goo blog サービス終了のお知らせ 

熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

世界世論調査 2013

2013-11-10 18:26:56 | Weblog
今年も恒例の英BBC世界世論調査(世界に良い影響を与えている国)の結果が公表されましたね。

今年は1位がドイツ、2位がカナダ、3位がイギリス、4位が日本、5位がフランスという結果でした。

日本は昨年の1位から4位に後退しています。

日本は、アメリカとカナダ、それにメキシコを除く中南米の国やアフリカ諸国で依然として高い評価を得ていますが、ヨーロッパ諸国では昨年に比べ、やや評価を落としています。

中国や韓国からの評価が低下したのは理解できますが、中南米諸国を除く多くの国で日本に対する評価が下がっていることが気がかりですね。

特に、ドイツでは「良い影響」が58%から28%に半減し、スペインも62%から36%に下がっています。

また、同盟国アメリカからの評価も74%から66%に下がるなど、軒並み低下しています。

この調査は、2012年12月10日から2013年4月9日までの間に行われましたので、安倍政権が誕生した直後から4ヶ月間の日本の評価であるとも言えますね。

日本の評価が下がった原因は、尖閣諸島をめぐる日中間の軍事的緊張の高まりが世界的に報じられていることや、アベノミクスによる円安が、為替誘導と否定的に報じられたことなどが考えられるそうです。

私は、戦後平和主義を唱えて世界中から信頼を得ていた日本が、最近、積極的平和主義という言葉に代表されるような平和主義からの転向を目指していると受け止められる言動が影響しているのではないかと考えています。

安倍政権になって見かけ上経済が上向きになり、積極的外交を展開しているのが国内の高い支持率となっているのでしょうが、世界の見方は国内の味方と反対に、日本に対する信頼度が低下しています。

もっとも評価が低下したといっても4位ですから大騒ぎすることはありませんが、2014年度も評価が下がり続けるようだと真剣に考えなければいけませんね。

日本のように資源が少なく、貿易で生きていく国にとっては、日本が他の国からどのように見られているのかを真剣に考える必要があります。

世界から信頼できる国になっていくような外交努力が必要ですね。

軍事予算を増額して武器を多く持っても、世界の国々からの信頼は得られません。

企業が、製品の不良品が多いので検査人員を増員するようなもので、これでは、市場に不良品が出るのを防ぐことは可能ですが、製品の品質は向上しません。

検査人員を増員するよりも各工程での品質管理を充実することに力を注ぐべきで、国家にとっても同様なことが言えますね。

防衛予算を増額するよりも、世界に信頼される国になるような外交力向上に予算を費やす方が正しいやり方ではないでしょうか。







ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。

特許・知的財産 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする