旅の最終日(9月3日)、姫路をもう一日みる予定でしたが、雨の予報のため、
前日に回れる限りみて移動することにしました。
さて、どこに行こうか?
往復切符なので、途中下車ならどこでもOKです。
神戸、大阪、京都、名古屋・・・。夜中まで迷いました。
そして決めました、息子の住んでいる愛知県碧南市(へきなん)市に行ってみよう。
名古屋でおりて、海の方向へ下っていけばいいのです。
どんな町なのか見てみたい、という好奇心だけで決めてしまいました。
朝、ホテルのパソコンで急いで調べたところ、おもしろそうなHPがあり、
観光もできそうです。
さて、新幹線で名古屋まで行き、東海道線で刈谷まで行きました。
そこで、名鉄三河線に乗り換え、終点が「碧南」です。
名鉄三河線は赤い電車
碧南駅
名古屋から一時間くらいでした。
初めての土地で、バス便もどのくらいあるかわからず、
レンタカーを借りて走り回ることにしました。
息子は仕事で会えないので、とりあえず住んでいる場所と、会社を確認。
あとはネットで見つけたおもしろそうなところへ、車を走らせます。
大浜地区という漁港を中心とした、旧道に沿った町並みが良さそうです。
大浜まちかどサロン、という観光案内所に車を置かせてもらって、
テクテク歩いてみることにしました。
まずは黒塗りの大きな蔵が気になる、九重味淋へ。
九重味淋
九重味淋 大蔵
この蔵は1706年に建築されたものです。
事務所へ行き、特上の味淋「九重櫻」を買いました。
古いお寺が10ヶ寺あるそうです。
西方寺
西方寺 太鼓堂
本伝寺
海徳寺
全部回ってスタンプをもらうと、お寺の絵が描かれたバンダナがもらえるラリーも
あります。
気に入ったのは路地です。
![Cimg4763_2 Cimg4763_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/70/7605922cdbee02287a8c78483bbeb5c9.jpg)
![Cimg4740 Cimg4740](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/59/682e37dbef51def4ad6b2011fa99bbbd.jpg)
あら、すてき、とチョロチョロと横道にはいっては楽しんでいました。
大浜漁港にでました。
![Cimg4789 Cimg4789](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/29/a4ad310bba1679e8c5efd84ea38baf02.jpg)
![Cimg4790_2 Cimg4790_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/50/eee2e9379beb142ad87464b550dd62a3.jpg)
大正時代につくられた、レンガ造りの冷凍冷蔵庫が一棟だけ残され、
漁船がずらっと並ぶ港は、どこか懐かしい日本を感じさせる光景でした。
港は室町時代が最盛期だったと聞いたけれど、
江戸、明治と時代が変わっても、物資の輸送が海路から鉄道での陸路に変わるまでは
さぞ賑わいのある町であったことが偲ばれます。
今でも頑として、三河味淋を造り続ける工場がいくつもあり、
小さいながらも漁港も営まれ、お寺はしっかりと存在している。
数時間しかいなかったけれど、私にとっては心地よい町で、
いつまでも観光地にならず、かといって廃れもせず、
古きものを大事に残しながら、町が機能していってくれたら、と思いました。
最後にちょっとはなれたウッドデッキがある海べり、衣浦港へいき、
夕日に少し赤くなりはじめた空と海をながめました。
![Cimg4811 Cimg4811](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/bb/429da9f9102b0918d1b1aab437528610.jpg)
新幹線の時間を気にしつつ名古屋へもどり、一路東京へ。
夏の気ままな旅も終わりました。