堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

東京都写真美術館「夜明けまえ」

2011-04-25 23:59:55 | 日記・エッセイ・コラム

金曜日(22日)は、東京恵比寿にある東京都写真美術館で催されている

「知られざる日本写真開拓史 夜明けまえ -四国・九州・沖縄編-」を見てきた。


  035 「夜明けまえ -四国・九州・沖縄編-」


これは写真美術館が2006年からはじめた日本全国の埋もれた古写真を探しだそう、という

10年計画プロジェクトの写真展です。

今回は「関東編」「中部・近畿編」に続く、3回目「四国・九州・沖縄編」です。


1回目の関東編のときに堅曹さんの写真が展示され、しばしば写真展に通ううち

だんだんと古写真に興味がわくようになった。



さて当日は担当学芸員の三井さんによるフロアーレクチャーが14時からおこなわれるので

それも楽しみに出かけた。


九州といえば、やはり上野彦馬の撮った写真がおおく、その弟子達の写真や

大名家の写場で撮られた写真など貴重なものがたくさんあった。

昨年訪れた熊本の横井小楠記念館でみた、鵜飼玉川撮影の小楠の肖像写真(文久元(1861)年)は

日本人写真師が撮った一番古いものだという説明にはおどろいた。


一時間のレクチャーはいつもの通り軽快洒脱で、たくさんのことを教えてもらった。


2013年には「北海道・東北編」がおこなわれるそうで、楽しみに待ちたい。


ブレンワルドの資料と「名教自然」の碑

2011-04-23 13:26:22 | 日記・エッセイ・コラム

まず、4月8日にのせた「東洋のポルトガル、それも悪くない」について。

朝日新聞に記事掲載の許諾を得て、自分のブログに全文を載せました、と

Goecheさんからコメントをいただきました。

Goeche's  Blog」をクリックしてお読みください。



さて、歴博につづいて21日は横浜の開港資料館に行ってきました。


Img_1319 横浜開港資料館


神奈川新聞に連載されていた「港都の黎明-ブレンワルド日記から」の資料を展示している、というので。

新聞連載はこちら


スイス商人のブレンワルドの日記の現物を見ることができるとおもって期待していったのですが、

それは資料コーナーということで、日記の1ページがコピーされて対訳がされていたのと、

商標などが展示されているだけでした。

あまりの少なさにガッカリ。


同じフロアーで「痛っ 歯が痛い-歯科医学の誕生と横浜-」という展示をしていたので、

あまり興味はなかったが、ざっとそれを見る。

歯科大の学生さん達だろうか、大勢きていた。

熱心に展示の内容をメモしたり、入れ歯をデッサンしたりしていた。



さて時間があまってしまった。 どうするか。

そうだ、前から見に行きたかった横浜国大にある「名教自然」の碑を見に行こう!


これは横浜国立大学工学部の前身、横浜工業高校の創立者鈴木達治の功績を顕彰する碑で、

昭和12年に南区弘明寺の同校の門を入ったすぐのところに建てられた。

自筆でしたためられた表書きに、裏面に徳富蘇峰の撰文が原三溪の楷書で刻まれている。

横浜国大の移転に伴い、昭和53年常盤台キャンパスに移設された。



何も調べてこなかったので、携帯でaccessを調べる。バスで行けそう。

横浜西口のバス乗り場でウロウロしながらもなんとか乗れて、20分ほどで大学に到着。

ここからがわからない。

以前碑を見に行ったSさんが、随分探したと言っていたし、しかも学生に聞いてもわからない、

という話だったので、私は最初から事務所に行って尋ねてみた。

結局広い校内を半分ぐらいは歩いた。

その碑は6.6mと見上げるように大きなものでした。


Img_1334 「名教自然」の碑



この碑に関しては、先日実家の父に『マイウェイ』(横浜銀行の冊子)を渡しにいったら、

「人物コラム・鈴木達治」の頁の写真を見て、

「懐かしいねえ~。 自分はこの学校の夜間部に通っていたから、毎日見ていたよ。

 とても大きいんだよ。」

と言った。

全然知らなかった。

意外と親のことを知らないんだ、と自分を恥じた。

そんなこともあって、必ず見に行こうとおもっていた。


三溪さんゆかりの碑ということだけでなく、

私にとっては父の思い出のひとつ、といういわれも持つ碑になった。


侯爵家のアルバム

2011-04-21 23:59:59 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、佐倉市にある国立歴史民俗博物館で開催している

