熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

特許教育

2007-03-30 20:37:34 | Weblog
東京Mid-Townの本社で会議に出席したことをブログに書きましたが、この会議は特許教育に関する会議でした。
グループ企業の特許教育責任者が集まって、グループ企業のシナジー効果を出すことを検討するという内容です。特許教育は狙いを明確にすることが必要です。これは企業でも大学でも同じです。狙いが明確な例として、国家試験の受験勉強があります。受験機関の弁理士受験講座の目的は、弁理士試験合格です。したがって、合格のために最も効率的な勉強は何かを考えて、必要最小限の内容を講義するようにしていると思います。
これに対して企業の特許教育の狙いを設定することは、かなり難しい作業です。なぜならば、企業の知財技術者に必要なスキルを明確にする、すなわち企業に必要な人材の条件を明確にすることになるからです。企業の特許関連業務をアウトソーシングせずに、自社内で全て行うのであれば、比較的狙いは設定しやすくなると思いますが、大多数の企業は特許事務所等に業務をアウトソーシングしています。つまり、企業の特許部員と外部弁理士との仕事の役割分担を明確にすることが必要となります。この作業がかなり困難を伴います。それに加えて、知財部門の役職者の意識も困難さを増大させています。つまり、知財部門の役職者は、自分の得意なスキルの獲得を教育の狙いに設定したいと考えるので(苦手なスキルを狙いに設定すると、自分の存在意義がなくなる)、狙いを定めるのが困難になるからです。
5年ほど前に、知財部員の人材育成計画を立案して役職者会議で提案したことがありますが、ほとんどの参加者は提案に反対か、関心がないという状態でした。決定的だったのは、当時の知財部門の責任者が結論を先延ばしにしたことで、それから5年間一度も検討されることはありませんでした。
今回の会議でも特許教育の狙いが議論されましたが、議論百出で結論が出ず、結局タスク活動で検討することになりました。「いつか来た道」です。
真に効果のある特許教育を実行することは、本当に難しいことを実感した会議でした。
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東京Mid-Town

2007-03-29 19:28:21 | Weblog
東京Mid-Townに行ってきました。
本社がMid-Townに移転したので、Mid-Townに行く機会が増え、今回が3回目です。前2回は、Mid-Townが工事中だったので、あまりオシャレな町というイメージはありませんでした。先日、テレビでMid-Townタワーの内覧会を放送していたのを見ましたが、高級感溢れる雰囲気でした。今回は、Mid-Townタワーを見学することを楽しみにしていましたが、なんと、明日(30日)がグランドオープンで、中に入ることはできませんでした。がっかりです。
それに警備の厳しいこと。以前の訪問では、身分証の提出を求められることはありませんでしたが、今回は、しっかりと提出を求められました。
本社での会議が午前中に終わりましたので、Mid-Townのガーデンエリアを見学してきました。ガーデンエリアに入るとき、警備の人から「関係者の方ですか」と聞かれ、思わず「はい」と言ってしまいました(本社があるので関係者とも言えないことはない)。ガーデンエリアは、広く、綺麗です。Mid-Townに勤務している人は、ガーデンエリアを楽しむことができますね。羨ましいです。
本社での会議終了時に、「Mid-Townに勤務できていいですね」と言ったら、「食事が高くて大変です。結局コンビ二弁当で済ませます」とのことでした。
Mid-Town勤務も楽ではないですね。
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短答試験勉強方法

2007-03-29 18:33:12 | Weblog
短答試験の勉強方法について質問がありましたので、私の勉強方法をご紹介します。以前、ブログに書き込みましたので、それを再現してみます。
短答試験の勉強は、論文答練の第3クール終了(3月末)から開始していました。
最初に法令集で条文の読み込みを行い、次に、受験機関の短答試験テキスト(Lの短答アドバンステキストを使用しました)を熟読しました。それから、短答過去問(範囲別)を解き、重要な点、間違いやすい点等を四法対照条文集(PATECの条文集を使用しました)に書き込みました。
短答試験本番の2週間前から、試験本番へのペースをつかむために、公開模試を受けました。つまり、2週間前の日曜日と1週間前の日曜日に公開模試を受けていました。
公開模試、過去問等で間違えやすい問題は、問題と回答をコピーして、B5サイズの白紙の表と裏に貼り付け、受験直前に確認できる資料(重要問題)としました。
また、PCT、パリ条約等で覚えにくい条文は、表または図に整理して覚えやすいようにしました(重要図表)。
受験1週間前からは、四法対照条文集、重要問題、重要図表を繰り返し熟読するようにしました。
今、振り返って考えてみると、条文の読み込みを繰り返して行ったことが実力向上の要因だと思います。この条文読み込みは、弁理士試験合格後の業務遂行にも大いに役立っています。

