堅曹さんの百年前に撮られた写真が我が家に届いた!
といっても、うちにも同じ写真があることはあるのだが、
何度もはがされ、また貼られ、を繰り返したらしく
退色して傷もおおい、ちょっと惨めな写真です。
貼られていたアルバムには何も書いてなくて、
わたしが先祖調べをして、はじめて速水堅曹だとわかったのです。
それと同じものを堅曹さんの遠い親せきにあたる藤沢のEさんから譲り受けました。
こちらはとてもきれい!
台紙付きで、薄紙がのせられ和紙で包まれている。
台紙の裏には筆書きで写真の由来が書かれている。
以前コピーをみせていただいたが、やはり本物にはオーラがあります。
明治四十三年四月撮影 正五位勲六等速水堅曹 七十二才
と書かれています。
家に届いた写真をじっくりと拡大鏡も使って見てみました。
後ろにある屏風の絵、よく見るとうっすらと名前が書いてある。
両脇にある煙草盆や脇息、杖のようなものもはっきりとわかる。
堅曹さんの手をじっくりと拝見。
わりとほっそりとして指が長い。 器用そうな手である。
右手の指の付け根にこぶのようなものがある。
きっと杖をつかう生活が長かったからできたのではないだろうか。
しばし観察に没頭した。
そして裏書の文字もEさんは誰がかいたものかわからない、というので、
あれこれ検討してみた。
多分、堅曹さんの字だろうとおもった。
1910年に撮影された堅曹さんの肖像写真が、
2011年、百年の時をへて速水家に戻ってきた。
きっとあまりにボロボロになってしまった我が家の写真を見かねて、
きれいなものを手許に届けてくれたような気がする。
Eさんありがとうございました。
大切にします。