新しく年があけて2013年となりました。
ことしは堅曹さんが亡くなって100年目。
没後100年です。
さあ、まとめるぞ、これまで調べたことを!
と今年の目標です。
すでに半月以上たちましたが、いろいろなことがありました。
備忘録のように
1月11日 長谷川等伯筆「松林図屏風」を見に行く。
東京国立博物館で新春特別展示をしていた国宝「松林図屏風」をみてきました。
初めて本物を拝見。
その透き通る静謐な美しさに心が引きこまれます。
いつまでも見ていたかった。
ほかにも
拝見は2度目ですが、下村観山筆「弱法師」
松永耳庵旧蔵の茶道具などを見ました。
1月12日 原三溪市民研究会で川島瑞枝さんの講演会をおこなった。
川島さんは富岡製糸場でポール・ブリュナの通訳を務めた川島忠之助のお孫さんです。
彼はその後蚕種をイタリアに売りにいく一行と共に世界一周をし、
横浜正金銀行員となってリヨン、ボンベイ、東京支店長などを歴任して取締役となった。
そしてジュール・ヴェルヌの『八十日間世界一周』を日本ではじめて訳した人物として知られました。
その先祖のことを書いた本『わが祖父 川島忠之助の生涯』を
4年ほど前に読みました。(このことを書いたブログ)
昨年末紹介してくださる方がいて、その川島さんとお会いすることができ、
今回原三溪市民研究会で講演していただくことになったのです。
川島忠之助は堅曹と生糸でつながる人物です。
きっと二人は会っていただろうし、よく調べると堅曹の息子が正金銀行に入った時、中島忠之助は取締役でした。
そんな堅曹さんと関係のある人物のお孫さんと会えるのは、
不思議な繋がりを感じ、本当にうれしいです。
お孫さんの口から語られる忠之助の人生はまた格別のものでした。
1月16日、この日は朝からソワソワ。
そう、直木賞の発表があったのです。
今回受賞した『等伯』は日経新聞で連載中からずっと読み続けていて、(その時のブログ)
昨年11月に取手の瑞法光寺で作者の安部龍太郎さんの講演会をしました。
そのころから直木賞を取るのではないか、って密かに思っていました。
絶対に受賞してほしいと願い、
夕方6時から「ニコニコ生中継」をつけて発表を待ちます。
7時40分過ぎ、やっと発表された時はPCの前でバンザ~イ!!
すぐあちこちに電話して知らせ、
記者会見を食い入るように見ました。
安部さんの語る言葉にいちいち頷いたり、拍手したり。
「虚心坦懐」という言葉が印象に残った
とてもいい記者会見でした。(ここで見れます)
翌1月17日
堅曹さんの100回目の命日です。
昨年百回忌はおこなったので、今年は墓前でお経をあげてお参りをしました。
2日前の大雪ですっかり白くなった墓地にはいり、
堅曹さん、さむい寒の内に亡くなったんだな、とあらためて思う。
いろんなこと、報告しました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます