今年お正月から、ミモロは、日本最古の七福神めぐり「都七福神まいり」で京都のお寺を訪れています。
この日、訪れたのは寺町通沿いにある「革堂行願寺(こうどうぎょうがんじ)」です。
このお寺は、四国三十三ヶ所観音霊場の第19番目の札所。その創建は古く寛弘元年(1004)行円上人により、一条小川に。度重なる火災により、京都の町を転々とし、ここ寺町に移転したのは、江戸時代の宝永5年(1708)の大火の後だそう。革堂と呼ばれるのは、創建した行円上人が、常に皮の衣を着て、皮聖と人々に呼ばれていたことによると言われています。
現在、門は、改修中。少し離れた仮の入口から境内に入ります。
本堂の建物は、文化12年(1815)に建てられたもの。御本尊は、千手観音像です。
古くから人々が詣でるお寺には、信者から寄贈された額が掛り、その数の多さからも、信仰の厚さを感じさせます。
「あ、こんなところに方位磁石があるー」とミモロは、本堂の梁を見上げます。
「なんでここにあるんだろ?」とお寺の方に伺うと「昔からあるんで…」と。
この方位磁石によると、本堂は真西を向き立っていることに。
本堂にお参りしたミモロは、「ここは、寿老神さまがいらっしゃるんだよ」と境内の「寿老神堂」へと向かいます。
「この中にいらっしゃるのー?」とお堂の中を覗きこむミモロ。
「暗くてよく見えない…ブツブツ…」
よーく目を凝らしてみると、長い頭と白いお髭の像が。
「あれ、このお姿は、福禄寿に似てる…?」と。
福禄寿と寿老人(寿老神)は、七福神の中で、同じようなお力を示されています。そもそも両方とも中国の道教が起源の長寿の神さま。七福神の中でも、中国的なイメージが色濃く残っています。
福禄寿は、その名が示すように、福、禄(富)、寿(長寿)を備えた神様。お背は低く、長い頭と髭、杖を持ち、長寿を象徴する鶴を伴い描かれます。
寿老人は、こちらも小柄な体形で、白い髭と杖を持ち、頭に被り物をし、こちらもやはり長寿を司る鹿を連れた姿などで描かれます。
お堂のそばには、七福神の像が。
「布袋様、お隣は、福禄寿、そして寿老神さま…」
こちらが、寿老神さまで、小さな鹿と一緒で、頭も長くありません。
「うー悩んじゃう…。お堂の中の像は、どうしても福禄寿に見える…」と、悩むミモロです。
七福神の中では、福禄寿と寿老神は、いくぶん目立たない感じ。「ご高齢だから、奥ゆかしいんだねー」と、ミモロ。
境内には、さざんかが咲き、冬の景色に彩りを添えていました。
いよいよミモロの都七福神まいりも、残すところ、あとひとつ。
「最後は、万福寺の布袋様だねー」。次回は、布袋様のお詣りをお伝えします。
*「革堂行願寺」京都市中京区寺町竹屋町上ル 電話075-211-2770 参拝8:00~16:30 地下鉄東西線「京都市役所前駅」徒歩7分
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