ご質問の、短答過去問(範囲別)を解き、重要な点、間違いやすい点等を四法対照条文集に書き込み、それを繰り返し熟読する勉強方法は、大多数の受験生が実施している勉強方法で、効果は大きいと確信しています。
短答試験本番まで2ヶ月弱、この時期が一番重要な時期です。体調に留意して、万全な状態で短答試験に臨んでください。合格されることをお祈りしています。
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植木 等

2007-03-28 20:06:51 | Weblog
植木等さんがお亡くなりになりました。クレージーキャッツで活躍し、私の世代では、シャボン玉ホリデー、無責任シリーズで有名です。「日本一の無責任男」は、当時のサラリーマンにとってショックだったそうです。当時のサラリーマンは、額に汗して一生懸命働くことが普通でしたので、。「日本一の無責任男」で植木等さんが演じる主人公の生き方にショックを受けると同時に、こういう生き方もあるのかと、ある意味、羨ましく思ったのではないでしょうか。
同じような主人公を取り上げた映画として、「男は辛いよ」の寅さん、「釣り馬鹿」の浜ちゃんがあります。これらの主人公の生き方に、共感を覚える方もいらっしゃることでしょう。
このような主人公の映画が流行るのは、社会状況が窮屈で、映画の主人公の生き方に憧れるからではないでしょうか。そうすると、現在の社会状況からすると、どのような映画が流行るのでしょうか。「武士の一分」が人気になることから考えると、まじめな、額に汗して働く生き方が求められているのでしょうか。
また一人素晴らしい人が旅立ってしまった寂しさを噛締めています。
合掌。
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花粉症・・・終わり?

2007-03-28 01:04:32 | Weblog
私の花粉症対策はマスクです。なるべく自然治癒をしたいので、薬に頼らないようにしています。今年は例年と比較して花粉の飛散量が少ないので、花粉症の症状が軽く助かっています。
3日前からマスクをしないで外出していますが、クシャミ、鼻水等の花粉症特有の症状があまり出ていません。花粉の飛散量が多い場合、マスクを外して10分も経過するとクシャミ、鼻水がひどくなり、すぐにマスクを付けることになりますが、今年は、このようなことがありません。花粉症の時期は過ぎたのでしょうか。
天気予報の時間に花粉情報を放送していますので、花粉症の時期はこの情報を参考にして、花粉症対策を行っています。今朝のテレビの花粉情報では、神奈川県は花粉の飛散量が多いということでした。良く聞いてみると、スギ花粉はピークを過ぎて減少しているが、ヒノキの花粉が増加中で、全体として花粉量が多いとのことです。私は、スギ花粉症なので症状が軽くなっているのですね。納得しました。
花粉症患者としては、花粉の種類別飛散量情報を提供して頂ければありがたいのですが、これは欲張りですかね。
いずれにしても、マスクを着用しないで外出できるのは大変ありがたいことです。
マスクをしていると、眼鏡のレンズが曇り、口の周りがベトベトしてくる等、不快になることが多いのです。この不快感が解消されるのは大歓迎です。
花粉症のため中断していた毎晩1時間のウオーキングも再開できます。
いよいよ良い季節になってきました。
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改正法説明会

