8月25日は一昨年の今日、ブログをはじめた日です。
丸2年経ちました。
これが238本目の記事です。
2年間だから、365×2÷238=3.0672・・
3日に一本。 まあまあのペースでしょうか。
本当は書くのが早ければ、もっともっと書きたいことがあるのですが、
なかなかできませんね。
訪問してくださった皆様、本当にありがとうございます。
読んでくださる方がいるので続けてこれました。
感謝、感謝です。
ところで、朝日新聞8月1日付夕刊で作家の久木綾子さんのインタビュー記事を読みました。
「規矩ある生と出会う」
1919年東京生まれの久木さんは、結婚後専業主婦をしていたが、
70歳で山口市の瑠璃光寺の五重塔と出会い、この塔を建てた職人たちの姿を描きたいと
取材に14年、執筆に4年かけ歴史小説 『見残しの塔』(新宿書房) を書いた。
89歳で作家デビュー。
驚きました、一つの小説を書くのに、取材執筆18年。
しかも70歳から。
その取材がまたすごいのです。
さまざまな専門家の先生を訪ね、教えを請い、必要な本や資料もたくさん読む。
建築を学ぶため大工の棟梁に1年間弟子入りしたり、宮大工に教えてもらったり。
塔が体に染みこんでくるまで夢中で取材した、と語っている。
「規矩」とはコンパスとものさしのこと。
職人たちは規矩術をつかって何万個もの部材を組み立てていく。
材木それぞれの性質を見極め、切り、削り、磨いて最適な場所におさめていく。
「規矩ある生き方」というのは、
同様に自分の人生の持って生まれたものを測り、なすべきことをして生きることを指す。
久木さん自身も自分の半生を振り返り、
できることをやってきて、ささやかな生の積み重ねが自分の規矩となり、
それによってこの歳で五重塔に巡りあえて、小説に書き残せたような気がすると言っている。
読んでいて、すごく魅かれました。
私も速水堅曹という人物に40歳台で出会い、自然と調べてみたいとおもい夢中になっている。
1人の人間の一生を知るというのは、生半可な調べでは確信がもてない。
何でここまで、というほどあらゆることを知りたいとおもう。
私も速水堅曹が体に染みこんでくるまで取材を続けていきそうです。
堅曹さんの一生をどんな形になるかわからないが、漠然と書いてみたいとおもう。
それには、久木さんのように納得のいく取り組み方で小説を書いた人がいることを知り
たいへん心強く、間違っていないのだという安心を得ました。
私も規矩ある人生であるのか、自分で問い続けたい。
新聞記事の写真を拝見すると、上品でステキな方です。
今日『見残しの塔』を買ってきたので、これから読みます。
ブログをはじめて2年、堅曹さんのことを調べて7年なんて、まだまだという気になりました。
納得のいくまで、速水堅曹が自分のものとなるまで追いかけて、このブログも続けていきます。
お付き合いのほどよろしくお願いいたします。