熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

QRコード

2019-08-10 20:29:40 | 知的生産
QRコード、この素晴らしい発明はデンソーの技術者が実現したものです。

デンソー子会社のデンソーウェーブは、都内でQRコードの開発から25周年を記念したイベントを開きました。

QRコードはデンソーが生産管理で用いるため世界で初めて開発しました。

特許を無償で開放しするという戦略を展開したので、世界に広がった発明です。

QRコードはデンソーが1994年に開発し、特許を取得した後、普及を優先するために無償で外部に開放し始めました。

バーコードに比べて約200倍の情報量を盛り込むことができ、読み取りも早いことが特徴です。

スマートフォンの普及も追い風となり、活用方は当初の生産管理やPOS(販売時点情報管理)から、電子チケットや決済などに急速に広がっていますね。

デンソーは2001年にデンソーウェーブを設立しQRコード関連業務を移管、同社はコードの読み取り機で国内シェア首位であるほか、コードを活用したシステムを企業などに提供しています。

デンソーの特許戦略のお陰でQRコードが世界中で様々なビジネスに使用され、生活のレベルを飛躍的に改善しました。

イノベーションの典型的な成功例です。

イノベーション部門のノーベル賞があれば、受賞すること間違いなしですね。





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AI技術の権利化

2019-07-28 20:02:29 | 知的生産
パテント誌2019年7月号の特集は「AI技術の権利化」です。

最近、AIに関する話題で持ちきりですが、AI技術を活用した商品やサービスも多くなってきました。

そこで、気になるのがAI技術を特許出願して、如何に権利化、権利行使をするかです。

7月号の特集記事である「AI技術の権利化」は、まさに時機を得た特集ですね。

特集には、解説、論考8つの記事が掲載されています。

この中で参考になったのが、「AI関連技術に関する特許審査事例」「AI技術関連発明の特許出

願及び権利行使」「AI技術・ソリューション権利化の勘所」ですね。

知財コンサルで企業から相談されることが多くなったので、この解説は実務に役立ちます。

パテント誌の記事は、弁理士会のHPからPDFでダウンロードできるので、参考にされてはいか

がでしょうか。





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AI関連特許

2019-07-24 21:24:01 | 知的生産
経済産業省は特許庁が実施した国内外におけるAI(人工知能)関連発明の特許出願状況に関する調査結果を発表しました。

AI関連発明にはAIのコア技術に関する発明の他、AIをさまざまな技術分野に適用した発明が含まれます。

AI関連発明の国内の特許出願件数は、2014年以降の第3次AIブームを背景に急増していて、2017年の件数は前年比約65%増の3065件でした。

そのうち、AIのコア技術に関する出願は前年比約55%増の924件となっています。

海外を含めた、AIのコア技術に関する出願状況は、日本、米国、欧州特許庁、中国、韓国の五庁と、PCT国際出願の全てにおいて増加傾向が見られます。

2016年の五庁の出願件数を比較すると、日本447件、米国が4170件、欧州特許庁367件、中国2844件、韓国567件と、米中両国が突出している状況です。

日本の頑張りが期待されますね。

9月に開催されるセミナーで、私もAI関連特許について若干触れる予定ですが、AI関連特許をどのように出願するのか(特許要件をクリアーするのか)、特許後の権利行使をどのように行うのか等、クリアーしなければいけない課題が多いのが実情です。

大分前に経験したビジネスモデル特許のブームと似たような雰囲気を感じますが、その再現にならないようにしないといけませんね。





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特許の無償開放

2019-07-22 23:09:37 | 知的生産
トヨタが数多くの特許を無償開放するというニュースが入ってきました。

特許の無償開放の目的を理解することは難しいのですが、考えられる理由の一つが市場のポジションを確保することですね。

トヨタの過去の特許の無償開放は、FCVという新しい市場を確立するための戦略だった、と考えられます。

FCVを普及させるには、燃料供給のためのインフラを置き換える必要があるなど、大掛かりな仕掛けが必要です。

社会をその方向に動かすには、より多くの自動車関連企業にFCV市場への参入を促す必要がありました。

特許を無償開放しても、もしFCVという新たな市場がトヨタの特許をベースに標準化されるなら、トヨタの技術覇権が確立するので、メリットは計り知れないほど大きいでしょう。

そして、ある特定の技術に慣れ親しむと、その技術を手放せなくなる「過剰慣性」(ロックイン)と呼ばれる現象が起こります。

標準化によってマーケットで勝ち上がった企業は急激な伸びを見せ、さらに過剰慣性が働けば、その後は努力しなくても地位を維持できるのです。

このような戦略を取れる企業は少ないでしょうが、今後の動きを注目していきたいですね。




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書籍執筆依頼

2019-06-23 19:03:27 | 知的生産
書籍の執筆依頼がありました。

執筆依頼といっても、「共同研究開発の進め方と契約のポイント」というタイトルの中の

第一章「オープンイノベーションの類型、契約の種類、その注意点」の第2節「共同研究開

発着手前に検討しておくこと」という一部の執筆です。

一部の執筆でも依頼があるのは嬉しいものです。

これで書籍の執筆は、5冊目でしょうか。

原稿作成納期まで2ヶ月程ありますので、じっくりと構成を検討して書き上げたいと考えて

います。

現在、8月と9月に開催されるセミナーの資料を作成していますので、その中に書籍の原稿

作成の予定を組み込まなければいけませんね。

来月から結構忙しくなりそうです。

集中力を高めて頑張ることにします。






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