熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

新エネルギー

2011-06-28 08:28:02 | Weblog
東日本大震災でエネルギー政策の転換が叫ばれる中、重力と浮力だけを利用して電気を発生させる装置をさいたま市浦和区の会社役員、阿久津一郎さん(80)が発明したそうです。

記事によると、パチンコ玉を内蔵したピンポン球を高い位置から落として歯車を回して発電、水の入ったパイプの中で球を再び浮力で上昇させて循環させるもので、平成22年10月に特許を取得しました。

記者が発明者を取材した際に、実験装置のデモを見せてもらったところ、1つの球が循環するのは約3分で、回った歯車は電力を生み、ライトが微弱ながらも、確かに灯っていたそうです。

実用化されれば、天候や時間に左右されない“究極の自然エネルギー”として注目を集めそうですね。

脱原発、再生可能エネルギーの実用化が本格的に始動すると、このような新しいアイデアが数多く出てきますね。

弁理士として新しいエネルギーの開発に関わることができるのではと、夢が広がりますね。

ドイツや韓国は、再生可能エネルギー、発送電分離で、日本の先を進んでいます。

21世紀の新ビジネス分野のリーダーとなる絶好の機会です。

権力争いをしている場合ではないと思うのですが。






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楽天 vs. 経団連

2011-06-27 10:15:14 | Weblog
インターネット通販大手の楽天は23日、経団連に同日付で退会届を送付したことを明らかにしました。

「製造業などの業態の違う企業が多く入会しており、方向性や哲学が違う」と説明しているそうです。

三木谷浩史社長は5月下旬、東京電力福島第1原発事故後の経団連の対応に関連し、短文投稿サイトのツイッターで「電力業界を保護しようとする態度が許せない」などと書き込み、退会を検討していることを明らかにしていましたので、実行に移したということですね。

退会届の提出は、電力会社の発送電分離などに慎重な姿勢を示す経団連への不満の表れとみられています。

確かに、経団連の会長はじめ役員には、重厚長大産業の会長等の役員が就任しています。

現会長も化学関係の会社の会長で、発送電分離、浜岡原発停止に反対の意見を表明していました。

電力会社を擁護しているのは、明らかです。
企業の利益を優先しているのでしょう。

ある歴史学者が、「戦争や大災害の後には、既得権益にスペースが生じ、そのスペースに新たな考え方を有する集団が入り、勢力を伸ばすことにより、パラダイムの転換が起こる。ただ、その変化のスピードが遅いと、既得権益を有する集団が巻き返して、パラダイム転換が起こらない」という趣旨の発言をしていました。

福島原発事故後の、脱原発 vs. 原発推進 の戦いも、既得権益集団 vs. 新興勢力の争いと見ることもできますね。

既得権益集団として経団連、自民党、経済産業省、新興勢力として楽天、ソフトバンク等の新ビジネス、環境省(?)、民主党・自民党の一部という構図でしょうか。

経団連会長、自民党の谷垣総裁の原発擁護発言、自民党幹事長の「脱原発運動は集団システリー」発言、経済産業省の原発推進巻き返しの動きを見ていると、誰が既得権益を守ろうとしているのかがわかりますね。

今後の両勢力の動きに注目して行きましょう。




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歌舞伎

2011-06-23 14:15:35 | Weblog
お隣さんから「第79回 歌舞伎鑑賞教室」の招待券を頂き、妻と一緒に、国立劇場へ行ってきました。

半蔵門の駅から5分ほどで。国立劇場に着きました。








今回の出し物は、「義経千本桜」の一幕です。





国立劇場の中は華やかで、まるで別世界のようです。







「義経千本桜」は、人形浄瑠璃(文楽)の作品として、1747年11月大阪竹本座で初演されました。
今回演じられるのは、全五幕の作品中の四段目の一部分「河連法眼館の場」で、通称「四の切り」と呼ばれる場面です。

主人公は、佐藤忠信に姿を変えた源九郎狐(狐忠信)ですが、歌舞伎では本物の忠信と二役を同じ役者が演じます。

この物語の主人公は狐ですが、彼は人間である義経や静御前の目から見ても理想的と思われるような、強く純粋な親子の情愛を感じさせます。

源九郎狐(狐忠信)を演じる中村かん雀さんは、坂田藤十郎さんの長男で、今年52歳になりますが、体の軽さ、身のこなしはビックリするほど若々しいですね。
狐の自在で軽やかな動きを良く表現しています。
見事です。

