熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

池上さんの新聞斜め読みは鋭い

2016-01-31 20:04:45 | Weblog
朝日新聞の「池上彰の新聞ななめ読み」首相動静 安倍氏は誰と食事した?は、面白いですね。

この解説によると、日経のタイトルは「首相官邸」欄で、この日は「18時55分 大手町の読売新聞東京本社ビルで渡邉恒雄読売新聞グループ本社会長ら」と記載されている。

その後の安倍首相の行動は、「20時52分 富ケ谷の私邸着」で、首相は渡辺会長らと会食したかの記載はない。

同日付の毎日新聞の「首相日々」欄では、渡辺会長の他に「今井環NHKエンタープライズ社長、評論家の屋山太郎氏らと会食」とある。

会場を提供した読売新聞は「安倍首相の一日」欄で「東京・大手町の読売新聞東京本社ビル、渡邉恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆、清原武彦産経新聞社相談役、芹川洋一日本経済新聞社論説委員長らと会食」と日経が参加している。

日経は、自分のところで何故書かなかったのかという疑問が残りますね。

読売、産経、NHK、日経は呼ばれているが、朝日新聞は当然、呼ばれていない。

朝日新聞の「首相動静」欄の記事によると、「渡邉恒雄・読売新聞グループ本社会長、橋本五郎・読売新聞東京本社特別編集委員、今井環・NHKエンタープライズ社長、清原武彦・産経新聞相談役、ジャーナリスト・後藤謙次氏、芹川洋一・日本経済新聞論説委員長、早野透・桜美林大教授、評論家・屋山太郎氏と食事」とあります。

これで、会食参加者の全員の顔ぶれが判明したと思ったら、翌日の紙面に、早野氏は同席していなかったという訂正が掲載されました。

事実を確認するのは難しい。

橋本五郎さんは、日本テレビの解説でも自民党を擁護していましたので、読売新聞社勤務ということも加えて、明らかに安倍応援団ですね。

ジャーナリスト・後藤謙次さんは、テレビ朝日のニュースステーションの解説者での起用が噂されています、古館さんが抜けたニュースステーションは、安倍政権への批判が弱まることは確実ですね。

この記事で、読売、産経、日経が政権よりなのはこれで明らかです。

それにしても新聞各社の首相動静を比較することで、ここまで読めるとは、池上さんは鋭いですね。






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朝一番のアッパレ

2016-01-31 08:42:01 | Weblog
サッカーの23歳以下(U23)アジア選手権は30日、ドーハで決勝があり、日本が3―2で韓国に逆転勝ちし、優勝しました。

日本は前半20分に先取点を奪われ、後半2分にも失点し、0―2とされた。その後、同20分過ぎにFW浅野、MF矢島が立て続けに得点して追いつき、36分には浅野が勝ち越し点を決めました。

実は、昨夜の試合開始10分後ぐらいにお風呂にはい入り、ゆっくり温まってから出てテレビを見ると、後半が始まっており、何と日本が2点取られている。

「これはダメだな~、まあオリンピック出場を決めているのだからいいか」と無理やり納得してベッドへ。

朝起きてニュースを見ると、日本が逆転勝ちで優勝しており、ビックリポンです。

惜しい試合を見逃したと残念がっても後の祭り。

朝から各テレビ局のスポーツ報道をはしごしています。

それにしても、今大会の日本は強い。

朝一番のアッパレです。

韓国では大騒ぎでしょうね。








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マイナス金利

2016-01-30 09:06:20 | Weblog
日銀が遂に大博打にでましたね。

朝日新聞の記事です。

「大量に国債を買い、市場に巨額のお金を流し込む金融緩和を続けてきた日本銀行が、「マイナス金利政策」という新手法の導入に追い込まれた。欧州で先行例があるものの、日本では未知の政策に踏み込む。世界経済の先行きに不透明感が強まるなか、効果は出るのか。
 年明けから中国経済の不透明感や原油安による資源国経済の低迷を嫌って、金融市場は混乱。円高と株安が同時に進んだ。だが、日銀の追加緩和への期待が徐々にふくらみ、先週22日には日経平均株価が前日終値より941円も上昇。追加緩和を予想した投資家が先回りして買いに動いたためで、2014年10月の追加緩和とは打って変わり、日銀は市場との駆け引きで後手に回った。「一発逆転の威力を秘めた追加緩和の必然性は増している」(大手証券エコノミスト)。そんな見方が市場で広がった。」