2007-03-26 20:53:53 | Weblog
弁理士会主催の平成18年度改正意匠制度運用等の説明会に参加してきました。
改正意匠制度、地域団体商標制度、小売等役務商標制度について、具体的な運用に基づく説明がされ、実務をする上で大変参考になりました。弁理士試験に合格して、一つ分かったことがあります。それは、自分の業務にあまり関係のない改正法についての関心が大幅に低下することです。受験生のときは、改正法の内容は試験範囲ですので、真剣に勉強していましたが、いざ合格すると勉強する範囲が急に狭くなります。これではいけません。受験生時代と同様に勉強することにします。
改正意匠法で、実務上十分に理解することが必要なのは、「画像を含む意匠の審査」です。「画像を含む意匠」は、利用範囲が広く、クライアントからの要望も多くなることが予想されます。したがって、出願手続き、審査基準等を確実に理解するとともに、最良の出願方法を提案できるようになることが必要です。
地域団体商標制度、小売等役務商標制度も同様に、十分な理解が要求されます。
法改正は、実業界からの要請でなされる場合が多いので、改正法施行後に、その適切な利用方法を積極的にクライアントに提案できる弁理士が、好評価を受けることになります。
つまり、法改正は、弁理士にとってビッグチャンスと言うことです。法改正の議論がされているときに、その内容の理解と活用方法について十分勉強していれば、他人に先んじてクライアントに提案できます。一歩先を行く弁理士になることができれば、厳しい競争を勝ち抜くことができます。皆さんがんばりましょう。
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震度6強

2007-03-25 19:21:44 | Weblog
午前9時42分に石川県で震度6強の地震があり、その後テレビで通常の番組を中断して地震情報を報道していました。このような災害があると、NHKのありがたさが実感できます。受信料を払っても惜しいことはありません。
時間経過とともに、被害の大きさが伝わってきます。阪神大震災のときもそうでしたが、最初はそれほど大したことないと楽観的になる(被害が少なくあってほしいという希望的観測がある)のですね。政治家、官僚の動きが鈍いのもこれが原因かもしれません。
テレビのニュースで被災者のインタビューをしていましたが、どの人に聞いても地震発生時は立っていることができずに、呆然としていたとのことです。ある人は、自分のほうに家具が倒れてくるのをスローモーションのように見ていたそうです。
私が経験した最大の地震は震度5でしたが、そのときも何かにつかまらないとよろよろしていたことを覚えています。
地震発生時に自宅にいた場合、家具の転倒による傷害を避けることが大事です。我家の中に危険な場所がないかを再点検する必要があります。食器棚、本棚等危険な家具がかなりあります。早速対策に取り掛からないといけません。東急ハンズに家具転倒防止装置を探しに行くことにします。
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次の目標

2007-03-24 18:09:29 | Weblog
私は、目標を設定して活動していくタイプの人間なので、毎年新年の誓い(目標)を立てます。その年始計画(単年度計画)の基本となる中・長期計画が必要です。中・長期計画は、仕事・家族・趣味・健康・自己啓発(ライフワーク)の五つの軸から成り立っています。この中・長期計画の五つの軸は、30年前にかなり売れていた本「ライフワークの見つけ方」に書かれていたものです。この本を読んで感動し、30歳のときに人生50年計画を立てました。その計画を逐次修正しながら、毎年、単年度計画を立てて活動しています(まるで企業活動ですね)。
この五つの軸の内「自己啓発(ライフワーク)」は、5年毎に目標を修正していますが、昨年までの目標は、弁理士試験合格と大学院修士課程終了でした。どちらも達成しましたので、次の目標を設定する必要があります。
次の目標は「司法試験合格」と「大学院博士課程終了」になりそうです。両方を同時にするか、どちらを先にするかは、これから考えるとして、とりあえず、司法試験講座の受講案内をLとWから入手しました。教育訓練給付を受けたいので(大学院の入学金・授業料について申請し、給付金を頂きましたが、それから5年経過していますので、再び申請できます)、適用対象講座を調べたところ、Wには2講座ほどありましたが、Lにはありません。この差は何なんでしょうか。現時点では、Wの講座を受けることになりそうです。
大学院博士課程は、できれば初めての大学で勉強したいので、早稲田・中央・法政以外の大学院を受験する予定です。東京大学が良いのですが、合格するかが問題ですね。
再び受験生活に入ることになりそうです。定年後も働く予定ですが、仕事の割合を少し減らして、自己啓発・趣味の時間を増やしていきたいと思っています。何だかワクワクしますね。
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平成18年度改正特許法

