一昨日、家の近くの映画館で「武士の家計簿」を見てきました。
原作は磯田道史著『武士の家計簿』です。
もう6年ほど前に読んでいて、しかも早稲田のオープンカレッジで磯田先生の講義を何回か受けました。
ものすごく楽しい講義で、何時間でも話し続けられる、と言ってらしたのが印象に残っています。
最近はよくテレビにもでられるようになってご存知のかたも多いとおもいますが、
本当に歴史が好きで好きでたまらない、という感じの学者さんです。
速水堅曹の日記を読みはじめたころ、武士の本当の生活を知りたくて読んだ本です。
まさに下級武士の日常がよくわかり、堅曹は御算用者ではなかったけれど、
同じように事務方のほうの役で勤めていたので、似た身分でした。
堅曹の日記を読むとたしかに猪山家と同様、親戚付き合いがおおく、
家計は苦しくても子弟の教育には手をぬかず暮らしていく。
しかも維新後に中央の官僚となった、と共通点がおおく、
とても学ぶところが大きかったです。
映画はどんな風になるんだろう、と期待して見に行きました。
なかなか楽しかったです。
しかし、映画となると時間の制限もあるし、ドラマ仕立てにしなくてはならないし、
原作に書かれている内容すべてを盛り込めるわけではないのですね。
もっとあれもこれも描いてほしかった、とおもうばかりで
私にとっては原作のほうが数倍おもしろい、という感想です。
そうして昨日年末の片付けをしていたら、
磯田先生の昔の新聞記事の切り抜きが出てきました。
猪山家の古文書を読み解いているときは、入払帳を解読しながら、
同時にパソコンのエクセルに数字を入力していって家計簿の全容を見ていったという。
そうすると何の項目の費用がどのくらいの割合を占めているか、というのが一目瞭然だったという。
そして古文書はすべてデジカメでパソコンに取り込み、拡大して読み解き、
はしからワードの画面に活字にして入力するという。
そうすると論文に取り込むときはすぐにできるという。
なかなかPCを駆使しているおもしろい話でした。
コメントありがとうございます。
好き勝手なこと書いていますが、楽しみにしてくださってうれしいです。
美容室は今お忙しい時期ですよね。
私も近々に美容室に行こうかどうか迷っています(笑)
これからもよろしく。