少し日にちがたってしまいましたが、先週の水曜日(25日)に能を観にいってきました。
堅曹さんと謡曲のことを調べていて、堅曹さんが教えを受けた松本金太郎が作った宝生流の能楽堂が東京の水道橋にあることがわかり、謡曲を聞いたことがないので、能を観にいってみようかと好奇心だけで申し込んでしまいました。
夜の能会で出し物は3つだけ、ちょっとみるにはいいかな、とおもったのです。
「宝生夜能」
出し物は 養老(能)
舟ふな(狂言)
雲雀山(能)
会場では話の筋が書かれたパンフレットと、舞台上での見所や内容の解説がかかれたパンフレットを渡されたので、その2つを読みつつ舞台を観ました。
笛や鼓の音色に驚きました。お囃子はそれだけなのに、とても華やかで無駄のない凛とした音です。
それに合わせて歌われる謡。地謡といわれる、コーラスのような謡をする方がたくさん舞台上の横に坐っていました。その方たちのしぐさなんかもよく見てしまいました。
皆さん袴姿(羽織なし)ですが、正座をして坐ってるときに、両手を袴の脇のあいているところから中にいれていました。
以前に堅曹さんの息子さんの写真を見たときに、その格好でした。謡曲の師匠もしていた方なので、なんとなく謡曲をする方はそうなのかな、とおもい、気になっていました。
ひとつひっかかっていたことがわかり、満足。
さて、肝心の能はどうかというと、おもっていたほど、言葉が聞き取れず、謡もよくわからず、パンフレットと首っ引きでも、いまひとつ舞台からは内容がつかめませんでした。
情けない・・・。
でも狂言はとてもよくわかり、おもしろかったです。
能楽堂の雰囲気やその空気感、能の格調高い芸、そしてそれを楽しんでいた当時の人々のセンスというか現代と全然違う教養の在り方を知ることができました。
う~ん、奥が深すぎてちょっとやそっとでは、とても理解できそうもないな、というのが正直な感想です。
宝生流の歴史的なことを知りたかったので、書籍を売っていた売店でいろいろ聞いてみました。
法政大学の能楽研究所や武蔵野大学の能楽資料センターが資料をたくさんお持ちだと教えていただきました。
いい情報が得られました。