ。
ミモロたちは、参拝を済ませると、「早く帰ろうよ」と、足早に坂道を下ります。それは、暗闇が怖いというより、「お腹空いた~」から。
「う~また美味しそうな匂いがする~いいなぁ~」と川床料理店の横を通りながら…。
川床からは、料理を味わい、美酒に酔う人たちの楽しげな笑声が響きます。
*「貴船神社」の詳しい情報はホームページで
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