熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

二酸化炭素排出量

2011-10-30 12:46:28 | Weblog
NHKのニュースで二酸化炭素排出量マップについて報道していました。

NHKによると、国立環境研究所の研究グループが日本の温室効果ガス観測衛星「いぶき」が宇宙から観測した去年5月までの1年間のデータや、地上での観測を基に、世界各地の二酸化炭素の排出量を推定したそうです。

その推定結果を世界64の地域に分けた地図に示しました。
二酸化炭素の排出量が吸収量より多ければ「赤」、逆に少なければ「緑」で色分けして示しています。

その結果、これまで考えられていたより、シベリアなど北半球の高緯度地帯では二酸化炭素の吸収量が多かった一方で、赤道周辺では排出量が多い傾向が確認されたということです。

これまで二酸化炭素の排出量は、世界の139か所から集められたデータを基に推定されていましたが、観測地点がほとんどない地域も多く、誤差が大きかったということです。

人工衛星の観測データを基に二酸化炭素の排出量を推定したのは世界でも初めてで、将来的にどれぐらい二酸化炭素を削減しなくてはならないのか、正確な知識を得るための手助けになることが期待されますね。

今まで、二酸化炭素排出量については関心を持っていましたが、吸収量についてはあまり関心を持っていませんでした。

考えてみれば二酸化炭素吸収量が排出量を上回っていれば、地球温暖化は防げることになりますから、吸収量と排出量のデータを基に、地球温暖化対策を考えていくことが有効ですね。

これらのデータを一般に公開して、定期的に測定値を更新していけば、どの地域、どの国が温暖化の原因を作っているのかが世界中の人々にはっきりします。

米国や中国にも大きなプレッシャーになるでしょう。





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企業・技術価値評価士

2011-10-27 10:13:50 | Weblog
韓国の特許法律事務所から韓国知財に関する記事を掲載した情報誌が送られてきます。

この情報誌は、韓国知財の最新情報、企業法務に関する情報等、かなり参考になる情報が満載で、大いに役立たせていただいています。

今回のメイントピックスは、「無形資産、その価値評価をどうするか」で、韓国の弁理士で企業・技術価値評価士でもある女性弁理士が解説しています。

私も弁理士会の知財価値評価人候補に登録して各種研修を受けていますので、解説内容については概略理解できました。

次回は、算定例の解説があるということなので、楽しみにしています。

企業・技術価値評価士という資格は、韓国・技術価値評価協会の認証する民間資格で、欧米等で資格保有価値が高いとされている資格だそうです。

日本では、このような価値評価に特化した資格は聞いたことがありませんね。

弁理士会の知財価値評価人は民間資格と言えるようなものではなく、その前段階という程度ですね。

韓国はかなり進んでいるな〜と感心しました。

日本も負けてはいられませんね。

弁理士、弁護士、会計士、税理士、中小企業診断士等の企業・技術価値評価に関係する人達が議論して民間資格の設立に動いたらどうでしょうか。

民間資格として認証されれば、中小企業の経営者も信頼して価値評価の依頼をすることになるのではないでしょうか。




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味覚の授業

2011-10-25 20:39:46 | Weblog
NHKのニュースで「味覚の授業」について紹介していました。

最近、子どもたちの「味覚」が鈍くなっているとの指摘から、フランスの「味覚」の授業を参考にした取り組みが都内の小学校で行われたそうです。

有名シェフの三國清三さんとフランスのクリスチャン・ルスケールさんが味の違いなどを解説していました。

授業では苦味を強調したチョコレートを「すっぱい」と感じる子どもがいるなど、味覚の養われていない実態が明らかになりました。

味覚の養われていない子どもの実態調査を大手乳製品メーカーが行い、2割の子どもが味覚を正常に判別できず、その多くが好き嫌いが多いことがわかっています。

この好き嫌いは、大人になると肥満、糖尿病等の原因になると言われています。

味覚の養い方について、三國清三さんとクリスチャン・ルスケールさんがクイニーアマンなどを子どもたちに振るまい、色々な食べ物をじっくりと味わいながら食べ、感性を豊かにすることが大事と話していました。

