節分の興奮もようやく冷めた京都。そろそろ梅の蕾も膨らみはじめ、春の足音が聞こえています。
「また、すぐ桜のシーズンになるねー」と、岡崎の疎水沿いをお散歩するミモロは、まだ枝しか見えない桜を眺めながら、早々と春を想像しています。でも、桜の枝もよーく見ると、蕾が育ち始めている感じ。確実に春は、近づいているのです。
さて、そんなまだ春はやい午後、ミモロは、南禅寺へ続く道のそばにある「京都市国際交流会館」にやってきました。
ここは、京都市が市内に暮らす留学生など、外国の方たちの交流や生活支援などを行うところです。
昨年の秋のオープンハウスには、いろいろな外国のお料理が並ぶテントなどを、ミモロも楽しみました。
ここの２階にあるフランス料理店「ルヴェ ソン ヴェール岡崎」へ、今日はランチに。
「いらっしゃいませー」と店長の寺戸さんの笑顔で迎えられたミモロ。
広々とした店内は、とても落ち着いた雰囲気。
このレストランは、京大のそばで４０年以上という洋食店が経営するお店のひとつ。以前、ミモロが行った京大の中のレストランも同じ経営です。美味しい料理をリーズナブルな価格で…。料理の美味しさと店内のステキな雰囲気、そして眺めのよさから、地元のマダムたちにも大評判のレストランです。
さっそく窓際のテーブルへ。
「わーすごく景色がいいお席…銀閣寺のそばのお山まで見えるー」
大きな窓からは、明るい陽光が注ぎ、まるでオープンテラスでお食事しているような開放感。
実は、ここは、インクライン沿いの桜並木が上から眺められる絶好の場所。
「きっと桜の頃は、すごくきれいな景色が見られるねー」とミモロ。
「そうなんですよ。ここからの桜の眺めは素晴らしんです」と寺戸さんもおすすめの景色です。
でも、今日はまだ桜は見れないし…ミモロは今は、花より団子！
さっそくメニューを開きます。
ここのランチは、１５７５円、２４１５円、そして３３６０円の３種類のコースから選びます。
ミモロは、一番小さなコースを注文。前菜かスープ、魚か肉かのメイン、パン、そしてデザートと飲み物というセットです。
「えーと、スープと、メインは、お魚、それから最後はコーヒーをお願いします」と、今日はスムーズなオーダー。
まずミモロの前に運ばれたのは、五種類の野菜のポタージュ。
「キャ、お星さまが浮いてる…。なめらかな舌触り、野菜の旨みがミックスしたポタージュ」と、ペロリ。
「次、まだかな？」と、メインのお魚料理が出てくる方向をじっと見つめます。ミモロ、景色を眺めたら？
「うん、でも、お魚の方が気になるの…」と、お腹がすいているので、まだ景色を鑑賞する余裕はないよう。
「はい、お待たせいたしました。本日は、鯛と香味野菜のクルスティアン九条葱のプレゼ添えでございます」
「長い料理の名前、よくわかんないけど…ともかく鯛のお料理ね！わー美味しそう…」
目の前の料理に、ミモロの目は、釘づけ…。
香ばしいお魚が、ミモロの鼻を刺激します。
「うー美味しい…野菜もたっぷりだし、鯛の美味しさがたまらない…」と、目を細めながら味わいます。
「あー幸せな時間って、すぐ終わっちゃうんだよねー」と、すっかり食べ終わったお皿を見て、ため息。
「デザートでございます」と、クリームチーズのムースとシャンペンのシャーベットが、ミモロの前へ。
「わーこれも美味しそう…」
「これは、ちょっとゆっくり頂こう…」と、コーヒーを飲みつつ、口に広がる甘いデザートを味わうミモロ。
あんまりゆっくり食べてるとシャーベットが溶けちゃうわよ…。
「でも、幸せな時間をできるだけ、長ーく過ごしたいんだもの…」
やがて、デザートも食べ終わったミモロ。
「ホントにここはいい眺め…春になったら、ここから桜が見えるんだねー。春には、お友達も連れてきてあげよう…。絶対感激するよねー」と、お腹がいっぱいになって気持ちにゆとりがでたミモロは、窓から冬の景色に、春の艶やかな景色を想像します。
＊「ルヴェ ソン ヴェール岡崎」京都市左京区粟田口鳥居町２－１ 京都市国際交流会館２F 電話０７５-７６２-１７７７ ランチ１１：３０～１４：３０LO ディナー１７：００～２０：００LO 月曜休み 「無鄰菴」のすぐ近くです。ディナーは、コースのほか、アラカルトも。詳しい情報はホームページで
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