8月6日はあることの調査についていき、
群馬県新町にある「川端家住宅」を見学する機会に恵まれた。
ここは登録有形文化財に指定されていて、普段は非公開です。
川端家は古くからこの地の豪農で、明治中期は横浜で生糸貿易をおこない、
財を成したといわれています。
その250年も経つ古い自宅や蔵をとても素敵にリフォームされて住まいにしているとお聞きし、
楽しみにしていった。
まずお庭からなんともいえないエキゾチックな雰囲気で素敵です。
中にはいると、ワーッという感じで見回してしまうほどのインテリアです。
以前の写真をみせてもらうと、なんとここは養蚕農家。
屋根や外壁、躯体はそのままで、中がこんなに素敵になるなんて、考えられない!
ご主人が設計をして天井を抜いたり、階段をつけたり、
奥のほうは暗いのでトップライトをつけたりしています。
奥様がインテリアコーディネーターで、
内装をアジアンテーストにして、たいへんおしゃれにまとめられています。
蔵に残されていた古い家具や椅子をペイントしたり、屏風や掛け軸も再生させて、
ここかしこに置かれています。
いくつもある蔵も拝見。
主屋と廊下でつないで、そのまま行かれるようにしてあります。
もともと畳敷きであった豪華な蔵は、本当に住むためのものだったよう。
それ以外の蔵もソファーを置き、ライトを飾り、素敵な部屋に変身しています。
そして最後に当時のご当主が10年かけて宮大工に作らせたという、
「離れ」に案内していただいた。
豪勢です。
圧倒的な風格があります。
総2階の純和風建築で、接客用だったということです。
普請道楽の極みですね。
すみずみまで本当に手の込んだ造りになっています。
案内してくださったご夫妻はこの家をただ残すだけではなく、
先祖がつくりあげたものを、当時どうやって使っていたのだろう、ということまで考えて、
快適に生活感のある住まいとして維持されている。
たいへんなことだろうとおもう。
本当にこの家に愛情をもって手入れされているのが言葉の端々から感じられた。
家ってそこに住む人のセンスが表れるな~とつくづくおもう。
壁や家具に直接絵を書いてしまう才能はうらやましい限りだが、すごく刺激され、
我が家も時間をかけて、ひとつづつ自分の気に入ったインテリアで飾っていこう、とおもった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます