堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

堅曹さんの足跡を訪ねて福島・宮城へ

2012-08-21 02:03:16 | 人物

夏休みに、急に思い立って、福島と宮城に行ってきた。

堅曹さんの足跡をたどる旅です。



まずは福島県白河にある越前松平家の松平直矩と基知の墓所に行ってお参りをした。


Img_5589 墓所への道


Img_5609 松平基知の墓


Img_5638 松平直矩の墓


昨年の地震で燈籠が倒れたり、道が崩れたりで長らく立ち入り禁止となっていたが、

やっと修理がおわり公開されたところです。



白河では明治初年に堅曹が指導した白河製糸会社の場所も確認できた。


Img_5681 白河駅



城下町で長く続いているお店もあり、その中の一軒でお話を聞かせてもらったら、

いろいろ製糸関係の詳しいことがわかり、あちこち案内をしてくれた。

ありがたい。


Img_5696 城下町の絵図


速水家が白河藩士であった時代に、その先祖たちが仕えた小峰城。

ここはまだ地震後の修理がまだ終わらず、来年くらいまで公開されないそうです。


Img_5705 小峰城


白河の街は奥州街道や城下町の街並みがよく残っていて、とてもよかったです。



夕方福島市に移動。

翌日は朝から福島県立図書館に行って

堅曹が訪れた明治初年の頃の福島市の様子を知りたいとおもい調べはじめたが、


Img_5720 県立図書館


午前中で終わらせる予定が、なかなかこれといった資料や文献が見つからない。

司書さんたちにお世話になり、午後3時をまわってようやく頭のなかで

当時の福島の街の様子が描けるようになった。



予定を大幅に過ぎてしまい、もう一泊することに。

堅曹が明治24年に訪れた鎌先温泉(宮城県白石市)に泊まることにした。


ここは600年も前に温泉が発掘され、何百年も前から営業している4軒の宿屋もそのままです。


Img_5725 鎌先温泉


夕方宿に着き、温泉街を歩いた。

といっても5分もあれば終わってしまうほどの小じんまりとした山の中の温泉。

タイムスリップしたように昔の面影がそこここに残っている。   


堅曹がここで詠んだ長歌がある。

宿で声に出して読んでみた。

  山のとかけの 所せき 谷にはあれど 人さはに ・・・・・


そのままだなあ、とおもった。


怪我によく効くといわれる薬湯は、

やわらかいぬるめのお湯で湯の花がたくさんあり、体があたたまる。

おかげで旅の疲れもとれた。



翌日は再度福島市内をとおり、県庁を見学。


Sbsh0460 福島県庁


なるべく旧奥州街道を通って二本松へ向かってみた。

堅曹は福島・二本松間を製糸会社をつくるためいくども行き来しているが

平坦ばかりではなく山道もあるので、時間はどのくらいかかったのだろうか、とおもう。



二本松製糸会社があった霞ヶ城跡をみて、そこから東へ10キロほどの小浜というところへむかった。


Sbsh0467 霞ヶ城址



堅曹がひと月半ほど逗留して勉強したところである。


どんな街なのか、ここが一番行ってみたかった。

明治初年の街の様子を知るためにここでも図書館へ。


Sbsh0475 図書館の前の風景


あまり資料はなかったので、直接ここぞ、とおもう古くから続いていそうなお店に入っていろいろ聞いてみた。

するとドンぴしゃりで、どんどんいろいろなことがわかり、大収穫となった。



2泊3日の旅だったが、堅曹の日記や自伝に書いてある福島方面で行った場所をほぼたどることができた。

長年知りたかった場所や宿泊したところなどもみつけることができ、とても得ることが大きかった。