ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「大覚寺」の「宵弘法」。先祖を敬い霊を送る。「護摩祈願」と「送り火法要」など

2017-08-23 | 京都

嵯峨の大沢池の畔にある「大覚寺」は、弘法大師を宗狙と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山です。
ミモロは、お友達に誘われて、8月20日の夜に大沢池を舞台に行われる「宵弘法」という弘法大師が除災招福を祈願する法会に参加することになりました。
「はじめて参加するの~」
夕方、6時近くに到着したミモロたちは、燈篭が並ぶ参道を歩き、大沢池へと進みます。

「わ~久しぶり~気持ちいいね~」大沢池を眺め、その広々した景色に思わず見惚れるミモロです。

大覚寺は、嵯峨天皇の離宮だったところ。正式には、「旧嵯峨御所大本山大覚寺」というのです。
「あ、嵯峨天皇って、弘法大師に高野山の開創を許可なさった天皇でしょ」と、つい1週間前に、高野山に行っていたミモロ。「ここも弘法大師さまのお寺でしょ。なんかご縁を感じちゃう~。弘法大師さまのお導きかな~」と。嵯峨天皇は、弘法大師の勧めで、般若心経を浄書され、その宸筆は、60年に1度しか開封できない勅封心経として今も大覚寺に大切に奉安されているのです。「だからここは、般若心経の写経で有名なんだって~。嵯峨天皇も弘法大師もすごく字がお上手なんだよね~。ミモロも今度写経しに来よう~」と。

さて、この日、大沢池には、特設の舞台が池に設けられています。
 「あそこで法会するんだね」
大沢池には、蓮の花がまだ咲いています。
「キレイ~ 通常の拝観時間なら、すぐそばで蓮の花を見られますが、この日は、通常の拝観時間を過ぎているので、池のまわりを歩くことはできません。なので柵に上って、眺めます。
「ミモロちゃん、お護摩祈願が始まるみたいよ~」とお友達に言われ、「あ、そう?今行く~」と柵から飛び降り、お友達の後に続きます。

池のそばに立つお堂には、僧侶が次々にやってきました。
「ホント~」
そして、間もなくお堂では、僧侶の読経が響き、参拝者の願いを書いた護符を火にくべ祈願する「お護摩祈願」が始まりました。
ミモロは、その傍らでじっと見つめています。

30分後、「お護摩祈願」が納められ、送り火法要まで、ミモロは、ほかの場所を見に行くことに。
ミモロが気になっていたのは、池に浮かぶ船。船頭さんたちが、灯篭流しの準備をしています。
「ミモロもご先祖様の燈篭流したい…」と、受付へ急ぎます。「あの~灯篭流し間に合いますか?」「はい、まだ大丈夫ですよ」2000円を納め、灯籠を奉納します。
 「側面にお名前書いてくださいるんだって…五山の送り火でご先祖様お見送りしたけど・・・気持ちだから」と。

灯籠流しをお願いして、「あれ?なんか素敵な音楽が聞こえてくる~」と本堂のそばに進みます。
「なんかいいね~」学生さんたちが演奏するクラシック音楽やポップな曲が、夕暮れの境内に響きます。
「宵弘法コンサート」です。

夕暮れが刻々と迫り、境内は、いっそうしっとりとした雰囲気に…。「こんな時間にお寺に入ってことない…素敵~」

万灯会のご献灯が、しだいに輝き始めました。
「なんてキレイなんだろ…」とその美しさに立ち尽くすミモロです。


気づくと、周囲は、夜の闇に包まれ始めました。
夜7時、いよいよ「送り法要」の始まりです。
ミモロは、建物に張り出した板張りの場所で、法要を見守ります。
大きな火が、立ち上り、池の面を照らします。

般若心経などの読経の声に、思わず手を合わせるミモロでした。

法要が終わると、お寺の中を拝見します。「こんな夜に拝見できるなんて…」とミモロたちは感激。
 
かつて嵯峨御所だったお寺は、まるで宮中のような雅さを備えています。
「夜、金の襖絵見ると、昼間より豪華に見えるね~」と、夜ならではの景色です。

「ご先祖様、もうお帰りになったかな~。どうぞいつもミモロを見守ってくださいね」
池には、灯籠流しで浮かべた燈火が光っています。


「五山の送り火だけじゃなく、京都にはいろいろな送り火の法要があるんだね~」と、改めて京都の奥深さを感じたミモロでした。

*「大覚寺」の詳しい情報はホームページで




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