「明日は、節分だからお豆買いに行かなくちゃ…」と、ミモロは、三条通をトコトコと歩いていました。
「あ、お豆売ってるー」と、店先に並べられた節分の豆に足を止めました。「でも福あめ…ってなんだろ?」
そこは「御所飴本舗」という飴屋さん。節分の時期だけ、ちょっとお豆を置いて、このお店のおすすめは、「福まめ」という元旦から節分ごろまで売り出される金粉入りの飴です。
福あめに興味を持ったミモロは、さっそく店内へ。
店内には、棚やテーブルの上に、さまざまな飴の袋が並んでいます。
「わーいろんな飴があるー」と、節分のお豆のことは、すっかり忘れ、飴に夢中。
「りんご、いちご、れもん、もも、みかん、宇治茶、サイダー・・・・みんな美味しそうな飴ばかり…」
さて、この「御所飴本舗」は、大正時代に六条高倉に小枝商店として創業。現在は、三代目の中西康拡さんが、砂糖と水飴を、高温の釜で炊き上げるという昔ながらの製法で、飴づくりをされています。三条通に本店ができたのは、昭和25年。木屋町にほど近い店舗は、多くの地元の人や観光客が訪れる場所に。
小粒の飴の袋詰めは、1袋210円。
ちょっと大きめの飴が、ひとつひとつ袋詰めされた8粒入りは、126円。ほかにも種類はいろいろと…。
「すごく買いやすいお値段…お土産に喜ばれそう…どれにしようか、迷っちゃうー」とミモロは、ひとつひとつ飴をみて、その味を想像している様子です。
そんなミモロを見て、お店の方が、「試食もできますから、気になる飴をなめてみてください…」
「えー試食があるの?」店の奥の棚には、ずらりと飴の入ったガラス瓶が。
「どれにしようかな?」そこでも悩むミモロです。
「じゃこれー、お願いします」。「いちごあめですね。はい、どうぞ…」
一粒、スプーンにのせてミモロに食べさせてくれました。
ペロリ…ほどよい甘さが、口に広がり、思わず目を細めるミモロ。
「ひとつ口に入れると、他の飴がなめられない…早くなめちゃおう…」とミモロは、口の中で飴を必死に転がしているよう。でも、ミモロの口では、なかなか飴は小さくなりません。
そこで、飴が溶けるまで、他の品を見て廻ることに…
季節が感じられる落雁もなんとも可愛らしく京都らしさ漂う品。
お雛様にピッタリのかわいい詰め合わせや、結婚式の引き出物にふさわしい愛らしいセットなども。
「飴の入れ物も素敵!」
赤い缶入りは、いろいろなフルーツ味が楽しめる飴などが入っていて、お店の定番で、観光客に大人気。
また3月から5月には、「さくらあめ」が季節限定で登場。
ミモロは、フルーツ味の詰め合わせを購入。いろんな味が楽しみたいミモロらしい選択です。
ねぇ、ところで節分のお豆は?「あ、そうだ…」
お多福のお面をかぶり、節分を思い出したよう…。
やっと口でとけた飴、さて「もうひとつ…飴をなめると幸せな気分になるねー。ごちそうさまでした。」とお礼をいって、そして帰り際に別の飴もちゃっかり口に入れて、お店を後にしました。
「ホントにあっさりとしたお味の飴、いくつ食べても飽きない感じ…」と、うれしそうな足取りで、三条通を歩くミモロです。
かさばらず、日持ちもする飴は、京都のお土産にもおすすめの品のひとつです。
さて節分に、ミモロは、どこに行くのかな?
*「御所飴本舗」京都市中京区三条河原町東入ル中島町98 電話075-221-3072 11:00~21:00 不定休 ホームページを見て、電話075-213-3800 か、FAX075-213-3900でも注文可能。
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