この「マイナス金利」という奇策は、日銀に経験がなく、記事でも、「29日の金融政策決定会合では、日銀執行部が提案したマイナス金利政策の評決は、14年10月の追加緩和時と同じ5対4と「薄氷」の差だった。石田浩二審議委員は「これ以上の金利の低下が実体経済に大きな効果をもたらすとは判断されない」と主張し、効果に疑問を投げかけた。」とあります。

それでは何でこのような奇策を講じたのか。

黒田総裁は、「デフレ脱却には何でもやる」と言っていましたが、これは裏を返せばデフレ脱却に有効な手段は何もないといっているに等しいことですね。

何故か日本人は、「できることは何でもやる」という言葉が好きらしく、特に政治家や官僚が多く用いていますが、企業でこの言葉は「私は能力がありません」といっていると同じことであると理解されています。

「何でもやる」「遺憾に思う」等の民間では使わないような表現は止めたほうがいいですね。

本題に戻って、日銀の「マイナス金利」ですが、実体は、デフレ脱却にあるのではなく、株価上昇による内閣支持率向上⇒参議院選挙勝利と、黒田総裁の任期中の量的緩和の効果維持(出口戦略を取らないうちに退官する)にあるのでしょうね。

嘘を見抜く力が問われています。







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政治とお金

2016-01-29 22:35:22 | Weblog
またまた政治とお金の話です。

甘利明経済再生相は28日、内閣府で記者会見を開き、週刊文春で報じられた現金授受疑惑を受け、自らの秘書の監督責任と国会審議に支障を来しかねないといった理由から経済再生相を辞任しました。

安倍政権の屋台骨を支える重要閣僚に「政治とお金」をめぐる問題が浮上し、第2次安倍政権の発足以来4人目の閣僚交代に至ったことで、安倍首相は今後、政権運営の立て直しを迫られることになります。

今回の辞任劇でおかしいなと思うことが多々ありました。

先ず、「甘利大臣が辞任する時期は、TPP署名後でいいのでは」という意見がかなりあったことです。

その理由は、TPP交渉の立役者だからということでしょうが、功労者であれば便宜を図ってもらえるということは、普通の人なら即アウトということですね。

これは法の下の平等に反しますね。

次に、辞任会見を見た自民党議員の「監督責任を認めて辞任するという見事な会見だった」という感想です。

これもおかしい。

悪いことをしても素直に認めれば褒められるのか。

さらに、これも自民党の大物議員が「あの会見で説明責任は果たされた」といっていましたが、身内の意見としてもあまりにも非常識。

いずれの意見も一般常識と大きく異なり、国民の政治家不信が強まることは避けられませんね。

それにしても進歩がない。

ロッキード事件以降、何も変わっていない。

「政治家のレベルが有権者のレベルを超えることはない」

この言葉に尽きますね。










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人工知能

2016-01-28 08:53:44 | Weblog
英グーグル・ディープマインド社が開発した人工知能(AI)が、ハンディキャップなしで囲碁のプロ棋士に初勝利したそうです。

チェスや将棋はすでに人口知能が勝っていますが、囲碁は盤面が広く、難しいとされてきていました。

しかし、この人口知能は、自ら打ち方を学ぶ手法で克服したということです。

学習能力が高いということですね。

研究チームは「人間に勝つのは少なくとも10年後と言われていた囲碁で、AIが初めてプロに勝った瞬間だ」と成果を誇っていました。

開発されたAIは、有段者らによる過去の対戦データから打ち方を学習し、さらに自習で腕を磨いたようです。

この方法も人間と同じ方法ですが、スピードと記憶能力が大きく違うので、まともに勝負したのでは敵いませんね。

今回の対戦相手は中国出身で日本のプロ棋士とも同等の実力をもつ、2015年の欧州王者(二段)ということで、5回の対戦で全勝の成績を収めました。

日本のチャンピオンと対戦させてみたいですね。

人工知能の発達は目覚ましいものがあり、法律の適用が追い付かない現状があります。

AIが人間と同レベルの品質で創作した場合、その創作物を制度上どう扱うか、AIが生み出す大量の創作物を、人間の能力を前提とした現行制度に適用するのが妥当かなどの問題点があります。
現在は人がAIを道具として使って制作した創作物には、その操作をした者に著作権を認めていますが、人間よりはるかに生産効率の高いAIが実現すると、大量の創作物をAI操作者が独占でき、人間の創作者を圧迫する可能性がありますね。