私が驚いたのは、フランスでは20年以上前から「味覚の授業」を行なっていて、国をあげて味覚育てに取り組んでいることです。

世界三大料理の一つフランス料理を育てた国は違いますね。

食育の一環として、日本でも「味覚の授業」を始めたら良いのではと思います。

それから食べ方の授業として、先日、テレビで放送していましたが、「噛む回数」を一定にすることも教えたほうがよいですね。
これも肥満解消に効果があることが実証されています。

食育は大事ですね。





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脱原発

2011-10-24 14:29:11 | Weblog
「脱原発社会を創る30人の提言」を読みました。

この本は、福島原発事故を受けて、これからの脱原発社会をどのように創っていくのについて、各界各層のトップランナー30人の提言をまとめたものです。

詩人・作家の池澤夏樹さんは、「原子力は人間の手に負えないエネルギーであることを認識して脱原発に向かうことが大切で、昔原発というものがあったと、振り返ってみられるような未来にすることが重要です」という趣旨のことを述べています。

音楽家の坂本龍一さんは、「7世紀後のことまで考えて決めることが重要である」「日本の国土を汚し、国民を危険に晒した電力会社、原発を推進してきた官僚、一緒に推進してきた政治家、それに御用学者とメディア、この電官政学報のペンタゴンは、万死に値する」と述べています。
私も同感です。

ジャーナリストの池上彰さんは、得意の伝える力で「脱原発にはリアリティがある」ことを明快に解説しています。

この他にも、「少欲知足のすすめ」「千年先に伝えなくては」「地域分散型の自然エネルギー革命」「電気消費量は大幅に減らせる」「原発に頼らない安心できる社会をつくろう」「効率優先型社会からの決別」等、興味深い、目から鱗の提言が並んでいます。

私が参考になったのは、環境活動家の田中優さんの「電気消費量は大幅に減らせる」です。
様々な社会問題の解決は3つの方向、①縦方向(自ら政治家になったり、議員に相談して変える)、②横方向(となりの人に話したり、多くの人たちのムーブメントを変える)、③斜め方向(まったく別の仕組みを考え、現実に新たなやり方をやってみせる)があるそうです。

電力問題を斜め方向から解決するにはどうしたら良いのか。
従来は、脱原発には自然エネルギーへの転換が必要であると訴えています。
しかし、この方法は、原発推進派から、「風が吹かない時はどうするのか、不安定な電源で本当に役に立つのか、小さな電気を集めて大きな電力にすることができるのか」という自然エネルギーの欠点をつかれてしまいます。

そこで、斜め方向の発想。
「まず、節電型の電気料金制度に変える。それによって電気消費量を半分ぐらいまで減らし、その後自然エネルギーに徐々にシフトさせていく」
ことを提言します。

具体的には産業用の料金体系を変える。
電気は貯められないので、ピークの消費量を減らして平準化することが必要です。
このピークの時間帯は、1年間8760時間のうちたった10時間程度です。
この僅か10時間(全体の0.1%)のために多くの発電所をつくってきました。
全く無駄なことをしています。

