8月最後の週末。東山の「粟田神社」の境内には、毎年、地元の方や京都造形芸術大学の学生さん、そして自由参加の方々など、大勢の人たちが集い、秋の「粟田祭」に登場する大きな燈呂を作ります。「今年もお手伝いするんだ~」とミモロ。
25日から3日間に渡り行われる作業。「わ~もう作業ずいぶん進んでる~」
「来年は、戌年だから、かわいいワンちゃんの大燈呂作るんだよね~」
そもそも「粟田神社」は、平安初期に創建され、お祀りされるご祭神は、素戔嗚尊(牛頭天王)など。「八坂神社」とも繋がりをもつ歴史ある神社です。毎年、10月に行われる「粟田祭」は、見所の多い祭りで、近年、注目を集めています。
今年の「粟田祭」は、10月7日の夜10時からの「おいでまつり」に始まり、8日の18時「夜渡り神事(れいけん祭)」ー知恩院の僧侶と共に行う神事。と、「大燈呂」の巡行。9日は、「神幸祭」「還幸祭」で、剣鉾と神輿の巡行が行われます。
そこに登場する大燈呂を、夏の週末に毎年、地元の人たちなどで作るのです。大燈呂の起源は、古くすでに江戸時代には、大きな燈呂が、何基も町を巡行し、町衆を驚かせたという記録も。青森のねぶたの起源ともいわれるもので、その作り方も同じなのです。しばらく途絶えていた大燈呂は、平成20年に京都造形芸術大学の協力で180年ぶりに復活。以来、年々、その存在が知られるようになりました。
地元の人が作るのは、来年の干支の大燈呂。
「わ~大きい犬~なんか携帯会社のお父さん犬みたい~」
「ミモロもお手伝いしなくちゃ~」と、まずは、大燈呂づくりのマニュアルをチェック。
「ミモロちゃんも、毎年お手伝いしてるんですね」と製作指導をなさる造形大のモーリー先生。「はい、ちょっとだけね~」
参加者と同じように名札を貼ってもらい、すっかりメンバーのひとりに。
ワイヤーを組んで枠を作り、そこに紙を貼ってゆきます。
ミモロは、みんなが作業するのをよく見てから、作業を進めます。なかなか慎重なミモロです。
「わ~みんな上手~」毎年行う作業、地元の方々の技術もアップ。作業は順調に進みます。
「できた~」と紙を貼り終わった大きな犬。
会長さんも嬉しそう。「あの~この子、白いままなの?」とミモロ。「いいえ、色塗るんですよ~」と。
「あ、そうなんだ~」学生さんが描いた完成予想図にそって、色が塗られ、より生き生きとして表情に。
「はい、これが完成!」イメージは、フランダースの犬だそう。
犬は、ネコと異なり、いろいろな種類によって、大きさや姿がバラバラ。なので、今回も、チワワ、パピオンなどさまざまな犬種が登場する予定です。
午後1時~4時まで続く製作作業。もちろん途中で休憩も…。「え?ミモロももらっていいの?あんまり働いてないけど~」
「もちろん、どうぞ~」とアイスをもらったミモロです。
27日の最終日。いよいよ作業も大詰め。粟田神社の境内での作業はこの日まで。それからは造形芸術大学で行います。
「はい、みなさん、作業終了です。お疲れ様でした」と会長さんの声。
「また、粟田神社のお祭りの時に会おうね~」と大きな犬にお別れするミモロ。
「うん、またね~」人間には聞こえぬ会話が交わされていました。
「もう秋のお祭りの準備~。早いね~」とミモロ。まだ36度を超す猛暑の京都ですが、秋そして年末の準備は着々と進んでいるのです。
:「粟田神社」の詳しい情報はホームページで
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