夕方、久しぶりに清水寺へと向かったミモロ。円山公園から、高台寺の前の「ねねの道」、産寧坂、二年坂をへて、清水寺へと続く清水坂のコースは、石畳の道で、京都情緒があふれる人気の散策コース。どの道沿いにも、おみやげ物を扱うお店や、甘味店などが軒を連ね、常に、多くの観光客で賑わっています。
「ここを歩くと、京都にいるって感じがする…」。京都に暮らすミモロが、新鮮な観光客気分を取り戻す場所です。
高台寺では、夏に「百鬼夜行」展という幽霊や妖怪などの絵画を展示する企画が開催中。(「百鬼夜行」展:高台寺で、8月31日まで、9:00~18:00)
「ねねの道」沿いは、今年もそのプロモーションのため、妖怪の提灯が飾られています。
「怖いけど、なんかカワイイ…」
ミモロがトコトコと石畳の道を歩いていると、「写真撮っていいですか?」と英語で話しかけられました。チェコのプラハからの観光客です。
今年の夏、京都の町には、日本人観光客より、外国人の姿が目立ちます。お盆の日本は、観光地より帰省する人が多いためでしょう。この猛暑をものともせず、自転車などで観光地を回る海外からのゲストたち。「さすが、基礎体力が違うのかなー」と、暑さにまいっているミモロには、驚きです。スケジュールの都合上、どんな気候であっても予定変更がむずかしいのでしょうけど…。
さて、ミモロは、夕暮れ時の産寧坂へ。
「夕方だと空いてる…」
みやげ物の店が続く中に、古い大きな門が。脇には「青龍苑」という木札が。
ここは、かつて料亭「阪口」があった場所で、平成12年から、再開発されて、お庭が公開。その敷地には、「イノダコーヒー」「井筒八ッ橋本舗」「京つけもの西利」など京都を代表するお店が並んでいます。
そもそも昔からこの辺りは、北の政所の甥で桃山歌人である木下勝俊の隠棲した場所で、近世に至るまで、芸術、文芸など文化的な雰囲気が漂っていたところです。竹下夢二も、以前、この辺りに住んでいた時期があります。
「この奥に、こんな庭園があるって、知らなかったー。お店ばかりだと思ってたー」と。ミモロは、何度もこの道を通っていますが、この門をくぐったことがありませんでした。中に入ると…
そこには、山の斜面を巧みに使った日本庭園が広がり、草庵形式の茶室が3軒建っています。
「きっと紅葉のときは、キレイだろうなぁー。また、その頃来よう…」
いつもメインの通りだけを歩いていたミモロ…「こういう脇に入ると、まだまだ知らないところがたくさんあるのかも…」と。
庭を見学した後は、その敷地内にある「イノダコーヒー」(営業時間9:00~17:00ごろ)へ。
「ちょうどコーヒー買おうと思ってたんだー」と、店を代表する味の「アラビアの真珠」を購入しました。
そこから二年坂をあがり、清水坂へ。普段は、修学旅行生でいっぱいの道も、さすがこの時期は、まだゆっくり歩くことができます。「あれ、ここの奥なんだろ?」と、今回ミモロは、脇道に興味を…。
木のトンネルのような路地が奥へと続きます。「へぇーこんな広い場所が奥にあったんだー」
ここは、「普門庵」という和菓子屋さん。
お福さんの顔をイメージしたパッケージの「百福饅頭」などが並ぶ、お土産店舗とお茶やわらび餅などが味わえる茶寮の建物があります。
ミモロが、興味を抱いたのは、「百福くぐり」。
お福さんの顔の形をした石の中を通ると、願い事が叶うと、木札に…。もちろんさっそくくぐります。
「清水坂の両脇って、すごく眺めがいい場所なんだー」と、そこからの見える町の景色に見惚れます。
眼下には、茶碗坂に並ぶ町家の屋根が連なる姿が…。表通りとは、全く異なった静かな京都の景色が広がっています。それは、いままでミモロがあまり気に留めなかった景色。
ますます清水坂の脇歩きに、興味を抱くミモロです。
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