ではなぜ減らせないのか、それは電力料金が実際に必要になった費用に3%上乗せして電気料金を取ることができる仕組み、総括原価方式を採用しているからです。

このピーク時である平日の午後2時から3時の消費量を見ると、91%が産業部門で9%が家庭です。

つまり、今年の夏に企業や行政が実施した平日午後の就業を土曜日の午前中に振り返れば解決することです(産業界ごとに実施すれば何年に1回のシフトで済むでしょう)。

また家庭用の電気料金は、平均値以上使うと単価が高くなりますが、産業用は、これとは逆に単価が安くなります。

つまり製品1個あたりの電気料金を安くしたい場合は、消費量を増やしたほうが得になり、省電力の動機づけになっていません。

産業用の電気料金体系を家庭用と同じにすればピーク時の消費電力は更に減少するでしょう。

興味深い提言ですね。

このような良い提言が取り上げられないのは、電力会社の利益に群がる官僚、政治家と電力会社の広告収入をあてにしている新聞、テレビ関係者の存在です。

自己の利益のために国民の生命、安全を害しても何とも思わない連中を相手にしても仕方がないので、自分の頭で考えて正しい行動をすることが必要です。

この本は、正しい知識を入手するのに役立つ優れた本です。
ご一読をお薦めします。





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善意の輪

2011-10-24 09:01:15 | Weblog
NHKのニュースでタイの洪水への募金活動を報道していました。

洪水の被害が広がるタイの子どもたちを支援しようと、東日本大震災で津波の被害を受けた岩手県陸前高田市の中学生が募金活動を行っているそうです。

募金活動は岩手県陸前高田市の第一中学校の生徒たちが、23日開かれている学校の文化祭に合わせて行っています。

この中学校では、タイの子どもたちが学校に行く費用に使ってもらおうと、14年前から書き損じのハガキをお金に換えて送る活動を続けていて、東日本大震災ではタイの学校関係者からおよそ134万円の寄付を受けました。

募金活動はそのときの支援へのお返しの意味も込めて行われ、生徒たちはタイの洪水被害の写真を持ちながら「募金をお願いします」と声をかけていました。

募金は国際支援団体を通してタイに送られ、子どもたちの支援に充てられるということです。

このような善意の輪が拡がるのは嬉しいことです。

ヒモ付きのODAよりは数段良い行為ですね。

政府の支援を待つことなく、市民による募金活動を活発化させていけば、ODAのように裏で暗躍する政治家、官僚、企業関係者の利害を越えた善意の輪が拡がっていき、真の支援活動になりますね。

心温まるニュースです。





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金融

2011-10-21 21:28:42 | Weblog
杉山敏啓さんが書かれた「金融の基本教科書」を読みました。

この本は、金融についての基本的な理解を深めることを狙いとして書かれた入門テキストです。

最近、金融に関する様々なニュースや話題が頻繁に取り上げられ、現代経済社会の動向を理解するためには、職種に関係なく金融についての一定の知識が必要です。

財産形成、各種コンサルティング等にも金融の知識は欠かせません。

この本で取り上げているのは、①金融の基本、②金融機関の基本、③金融商品の基本、④国際金融の基本、⑤金融業界の環境変化、⑥新しい金融の動き、です。

これらの基本的事項が分かりやすく説明されています。

私は、ファンドマネジャーのようなプロになるわけではないので、それほど深い知識は必要ありません。
金融の基本的事項が理解できれば十分です。

そのような目的をお持ちの方には、この本は最適でしょう。

この本を読んで金融の基本的事項を理解して、更に勉強したい人は専門書を読まれてはいかがでしょうか。








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口述試験終了

2011-10-20 21:46:21 | Weblog
弁理士口述試験が終了しましたね。

口述受験生の皆様おつかれさまでした。

結果発表までゆっくりしてください。

私が受験生時代に最もリラックス出来たのは口述試験終了後でしたね。
全身から力が抜けて2〜3日何もする気がしないで、ボーとしていたことを思い出します。

私の場合、口述試験の出来が良く、合格を確信していましたので、尚更リラックス出来たと思います。

合格発表が待ち遠しくてウキウキしていましたが、それでも発表間近になると少々不安になり、不合格だった時の対応を考えていましたね。
合格発表があるまでは落ち着かないものです。

口述試験を振り返ってみて、あの質問にはこう答えれば良かった、小出しに答えたほうがよかったのでは、反省点はいろいろあるでしょうが、合格していることを信じて思いっきりリラックスしましょう。

受験生の皆様本当にお疲れさまでした。








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著作権法

2011-10-19 19:01:10 | Weblog
早稲田大学著作権法公開講座「著作権侵害をめぐる喫緊の検討課題」第2回「著作者人格権をめぐる現代的諸問題」を受講してきました。