さて、どのようにすべきでしょうか。









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コンサルは役に立つのか?

2016-01-26 16:11:42 | Weblog
中村和己著「コンサルは害毒である」という本を大学図書館で見つけました。

知財コンサルティングをしている私には、かなりショッキングなタイトルだったので、さっそく読んでみました。

この本は、外資系コンサルタント会社で経営コンサルタントをしていた著者が、経験を基に書いているので、なかなか説得力がありますね。

著者によると、日本でコンサルタントが不要な理由は3つあり、

①株主から経営者を守る番犬がコンサルタントと弁護士なので、株主の圧力が少ない日本企業では、コンサルは不要である

②経営コンサルは時代遅れ

③経営コンサルが企業にいる社員の成長を阻害する

ことにあるらしい。

コンサルに経営の代行はできないので、調査を通して「見える化」までを手伝う地味な存在であり、「コンサルは筆記具、社員が考える」が王道ということです。

言われてみればその通りですね。

私が知財コンサルを経験したのは、中堅企業から小企業で、知財担当者がいないか、いても経験やスキルが十分でないため、その代わりをするという業務が多かったですね。

この場合でも、クライアント企業の知財戦略立案のお手伝い(メニューを提示して経営者が判断しやすいようにする)までであり、特定の戦略を採用するように勧めることはありませんでした。

コンサルは経営者に代わって経営判断はできませんし、クライアント企業のビジネス環境や内部事情に詳しくないし、それに失敗した場合に責任を取ることができないからです。

私が知っている弁理士や弁護士の中には、経営者に積極的に知財戦略の実行を勧める人がいますが、経営者よりも真剣に企業経営を考えているとは思えないし、失敗した場合にどのように責任を取ろうとしているのか、危うい感じがしますね。

知財コンサルをしている方、これからしようとしている方には、参考になる本です。







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職務発明

2016-01-25 18:41:38 | Weblog
特許庁主催の「職務発明ガイドライン案説明会」に参加してきました。

会場は、桜木町の横浜市教育会館ホールです。

受講定員500名ということですが、満席状態でしたね。

この説明会は、弁理士研修ではなく、一般の参加者対象の説明会に弁理士義務研修の単位が付与されるというもので、参加者の大半は企業の知財担当者ですね。

特許庁職員が説明していましたが、この人が弁護士・弁理士ということなので、任期採用の方でしょうかね。

資料も説明も分かりやすかったのですが、ガイダンスにしてはあまり具体的な内容ではありませんね。

会場からの質問も、もう少し具体的な内容が欲しいという趣旨の発言がありましたが、その通りですね。

例えば、派遣者委の取り扱いについて、ガイダンスでは、規定を設けることが望ましいと記載されています。

望ましいのはその通りですが、派遣社員の勤務形態に応じて、どのような場合であれば規定を作成して従業員と同じように取り扱う、他の場合は規定は不要とか、場合分けして記載するぐらいの具体性はかけるのではないでしょうか。

ガイダンスの詳細版は。特許庁のHPにアップされているので、興味のある方はご覧ください。







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石垣島(最終日)