私は歌舞伎を見るのが2回目という初心者ですが、今回の歌舞伎観賞教室は、初めに中村壱太郎さんの解説があったので、物語の概略を理解したうえで鑑賞でき、楽しめました。
また、分かりにくい表現である浄瑠璃も、舞台両サイドにある電光掲示板に現代語訳が表示されたので、理解の助けになりました。

歌舞伎の裾野を広げるためにも、このような教室は必要ですね。

また機会がありましたら、歌舞伎の世界を堪能してみたいと思います。




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大震災と国民

2011-06-21 23:20:36 | Weblog
ニューズウイーク誌に、東日本大震災に対する日本国民の対応についてのコメントが掲載されていました。

日本の大学に勤務する韓国人准教授のコメントです。

一つは、被災者の冷静で秩序だった対応です。
これは、大多数の外国の人達が同様な見解を述べていました。
私も同じ意見です。

この准教授の方は、このような日本国民の素晴らしい行動が、逆に政治家、官僚を甘やかせていると指摘していました。

その通りかもしれませんね。

中国の高官も、「日本の国民は一流、経済は二流、政治は三流」と言っていましたね。

もっと政治家、官僚に厳しい意見を言うべきですね。
例えば、政治家の後援会から集団で退会するとか。

二つ目は、原発事故に対する行動です。

福島原発事故を受けて、ドイツ、イタリア、スイスは、脱原発を宣言しました。
韓国も同様です。

ところが肝心の日本では、脱原発の動きが鈍いという意見です。
確かに、県知事選で原発推進派の現職知事が当選し、脱原発は争点になっていませんでした。

しかし、世論調査では、70%以上の人が脱原発に賛成で、都内でも脱原発のデモが行われていますので、必ずしも脱原発の動きが鈍いとは言えないようです。

マスメデイアの取り上げ方が小さい、国民の主張がソフト(これは大人の対応で良いことなのですが)であることが原因かもしれません。

脱原発についても、もっと政府、政治家に対する集団としての圧力が必要なのかもしれません。

政治家に期待するのは無理そうなので、市民レベルで脱原発の計画を纏めて、その計画を支持する政治家を応援する方が現実的かもしれません。





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百歳

2011-06-18 16:44:00 | Weblog
日野原重明先生の「百歳は次のスタートライン」を読みました。

私の人生の目標である日野原先生の新刊です。

日野原先生は、今年の10月4日で満百歳になられますが、益々お元気で喜ばしい限りです。

この本は、満百歳を迎える日野原先生が「日野原重明にとっての新世紀のはじまり、はじまり。百歳を新たなスタートラインに、さっそうと走り出そう」という気持ちを込めて書かれた本です。

1の扉「未来からの光」から20の扉「命の輝き」まで、日野原先生の珠玉の名言が語られています。

日野原先生の凄いところは、満百歳になろうとしているのに、10年先のコミットをしていることです。
「大事なのは、年齢にかかわらず、10年先の目標を設定して行動すること。私はそのために、3年先、5年先はもちろん、10年先の予定だって、どんどん入れちゃいます・・・やってみるとわかりますが、とても気持ちがワクワクしますよ」と語っておられます。

勇気が出るお言葉です。

日野原先生が作詞作曲した「わが生涯」の一節です。

「長き生涯 医の道に捧げて今日を迎えり 神のみ恵みに 感謝をば捧げん 病む人のため 癒しの道をば長く歩めり いのち尽きるまで 愛の技磨かん」

いつまでも長生きしてご活躍して頂きたいものです。

私の人生の師匠ですから。







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人間ドック

2011-06-17 23:09:24 | Weblog
年に一度の恒例行事、人間ドックを受診してきました。

30年ほど前から人間ドックを受診しているので、かなりのベテランです。

30年前に人間ドックを受診していたころと比べて、最近は、受診項目も少なくなり、検査方法も受診者の体に負担が掛からないようになっています。

私は1日コースを受診しているので、午前中に検査が終了し、昼食後に検査結果の面談をして、午後2時ごろには自宅に帰れます。

今回の検査結果の詳細は、2週間後に自宅に届きますが、面談での医師の説明は、例年通り「概ね健康です」ということでした。

一安心です。

それでも例年通り、「メタボ気味です」という指摘。
「食事の内容に気をつけて、運動をするように」とアドバイスされました。

「10年ぐらい前から、食事の内容に注意して、毎日1時間のウォーキングをしています」と医師に告げると、「そうですか。だからこの程度で済んでいるのですね」とのこと。

何だか、新興宗教を信心しているのに一向に良い方向に進まないと教祖に告げて、「それは信心しているからこの程度で済んでいるのだ」と言われるのと似ていますね。

とにもかくにも、来年の人間ドック受診まで安心して暮らせそうです。

人間ドック受診後に好きな食べ物をたらふく食べて、体重が増加することのないようにしなければいけませんね。

ちょっと待て、その一口が、デブのもと。





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緑のカーテン(その後)

