わたしはいま、いろんな問題(もんだい)を抱(かか)えている。いくら考(かんが)えても解決(かいけつ)できそうもないものばかりだ。仕事(しごと)のこと、恋愛(れんあい)のこと…、もうため息(いき)をつくようなことだらけ…。そこでわたしは、有休(ゆうきゅう)をとって実家(じっか)へ帰省(きせい)することにした。離(はな)れたところからいろんな、もろもろを見(み)つめ直(なお)そうと思(おも)ったのだ。
まあ、突然(とつぜん)、娘(むすめ)が帰(かえ)ってきたものだから、両親(りょうしん)は明(あき)らかにわたしに気(き)をつかっているようだ。何(なに)かを期待(きたい)しているのか、それとも…。だから、なるべく両親(りょうしん)とは顔(かお)を合(あ)わせないように、自分(じぶん)の部屋(へや)に引(ひ)きこもることにした。
有難(ありがた)いことに部屋(へや)は家(いえ)を出(で)たときのままになっていた。そこはタイムカプセル。学生(がくせい)の頃(ころ)の匂(にお)いが充満(じゅうまん)していた。クローゼットを開(あ)けてみると、もう着(き)ることのないだろう服(ふく)がいっぱい掛(か)けてあった。下(した)にはボックスがいくつか…、何(なに)が入(はい)っているのかもう思(おも)い出(だ)せない。そのひとつを開(あ)けてみると、いろんなものが詰(つ)め込(こ)まれていた。
その中(なか)に何(なに)も書(か)かれていない封筒(ふうとう)を見(み)つけた。封筒(ふうとう)の中(なか)には手紙(てがみ)が入(はい)っているようだ。封(ふう)がしてあって、どうしてこんなものが…。わたしは封(ふう)を開(あ)けてみた。中(なか)にはノートから破(やぶ)りとった紙(かみ)が一枚(いちまい)。これは間違(まちが)いなく自分(じぶん)で書(か)いたものだとすぐに分(わ)かった。
そこには、今(いま)のわたしが悩(なや)んでいる問題(もんだい)の答(こた)えが書(か)かれてあった。しかも、シンプルにこれしかないという回答(かいとう)が…。わたしはこれを探(さが)しにきたのか…? でも、どうして…。あの頃(ころ)のわたしがこんなものを書(か)いたんだろう。わたしにはまったく記憶(きおく)がない。
<つぶやき>もしかしたら、未来(みらい)の自分(じぶん)からのアドバイスだったのかもしれませんよね。
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