入院三日目の朝、それも五時半位である。あちこちの病室から病を得ている方々が洗面所に集まり、顔を洗い、歯を磨き、挨拶を交わす。何やら、合宿だなっ!病気合宿。特訓とか練習とかは無いが、皆さん同じく手術という試練は通過した訳である。だからこそ判り合える親近感である。合宿も三日目位からは試練後の経過にも因るが、楽である。これから明日明後日の手術の方々は、試練通過今だ為らずだから合宿所でも幅が効かない。中には、何ヵ月も滞在している座敷わらしか?牢名主の様なおばさんも居る。看護師さんよりも偉そうである。
何しろ眠れぬ晩である。あのお腹の膨満感に因る手術後の傷の引っ張りだなっ!プラスして昨日から入院してきた隣のベッドの親父のイビキである。此れ、言えないからちょっと辛い。隣というのはカーテン一枚の距離にして1メートル程度の隣だからちょっと大変。先に眠りに着いた方が勝ちなのは判るが、オイラは睡眠が浅いので物音で直ぐに起きる。秋の夜長の院内知識教養習得週刊な訳である。
今、院内の夜11時を過ぎた処である。マア、時間は、院内だろうが、家だろうが、職場だろうが、国会議事堂だろうが、皇居だろうが、どこでも変わらないと思う。合っていればだが、天地天命神仏には誓えないがとにかく今は入院している院内の談話室の柱時計(とは言うものの、柱に架かっておらず壁に懸かる丸い時計)が11時をちょっと過ぎた処である。何故に院内を認知症患者の如く徘徊しているのかと言えば、オナラが出ないからお腹の手術後の傷が膨れて広がり、終いには破裂に至らないかと考えている対策を練りに談話室のまあるい壁掛け時計の前に椅子を持ち込み思案している訳である。昔、よく聴いた盲腸後のオナラが嬉しいと。オイラ、50歳にして得た脱腸の手術で理解出来たのだ。経験者の一言は重いかんねっ!
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