「侯爵家のアルバム ― 孝允から幸一にいたる木戸家写真資料 ―」

を見てきた。


  034_2 パンフレット



これは明治の三傑といわれた木戸孝允から昭和天皇側近の木戸幸一までの

木戸家4代にわたるアルバムの写真から近現代の歴史を見るという企画展です。


木戸孝允は堅曹さんも会っていて、速水家には「松菊」の銘のはいった扁額が残されている。

余り写真が多く残っていない人物なので、ぜひ見てみたかった。





Sbsh0073_2 国立歴史民俗博物館


さて、手入れされた新緑のなかにある歴博。

あまり人がいないな、とおもったが、この展示会場には結構人が入っていた。


入り口には詳細な家系図のパンフレットが用意され、木戸家の複雑な関係がわかるようになっていた。

妻の松子(幾松)のこと、山尾庸三との繋がり、跡を継いだ養子たちのこと‥。


ところどころにPCでアルバムのすべての写真が検索できるようにもなっていて、

親切な対応だとおもった。

掲示されている解説文も、ありがちな賞賛ばかりではない時代を踏まえた考察が行き届いていて、

とてもいい。

写真から、なんとはなしに木戸孝允の人となりが想像できるような気がした。

古写真好きにはなかなか見ごたえがあり、じっくりと楽しませてもらった。



ただ節電のため4時で閉館(入館は3時半まで)は早すぎないだろうか。

時間がなくなり常設展や図書館が覗けなくて残念だった。


いつもの生活

2011-04-19 23:47:55 | 原三溪市民研究会

震災から40日がたとうとしている。

ほとんど被害もない身なのに、気持ちが落ち込んでしょうがなかった。

それでも少しづつ、いつもの生活へ戻そう、と気持ちを前向きに。



今月の9日には、原三溪市民研究会に行ってきました。

先月は地震の翌日で中止となり、2ヶ月ぶりである。

今回から場所が変更となり、いままでのみなとみらいの横浜美術館から

本郷台の地球市民プラザになった。


Img_1295  地球市民プラザ



久しぶりの、そして恒例(?)の雨の例会となりましたが、

皆たくさん集まりました。

まず最初に三溪さんが85年前の関東大震災のとき、横浜市の復興会長を

引き受けたこともあり、皆で今回の大震災の被害にあわれた方たちのために

黙祷をしました。


Img_1296  皆で黙祷



そうして輪読会をおこないました。

今回は会員のBさんによる解説です。

細部にわたり検証され、深い理解力をしめされました。


Img_1299  輪読会の様子


次に総会をおこないました。

決算や予算案、年間予定等を審議して、了承を得ました。


先月の例会で相談が出来なかったので、

3月下旬に横浜で運営委員だけ集まり、

臨時の会議をおこなって準備をしてきました。


今年度はたくさんの行事や予定が決まっていて、

それに向けて個々の準備がはじまりましたが、

皆で力を合わせていこう、という気持ちでひとつになっているのを

ひしひしと感じています。


名取市閖上地区 続報

2011-04-12 15:36:39 | 東北関東大震災

ここのところの余震は本当に多くて、「もう、いい!」と言いたくなるほどだ。


さて、3月24日に閖上(ゆりあげ)地区の知人のことをブログに書かせていただいた。

気にはなっていたが、落ち着いて調べる事もできず、

というよりもすることを自然と避けていたと言ったほうがいいかもしれない。


しかし先日googleマップの地図の写真が地震後のにかわっている、と聞いたので、

閖上地区を見てみた。

大津波ですべて流されてしまった写真が写し出されていた。


その旅館の場所をみると、なんと土台だけが残って写っていた。

そうだ、ここが玄関で、その前に車を止めて入ったんだ。

右手のこの部屋に通されたのよね、奥にも部屋があった、などといっぺんにいろいろなことが

思い出された。



それからネットを使って旅館のことを何とか調べてみようとおもった。

そうしたら、おなじように探している人がいて、

「YAHOO知恵袋」に投稿している人がいた。

答えをみるのは恐かったが、避難所にいる人の名簿にのっている、と回答があった。

よかった~! 無事だったんだ~!


ネットにのっている名簿を見てみると、電話で話したおじさんの名前もあった。

こっちもよかった~!


すこしそうやって調べてみると、ご家族はどうか、という問い合わせをtwitterでしている方がいて、

市役所の伝言板に「皆無事」と貼ってある、という情報がすぐにいれてあった。

よかった、よかった、おばあちゃんもお孫さんたちも大丈夫なんだ、と安心した。



各地の避難所の避難者名簿を写真でとって、それをネットに活字化しているということを聞いてはいたが、

こうやって確認することができるんだ、とはじめて利用させてもらった。

そしてtwitterの利用もすごく役にたっているんだと、実感した。


追伸

ここのブログがとてもいいです。

「名取市閖上(ゆりあげ)復興支援のブログ」

http://blog.livedoor.jp/coolsportsphoto/

新聞やテレビの報道からは見えてこない被災者の日々の生活が綴られています。