連日、38度とか、40度とか言われる猛暑日が続く京都。その厳しい暑さの中で、今年も恒例の「五条坂 陶器まつり」が、7日から10日の4日間開催されました。
「今年、人出が少ないんじゃない?」あまりの暑さのためか、なんとなく人出は少なく感じられます。また、いつもより、出店数も減少したような…。
五条坂は、京焼のお店が、両脇に軒を連ねる陶器通り。「陶器まつり」では、そんな陶器店が、通常の品を特別価格で、販売したり、全国から陶器作家が、仮設テントに作品を展示、即売。自分のお気に入りの器に出会うチャンスです。
毎年でかけるミモロも、「今年は、どんな器に出会えるかな?」と楽しみにしています。
いろいろなお店を覗きながら、坂を下ります。五条坂の南側の舗道を歩いていた時に、足を止めたのが、白い器が並ぶ1軒のテントです。
「あれ?これホーロー製なの?陶器まつりなのに…」と不思議そう…。
一見、ホーローに見える器は、実は、半磁器製。京都の陶芸家の大井寛史さんの「パールシリーズ」というラインの作品です。
大学卒業後、京都府立陶工高等技術専門学校へ進み、研究科を修了し、現在、太秦に窯をもち、作品づくりをなさっています。すでに京都の高島屋などで個展を開催。優れた技術と共に、ユーモアと繊細さを感じさせる作品に、ミモロは、すっかりファンになりました。
「えーホーローじゃないんだー。落としたら割れちゃうねー」「でも、電子レンジにいれられますよ」と。なるほど、ホーローでは、できないことが陶器ならできるわけです。
本当のホーローのポットやカップのような薄手のつくり、その形もまさにホーロー製のやさしいカーブと独特の温かさを備えています。
カップやポット、シュガーポット、ミルクピッチャーやお皿が揃うラインナップ。ホーローの製品らしく底には、陶器の高台がありません。それが、ホーローらしく見せる形に。縁のこげ茶色のラインが、器全体を引き締めています。なんともユーモアを感じさせる作品です。
「これ、欲しいなぁー」とミモロ。コーヒーカップをひとつ買うことに・・・。
今回、大井さんは、他にも個性的なラインを出展しています。
それは、レースのような模様が、器に入っている「蛍手」というシリーズ。レースの部分は、ひとつひとつ穴をあけ、釉薬がそこをふさぎ、光がこぼれるようになっています。とても繊細で、エレガントな作品です。。
「これもいいなぁー」ミモロは、それも気に入ったよう。
熱心に見ています。「きっと中に、イチゴ入れたら、赤い色が、外に映って見えるかも…」
確かに、真っ赤なイチゴが似合いそうな白い器です。
本格的な作陶をスタートなさって、5年ほど。これから、ますます注目される陶器作家さんです。
(写真は、テントがオレンジ色のため、その色が映り込んでいます。あしからず…)
ともかく、今年の「陶器まつり」は、連日、猛暑に襲われ、訪れる人も大変ですが、テントで出店している作家さんたちは、朝から夜まで、クーラーのない場所にいるのですから、大変さは並大抵ではありません。
今日、10日が最終日、お出かけの折は、くれぐれも熱中症対策を万全に・・・。
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