時折、雪もちらつく冬の京都。ミモロは、この冬の京都をもっと楽しもうと、お知恵を借りに、「京都市観光協会」へ伺うことに。
京都市観光協会は、三条大橋のすぐ近く、地下鉄東西線「三条京阪駅」の出口の横のビルの２階にあります。
そこには、京都の観光に関するいろいろな資料などがあり、京都を楽しむ情報がいっぱい。
「京都市観光協会」は、公益社団法人。協会には、京都市内の寺社、宿泊施設、料理店などをはじめ、観光に関わる１０００以上の会員が加盟しています。その会員と連携しながら、京都の観光をいっそう広め、多くの方に京都を楽しんでもらう企画や情報提供などをするのが、この協会のお仕事です。
訪れたミモロに、親切に対応してくださったのは小泉聡子さん。
「あのー冬の京都を楽しむコツを教えてくださいー」と、ミモロはさっそくお話を伺うことに。
まず、ミモロの前には、「京の冬の旅」のパンフレットが。
毎年、夏と冬に企画される京の旅シリーズ。これは、京都市と京都市観光協会が主催するもの。その理由は、１２月から３月末、また６月から８月が、日本を代表する観光地、京都であっても、訪れる観光客の数が減少する時期だから。そこで、落ち込む時期の底上げに、さまざま企画を立て、観光を促進しているそう。
「へー京都でも、そんな努力をしてるんだー」と、ミモロ。
確かに、今京都は、空いています。
いつも修学旅行生や観光客が大勢訪れる「平安神宮」も、平日は、人影もまばら…。
「だから、のんびり過ごせて、すごくいいよー」と、実は、ミモロは、こういう時期こそ楽しみに。
「そう、その通りで、比較的、人の少ない夏や冬だから、楽しめることもたくさんあるんですよ」と小泉さん。
例えば、非公開文化財特別公開も、この時期ならではの企画のひとつ。
桜や紅葉など自然が人を呼ぶ時期ではないので、京都の歴史的建造物や仏像や絵画などの文化財が観光のポイントに。静かな雰囲気の中で、ゆっくりと文化財が鑑賞できるのも、この時期の魅力です。
「今年の冬の旅は、皇室ゆかりの門跡寺院など、京都ならではの優美で、雅な場所が公開されています」
「あ、仮御所になった『聖護院』に行きました。狩野派の絢爛豪華な障壁画など、本当に雅な雰囲気。皇女さまたちが過ごされた尼門跡寺院なども、どこか可愛らしさがあって、ステキでした」
１月に訪れた「聖護院」を思い浮かべるミモロです。
「最近は、京都の伝統文化に、もっと触れたり、体験したいという声も多いので、いけばな、煎茶、狂言、香道などを体験講座もあるんですよ」
「あ、知ってるー。昨年、大覚寺さんでの香道体験に参加したんです。すごく楽しかったー」とミモロ。
「今年も２月と３月に、香りを楽しむ文化体験講座がありますよ。ほかにも京菓子や八つ橋、精進料理作り、また、扇子、友禅染、西陣織などの世界を体験できるものなど、いろいろあるんですよ」
「わー、面白そう…」。体験好きのミモロは、興味津々。
「２月下旬になると、梅の花が咲いて、それも素敵ですね。京都御所、城南宮、北野天満宮や梅宮神社など、梅が多いところです」
「昨年、城南宮と北野天満宮に行きました。梅のいい香りが漂って、すごくいい気分でした。特に京都に来て初めてあんなにたくさん枝垂れ梅を見たんです。華やかさもあって、見事でした」とミモロは、城南宮の梅を思い浮かべます。
「梅の次は、桃。お雛様もたくさん見ました…」とミモロ。「そうですね。京都には、たくさん見事なお雛様が残っていて、毎年、いろいろな場所に飾られるんですよ」と小泉さん。
宝鏡寺、さがの人形の家、平野の家永々棟などを始め、町家などでもお雛様を見ることができます。
「ミモロ、西陣の千両ヶ辻でも見ました…。町家に飾られたお雛様も素敵でした。それにお雛様の時期は、京菓子も可愛いくて…」
「冬の京都は、食べ物も美味しいでしょ。湯豆腐で温まったり、また冬しか食べられないお漬物もいろいろあって美味しいんですよ」と。
「でもね、冬の京都の夜って、どこにも行けない…」とミモロは、ちょっと不満のよう。
「いいえ、３月８日から１７日の夜は、知恩院や清水寺など東山のお寺の特別拝観とライトアップ。そしてそのお寺を結ぶ道は、LED電球の灯りが照らす「灯りと花の路」になります」
「わー、夜も特別拝観やってるんだー。知らなかったー」とミモロの目が輝きます。
京都に関する情報をゲットするなら、「京都市観光協会」のホームページが、とても役立ちます。
冬も魅力たっぷりの京都…ぜひ、ゆっくり京都を楽しみに来てください。
また、京都在住の方も、知らない京都にきっと出会えるはず…。
「あ、雪…」昨晩は、夜から大きな雪が降り、町は、うっすら雪帽子をかぶりました。
でも、まだ今年は、町中では、それほど雪が積もりません。
「雪だるま作れない…」と、昨年の雪を懐かしむミモロ。
「雪の京都も素敵なんだけどねー」と…。
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