京都の自宅から約4時間かけてやってきた世界遺産「高野山」。約1200年前、弘法大師・空海が真言密教の修行道場として開山以来、時を超え、人々の崇敬を集め続ける霊場です。そこには、歴史を物語る建造物をはじめ、祈りをささげる場が点在しています。本日は、ミモロがそんな場所をご案内します。
まずは、高野山の入口ともいえる「大門」から…
ここは高野山の総門。現在の建物は、宝永2年(1705)に再建されたもの。
両脇には大きな金剛力士像がにらみを利かせています。「こんにちは~ミモロです。よろしく~」とまずご挨拶。
「いらっしゃい~」
江戸時代仏師康意と運長の作。「阿吽」姿です。「いかめしいお顔だけど、お目めが優しい感じがする~」とミモロ。訪れる人を、時代を超えて迎え続けたお像です。
「ちょっと寄り道しましょ」と高野山に詳しいお友達。「え?どこ行くの?」とミモロは、わからぬまま大門のそばの小路進みます。
そこには「お助け地蔵」さまが。ここは願い事をひとつだけ叶えてくれるというお地蔵さま。「ミモロちゃん、なにお願いするの?」「え~と…ひとつだけでしょ…う~ん、いままでお願いしてきたことがみんな叶いますように…」と祈ります。ひとつといえ、ちょっと欲張り・・・。
さて、次は、「中門」へ進みます。
この門は、天保14年(1843)に焼失。高野山開創1200年を記念し、平成27年に再建されたもの。ここには、火災の時に、運びだされた持国天像と多聞天像に加え、新たに増長天像と広目天像が作られ、四天像となり、門を守っています。
こちらが、新たに作られた像。
像の胸には、蘇りを表すセミと真っすぐに進むトンボが…。「踏みつけられてる鬼さんのお顔もなんか愛嬌あるね~」とミモロ。
この「中門」のあるエリアが、高野山の中心部で、「金剛峯寺」や「金堂」「御影堂」などが集まっています。
エリアの中心部に聳える「根本大塔」。
現在の建物は、昭和12年に再建されたもの。内陣には、大日如来さまなどがお祀りされています。
「広いね~」
ミモロの奥にあるのが「金剛峯寺」。ここは以前、「高野山開創1200年」の時に、訪れているので詳しいリポートは、「ミモロ 金剛峯寺」で検索してくださいませ。
次に向かったのは「金剛峯寺」の北側にある「浪切不動尊」。
ここには、弘法大師がお造りになったという不動明王がお祀りされています。
中は撮影できないので、天井の龍などをご紹介。
「ここ、近畿三十六不動尊霊場の第36番札所なんだって~」
そのそばにあるのは、重要文化財の「徳川家霊台」です。
ここは、三代将軍家光が、おじいさまの家康公とおとうさんの秀忠公の御霊を祀るために、寛永年間に建立されたもの。
「え~日光東照宮や駿府にもお祀りしてるのに、ここにも造ったんだ~」とミモロ。そう、高野山は、開創以来、宗派を越え、あらゆる人々が御魂の安息の地として敬い、慕った聖地なのです。
「なんか日光東照宮に似てる~」。江戸時代の代表的な廟霊建築で、その装飾の豪華さは本当に見事です。
鳥居があるのは、家康公の御廟で、家康公の御霊が神になっていることを示すものだとか。内部は非公開ですが、金箔のほどこされた厨子など、壮麗豪華なものだそう。
「次はどこに行こうかな~」とミモロ。「じゃ、町の中、歩いてみましょ」とお友達。
そこらバスに乗って、町の中心部へ移動します。ミモロはバスのフリーパスを購入したので、滞在中は乗り放題。頻繁に運行されるバスは、移動の強い味方です。
向かったのは、「苅萱堂(かるかやどう)」です。
「ここには、悲しいお話があるのよ~」とお友達。
なんでも、苅萱道心という人が、千里姫という美しい女性を見染め、本宅で本妻さんと一緒に暮らし始めたところ、一見仲がよく見える二人の女性が、実は、嫉妬の心などを隠し、その姿がヘビが絡まるように見えたため、そのあまりの恐ろしさに、出家してしまいます。
その後、本妻さんは亡くなり、妊娠していた千里姫は男の子、石童丸を出産、父親である道心を探す旅に出かけます。高野山で修行をしているという噂を聞き、父を訪ねる石童丸。ところが道心は、息子と知りながらも、修行中の故からか、父であることを明かしません。母、千里姫のもとに戻ると、すでに死の床にあり、母を亡くした石童丸は、ふたたび道心のもとに赴き、修行の道へと入ります。でも師となった道心は、生涯父であることを名乗らず、修行に励んだというお話。
修行の厳しさ、そこに身を置く心構えなどをといたお話なのでしょう。「え~なんかよくわかんない~」とミモロ。「結局、男としての責任果たしてないじゃない…息子だってかわいそうだよ~」とミモロは、納得がいかない様子。どうも父親を拒否されたかわいそうな息子のお話のように思えるミモロです。現代の解釈だとまぁ、そうなるかも。でも昔は、親子の情を絶ってでも修行することに人々は涙を流したのでしょう。時代によって、解釈は違いますね。
「なんかお腹空いた~」と、歩き回ったミモロ。では、次は、高野山で味わう美味しいものをご紹介しましょ。
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