この公開講座は合計4回開催され、著作権法に関する様々な諸問題について検討が行われます。

今回の講座は2部構成で、第1部は「著作者からみた著作者人格権」について、漫画家の里中満智子さんが講演され、日本文藝協会事務局の長尾玲子さんがコメントしています。

第1部は、法律的な話しよりも業界の事情についてのお話が多いのですが、この業界の事情に疎い私には新鮮な驚きがありました。

里中さんが、「法律知識の有無によって事実上の権利保護の程度が大きく変わるのはおかしい。法律知識がなくとも十分な権利保護を享受できるような国であってほしい」という趣旨の発言をされていました。
私も同意見です。

第2部は、パネルディスカッション「著作者人格権をめぐる現代的諸問題」です。
元知財高裁裁判官、大学教授、弁護士2名の合計4名の著作権法の専門家が、①同一性保持権、②死後の人格的利益の保護、③公表権、④氏名表示権、⑤著作権法115条の措置請求と故意・過失要件について検討しました。

時間が足りなく、①と②についての検討に留まりましたが、検討の中身が濃く、参考になるパネルディスカッションでした。

大学教授の見解は理論的で説得力があり、元裁判官の見解は実務家の立場から妥当な見解で、弁護士の見解はかなり細かなものでしたが実務家には参考になりましたね。

私の大学院時代の指導教授が主催しているから言うのではありませんが、この公開講座は本当に参考になりますね。




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クラス会

2011-10-18 09:21:17 | Weblog
年に1回開かれる小学校のクラス会に参加してきました。

今年の会場は、両国国技館近くの「花の舞」です。
国技館に近いせいか、お店の中に相撲甚句が流れ、相撲に関連する写真やポスターが掲示されています。
なかなか雰囲気のあるお店ですね。
幹事さん「あっぱれ」。

今回のクラス会の参加者は、先生を交えて12名です。
皆さん常連さんです。

先生は、今年83歳と私たちよりも20歳ほど年上ですが、この年になると先生も生徒も外見からは見分けが付きません。





今年のクラス会は、献杯から始まりました。
毎年クラス会に参加していた仲間が、今年3月に亡くなりました。
同年代の仲間が旅立たれるのは寂しい限りです。

旅立った仲間の思い出話しから始まり、その後、近況、家族の話、健康の話と、この年代特有の話題に話が移っていきました。

私が海外旅行と国内滞在(沖縄、北海道)の話をすると、「お前は優雅だな。弁理士は儲かるからな」という声が。

確かに、弁理士の中でも高額所得者はいると思いますが、私は、低額所得者で年金生活者なのですが。
弁理士=高額所得者というイメージが世間にあるようです。

実態は違うのですが、いくら説明しても分かってくれませんね。
海外旅行の話は、タブーかな。

再び年金と健康、家族の話に。
こちらの話題の方が無難かもしれませんね。

昔話と年金、健康、家族の話に花を咲かせ、次回の幹事を決めてクラス会もお開きになりました。

いや〜、楽しかったですね。

来年のクラス会も全員元気で参加できるといいですね。





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口述試験

2011-10-16 21:35:58 | Weblog
弁理士口述試験が始まりましたね。

今年は、午前と午後で同じ問題が出題されているようです。
出題された問題の詳細は、全員合格吉田ゼミのHPに掲載されていますので、これから受験される方は参考にされると良いと思います。

15日(土)に早稲田大学で開催されるセミナーに参加するために小田急線で新宿に向かいました。

途中の駅で座席が空いたので、座って本を読みながら何気なく隣の方が読んでいる本を見ると、何と、四法対照条文集です。

条文がマーカーで色分けされていて、ビッシリ書き込みもしてあります。
50歳後半の男性で、一心不乱に条文に目を通しています。

この時期に四法対照条文集で勉強しているのは、口述受験生の可能性が高いですね。

勉強の邪魔をしないように静かにしていました。
隣からチラチラ見られるのは気が散るでしょうから。

私が弁理士試験に合格したのが58歳ですから、ほぼ同年代の受験生です。

新宿駅で降りて改札を通り私はJR駅へ、その方は地下鉄の改札へ向かいました。

「口述試験頑張ってください」
心の中でエールをおくりました。

口述試験を受験される皆さん、合格されることをお祈りしています。




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