へんな洋食屋カフェ

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帰宅後、さっそく始める。明日の大晦日を残して完成させたい。成形し番手を換えながら細かい1000番の耐水紙ヤスリで木肌を整えてバフ掛をしてやおら完成だが、ニスは塗らないので最後にオリーブオイルを一滴落として拭き磨くと鈍い光沢か出てくる。マッ、完成である。中身のビッグライターを差し込んで一服点ける。う〜ん、黒檀は仏壇に為るくらいだからヤッパリ陰気だなっー！今回は連続して三個の黒檀カバーを拵えたがあまりにも陰気だから次回からは寄木にして部分使いでやるつもりだ。

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人間の暮らしには必ず其の土地々の歴史が有るモンであるが所謂「風土記」ですなっ！オイラはお社の前で当主総代の話しに聞き入った。何でもあの源範頼が兄の頼朝に追われた際、此の地から小舟で逃げる算段の手配をしたのが此の地の豪族ど舟の纜(ともづな)を鉈で切ったから地名を賜ったらしい。地名とは、そうした由緒が必ず有る訳である。大変に貴重な話しにオイラは大きく頷いてグングン引き込まれてしまったなっー！別れてからは追浜へ出、金沢八景の手前で「レティシアの月」という屋号のケーキ屋さんへ立ち寄る。この界隈を徘徊した際には必ず立ち寄る、もれなく立ち寄る。「レティシアの月」という屋号でピーンとくるかたはかなりのフランス映画通である。アラン・ドロン主演の「冒険者たち」という映画の女優はジョアンナ・シムカスだが役名が「レティシア」だ。だが、月というのは解明出来ていない訳ですなっ！それを通る度に尋ねたいのだがご主人には会えていないので謎のままなのである。そんなこんなで金沢八景から裏道を通り金沢文庫までを歩
くがその間に横浜市立大学前で踏切を渡り雑居ビル内のマックで一服とする。帰宅後には楽しい黒檀一体削り出し作業が待っているなっ！