2007-03-23 19:41:37 | Weblog
弁理士会主催の特許委員会フォーラムに参加してきました。東商ホールで開催され、多くの弁理士が参加していました。平成18年度改正特許法の解説が主テーマですが、その他に、審査迅速化協力、国際関係、サポート要件、進歩性という関心の高いテーマについての発表があり、大変参考になりました。
最も関心の高いテーマ「平成18年度改正特許法」は、分割制度の見直し、補正制度の見直し、特許権侵害への対応強化、特許制度の利便性向上についての解説がありましたが、何といっても補正制度の見直し、特に「シフト補正の禁止」に注目が集まりました。
「シフト補正の禁止」の内容は、複雑で混乱しそうです。37条違反の態様とシフト補正に該当するか否かの判断は、かなり勉強しないと理解するのが難しそうです。講師も会場からの具体的事例についての質問に、答えが二転三転していました。シフト補正と判断されて補正が認められない場合は、結局、分割出願することになり、費用がかかります。クライアントに対して1回の分割出願の費用を請求するのは良いとしても、2回以上の分割出願の費用は請求し難いですね。実力がないと思われそうですから、自分で負担することになるのでしょうか。
実力のある弁理士だけが生き残る厳しい時代になりましたが、実力を磨けばクライアントの高い評価が得られる良い時代だとも言えます。
見方を変えればチャンスが多い職業です。受験時代を思い出して勉強に励みましょう。
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講演会

2007-03-22 22:36:33 | Weblog
慶應義塾大学知的資産センター講演会「新しい特許ビジネスの登場」に参加してきました。私は、評論家、政治家、大学教授、大企業の社長の講演には興味がありません。なぜならば、これらの人は実業を営んでいないので、参考になることが少ないからです(もちろん大学教授は、学問的に参考になりますが)。今回の講演会は、虚業に関する講演が2件、実業に関する講演が2件ありました。
実業の2件についてご紹介します。
1件目は、「特許資産を可視化する」というタイトルで、株式会社アイ・ピー・ピーの社長が講演しました。特許資産の可視化については、野村総研を始めとして多くの企業が実施していますが、個人的にはあまり興味がありませんでした。しかし、今回の講演を聞いて、私の認識が大きく変わりました。デジタルデータ処理技術と統計解析手法がコラボレーションすると、こんなに多くのことができるのですね。感動ものです。早速コンタクトしてみます。
2件目は、「パテントプール」について、アルダージ株式会社の社長が講演しました。パテントプールは、大学院の独占禁止法の授業で、「パテントプールと独禁法」について報告した経験があります。パテントプールの成功例としてMPEG、失敗例としてパチンコ遊戯組合のケースを取り上げて報告した記憶があります。講師もパテントプールの成功例としてMPEGを取り上げていました。講師は、元ソニーにお勤めの方で、技術に詳しく、かつ特許にも詳しいので大変参考になりました。
講演内容で興味を引いたのは、「包括クロスライセンスの弊害」です。私もライセンス交渉を行っていますので、包括クロスライセンスの内容は熟知していますが、その弊害については考えたことがありませんでした。講師によると、包括クロスライセンスを締結すると、技術者が安易に技術選択を行い、技術の進歩が停滞するそうです。その結果、ライセンス相手先以外の企業に技術的な差をつけられ、市場から退出していくことになるそうです。これは、技術者だけでなく、知財担当者も同様で、真剣に他社特許の回避を考えなくなり、実力が低下するそうです。この指摘は当たっているかもしれません。
講師の提案するクロスライセンスは、プラットホーム技術はクロスライセンスの対象とするが、アプリケーション技術は対象とせず、競争状態を維持することが良いそうです。参考になりますね。
講師による面白い雑談を一つ。アナログ時代からデジタル時代になり、パワーポイントを上手に駆使する会議屋が横行するようになってきたそうです。この人達は、勤務時間の大半を会議資料の作成に費やすので、プレゼンテーション資料の出来映えは素晴らしいものになります。しかし、この人達の提案内容は、全て他の人が実施するというもので、所謂虚業を行っているのです。このような人達が多くなると、企業は危険水域に入ってくるそうです。
私が所属する企業も危険水域に入っていますね。危ない危ない。
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