今日は、周囲の山の上に、様々な形をした雲の峰が現れた。青空を背景にして、湧き上がる雲が険しい峰の形なって現れ、雷や激しい夕立になることも多い。雲の峰は陶淵明の詩に「夏雲奇峰多し」という句から、この名が出た。芭蕉の、「雲の峰いくつ崩れて月の山」という句から、日本人の身近な雲の名になったのではないだろうか。冷たい風が吹き、黒い雲が空全体を覆うようになると、激しい雨の前兆である。最近の豪雨は、経験したことのないような激しいもので、各地に大きな被害が出ている。
雲の峰思ひの丈を競ひをり 福永 耕二
梅雨あけとともに、空の様子が一気に夏モードとなった。連日30℃越えの猛暑が続いている。このように湿気が多くむしむしした暑さを溽暑(じょくしょ)という。机にもたれて、時おり吹いてくる風を頼りに昼寝をするのが、昔の人の習いであり、また消夏でもあった。
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