ぐんまちゃん家(ち)っておもしろいネーミングですね。
7月5日にオープンした、ぐんま総合情報センターの愛称です。
ぐんまちゃん家(ち)ポスター
場所は銀座5丁目。歌舞伎座のある三原橋交差点に面しています。
三原橋交差点
一階が日の出すし、二階がぐんまちゃん家
入り口は昭和通り側。歌舞伎座は向かい側。
一階入ったところ
地下鉄の「東銀座」駅徒歩0分です。
ぐんまをまるごと体感、というコンセプトで、県の観光、物産、情報を発信しています。
ぐんまちゃん家で15日から17日まで、「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産キャンペーン&シルクフェアというのが行なわれました。
入り口に立てたポスター
15日と16日の2日間、私も富岡製糸場世界遺産伝道師として、キャンペーンのお手伝いをしました。
来場者にチラシを渡したり、パネルをみていただきながら富岡製糸場や世界遺産の説明をしたり。
パネルと飾りつけ
抽選会もおこなっているので、来場者に「ガラポン」をまわしていただき、出た玉の色で「○等でーす。」などと言いながら、景品と一緒にチラシも渡し、富岡製糸場のことやシルクのことを説明する、なんてことをやっていました。
キャンペーンは朝10時半から夜7時半まで。
少人数でやっていたので、昼食以外は立ちっぱなしで、フル活動しました。
抽選だけでも一日200回以上。来場者は300~400人ぐらい。
よく働きました。ボランティアです。
でも、おもしろかったですね。
いろいろお会いした方たち
近くの福井放送の方は2日間連続できてくださり、春に桐生を取材して織物関連の番組をつくったご縁でこの後も群馬のことを取材なさるようです。
鳥取のアンテナショップを立ち上げようと近隣のアンテナショップを見て回っている若い方は呉服屋の息子ということで、群馬シルクのよさを直ぐに理解してくださり、日本の養蚕の現状のこと、地方からの発信のこと、アンテナショップのありかた、など、尽きないはなしで、個人的にぜひ富岡製糸場に行ってみたくなった、とおっしゃっていました。
工女の本を読んだという方は、製糸の技術を学んで、故郷に帰ったら自分が模範工女として皆に教えるんだという気概をもって学びにきていた当時の工女は今の女子大生とは比べようもなく立派だった、と話され、女性の仕事としての歴史も富岡製糸場からは学ぶことがおおいのです、と話しました。
学校で蚕を飼い繭をつくったけれど、蛹を殺してしまうのがかわいそうなので、自分は蛾になって繭から出てくるのをまっていた。けれど蛹は繭の中で自然に死んでしまい、中から出てこなかった。とてもかわいそうで、たくさん泣いた。という作文を甥っ子が書き、東京都の賞をもらったという方が、たまたま持っていたその作文を見せてくださいました。東京でも蚕を飼って養蚕を体験させているところがあるのを知りました。
歌舞伎座の前ということで、夜の部のまえにちょっと時間があるので寄られたいうご婦人方や銀座で買い物帰りの方もいらっしゃいます。
みなさん世界遺産のことだけでなく、素敵な着物や帯にも目をむけられ、銀座にいらっっしゃる人は目の肥えた方が多いな、と私は思いました。
展示の帯と着物
たしかに東京で呉服や和装小物が一番そろっているのは銀座です。
シルクフェアでは実物の繭を展示して、群馬県がシルク王国であること。そして養蚕製糸の生き残りをかけて作り上げたブランド「ぐんまシルク」の紹介で製品の展示即売もしています。
おなじスペースなので、ついつい私も国産シルクのすばらしさや、現状も説明したりしていました。
こんなときに下町の商人の家に生まれた血が騒ぐのでしょうか。
繭を半分に切って、お湯に浸して指にはめ、顔をこすると繭の成分のセリシンによってすべすべになるって、IKKOさんもテレビでお薦めしてるんですよ。と話して、繭を差し上げたりしました。
女性のかたは喜ぶ、喜ぶ。
差し上げた乾燥繭
そのセリシンの効果のボディータオル、ぐんまシルクの五本指のソックスも本当にいいものです(履き比べてこれは絶対のおススメ)。
ぐんまシルクの小物
来週23日から一週間、日本橋の高島屋でもぐんまシルクの製品を販売するそうです。興味のあるかたはどうぞ。
そんなこんなでまる2日間、キャンペーンのお手伝いをさせてもらいましたが、相手にこちらの情報を伝えるだけでなく、話すことによって、いろいろ学ぶことも多かったです。
また、一緒にイベントをしていた「ぐんまシルク」の販売者の方や、県の蚕糸園芸課の方から繭や生糸、着物、染め、織物などについてたくさん教えていただきました。
キャンペーンに参加させていただいたおかげで見聞が広がり、こういった機会も大切にしていきたいと思いました。
銀座に行かれたらぜひ「ぐんまちゃん家」へお寄りくださ~い。
イベントしていたり、いろいろ物産も売ってま~す。