2016-01-23 20:47:18 | Weblog
早いもので、石垣島滞在も最終日になりました。

ホテルでゆったりしてから昼食を食べに730交差点そばの和食料理「盛山」へ。

このお店は、銀座「久兵衛」で修業を積んだ板前さんが料理しているそうです。








ディナーは高いので、ランチを食べることにしました。

寿司ランチ(1580円)を頼みました。

お寿司に茶碗蒸し、味噌汁がつき、揚げ物・煮物・デザートから二品を選びます。

私は、揚げ物(天婦羅)と煮物(野菜の煮物)を、妻は、揚げ物とデザートを選択。



















低料金で美味しい料理、大満足でした。

石垣島で本格的な和食が食べられるとは、ラッキーですね。

そうそうもう一つお勧めのパン屋さんがあります。

石垣港の離島ターミナルと港を隔てた反対側にある「パン・ドゥ・ミー PAIN DE MIE」です。

石垣島3日目の昼食に食べたパンの味が絶品で(プリンフレンチトースト)、最終日の昼食前に持ち帰り用にいくつか購入しました。

もう一度石垣島に行く機会があれば、「盛山」と「パン・ドゥ・ミー PAIN DE MIE」に行きますね。

お勧めのお店です。






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石垣島四日目

2016-01-22 18:41:57 | Weblog
石垣島滞在四日目は、特に予定がなかったので、ホテル周辺でノンビリしようとしていましたが、石垣島鍾乳洞の資料が目に入り、早速行ってみることに。

ホテルからタクシーで730円という近距離です。

石垣島鍾乳洞は、日本最南端にある、20万年もの時をかけて自然が造り出した石垣島最大の鍾乳洞です。

鍾乳洞の入口が見えてきました。




きんさん、ぎんさんも来ていたようです。




石垣島名物の山羊小屋もありました。




鍾乳洞に入ります。


































イルミネーションがきれいです。







受験生に喜ばれそうですね。




子供に人気があるようです。
















あまり期待していなかった鍾乳洞ですが、なかなかのものでした。

夏は涼しいので、涼みがてらに来るのもいいですね。

早いもので、明日は最終日です。





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年金運用

2016-01-21 19:36:00 | Weblog
昨年後半の株価下落で、厚生年金の積立金減少が話題になりましたが。今年に入っても株価下落に歯止めがかからず、年金資産の減少が現実味を帯びてきました。

アベノミクスの“生みの親”とされる浜田宏一・米エール大名誉教授の仰天発言に、更に激震が走りました。

浜田教授はテレビ番組で、公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が資産構成を見直し、国内株などの投資比率を引き上げたことに対し、年金資産が“大損”する可能性を認めたのです。

発言が飛び出したのは、16日のTBS「報道特集」で、6日連続で下落した日経平均株価の異常事態を受け、GPIFの損失リスクに対する感想を問われた浜田教授はこう言い放ちました。

「(国民を)教育しなければいけなかった。損をするんですよ、これだけ儲けるんだから(と)」

「損をするんですよと(国民に)言っておけと、僕はいろんな人に言いました」

浜田教授といえば、安倍政権の内閣官房参与として、アベノミクスなどの経済政策を助言してきた中心人物です。

改憲しか頭にない経済オンチの安倍首相の指南役と言ってもいい人で、その浜田教授がGPIFの運用構成見直しについて〈損する〉とハッキリ認識し、さらに〈損をすると言っておけ〉と忠告していたというのです。

これはもっともな意見ですが、何で今頃ニュースになるのか。

メディアが安倍政権に遠慮して取り上げなかったのか、私でさえ危ない運用と認識していたのですから。

浜田教授が「ハイリスク・ハイリターン」について国民に説明しろ、と指摘していたにもかかわらず、安倍政権は頬かむりしたワケです。

安倍首相は12日の衆院予算委で、株価下落に伴うGPIFの影響について「年金財政上、必要な年金積立金を下回るリスクは少なくなった」なんて強弁していたが、国民を愚弄するにもホドがありますね。

確かに、株式運用は長期的に見ればプラスになるでしょうが、問題なのはいつ売却するかです。

年金給付に必要になったときに、株価が暴落していては目も当てられませんね。

一般の投資家と同様に、利益確保のための売却を適宜行わなければいけないのですが、政権の利益のために(選挙対策として)株価の下支えに使われて、思うように売却できないのではないかという懸念がありますね。

このような懸念を払しょくするために、こまめに運用結果を国民委報告して、透明性を確保すべきでしょう。

都合の良い結果だけ公表して、都合の悪い結果は隠ぺいするという政治家や官僚の体質が分かっているだけに期待薄ですが。






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