2011-06-16 21:13:22 | Weblog
今年の夏の節電対策用に育成中の緑のカーテンのその後の状況。

緑のカーテン用にゴーヤの苗を植えました。




1ヶ月後の今日は、



3倍以上伸びていますね。


この調子でいけば、7月下旬には緑のカーテンが完成していそうです。

楽しみですね。

ゴーヤが横にも伸び始めたので、緑のカーテンネットに紐を利用した紐カーテンを継ぎ足しました。

この紐カーテンまでゴーヤが伸びてくれるといいのですが。








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紫陽花

2011-06-15 20:40:47 | Weblog
紫陽花の季節になりました。

我が家の庭にも紫陽花が美しい花を咲かせています。




お隣のお庭にも紫陽花が。





毎日散歩している道々にも紫陽花の花が咲いています。














紫陽花ではありませんが、私がお世話になっている歯医者さんの庭にも美しい花が咲いていました。





この季節は美しい花で気持ちが優しくなりますね。






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倫理研修

2011-06-14 23:11:37 | Weblog
弁理士倫理集合研修を受講してきました。

1グループ6名のグループ討議で事例問題を検討すると言う研修です。
私の所属するグループには、知的財産法に関する多くの著書を有する著名な女性弁護士の方がおられました。
その他にもベテラン、若手が混在するユニークな構成で、議論の内容も示唆に富むものが多かったように感じられました。

事例問題を検討して気づいたことですが、弁理士法に触れなくとも倫理法という抽象的な規程に触れる恐れがある行為は避けるべきであるという、当然と言えば当然のことです。

つまり、刑務所の塀の上を歩くような危険なことはやめて、塀の外側を歩くという倫理規範を持つということです。

倫理について以前経験したことですが、確か自民党の安倍元首相が現役の首相だった頃、政治倫理上問題があるのではと思われる行為をして、テレビで討論会が開かれたことがありました。

その討論会で、出席者の女性評論家が「安倍首相の行為は政治倫理上問題があるのでは?」と問題提起をしたところ、出席していた自民党の参議院議員が「それは法律に違反するのか?」と違法か否かの議論にすり替えようとしました。

この自民党議員のように違法でなければ良いという考えでは、刑務所の塀の上を歩くようなもので、そもそも政治倫理を問題にする必要がありません。

この発言を聞いて以来、この自民党参議院議員の意見には信頼が置けなくなりました。

このような人には政治家を続けてほしくないですね。

次の選挙で落選することを祈りたいと思います。







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知的財産法の未来

2011-06-13 16:07:35 | Weblog
中山信弘先生と韓国の弁護士の方との共著「知的財産法の未来(信山社出版)」を読みました。

知的財産法の第一人者である中山先生の著書は、出来る限り読むようにしています。

この本で、中山先生が担当されたのは、「知的財産法研究の回顧と将来への課題」「デジタル時代の知的財産権」「知的財産保護の世界的動向と我が国の対応」「知的財産高等裁判所への道のり」「工業所有権法の行方」「デジタル時代の著作権」「著作権法における思想・感情」「著作権法改正の潮流」と、知的財産法研究の中心で活躍されている中山先生ならではの内容です。

知的財産法の研究者だけでなく、実務家にとっても参考になるものです。
特に、若手研究者、実務家にとっては、知的財産法の過去、現在、未来が記述されているので、必須の参考文献です。

この本の中で、中山先生も強調していますが、知的財産法と民法等の他の法律との均衡です。

知的財産法が一般法の特別法であるからと言って、一般法と大きくこと異なる法体系、解釈を採用することは、知的財産事件以外への影響力が大きすぎて公平を損なう恐れが高くなります。

このことは、私が大学院で勉強しているときに、民法、労働法の研究者から指摘されたことと同じです。

研究者、実務家として留意しておく点でしょう。

有名な著作権法学者であるパメル・サミュエルソン教授も「情報化社会の未来という問題はあまりにも重要であり、知的財産法の専門家だけに任せることはできない」と述べています。

現在の著作権法が多くの価値観と関係しているので、著作権法の内容、法改正が他の価値観にどのような影響を与えるのかを良く考えてから議論することが重要だと言うことですね。

一読をお勧めします。





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