堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

堅曹の姉 梅さんの新聞記事

2008-04-28 23:04:18 | 人物

昨日(4月27日)の上毛新聞に速水堅曹のお姉さん、西塚梅さんの紹介記事が掲載されました。

いつもコメントをくださる梅さんの子孫である「夢酔い人K」さんが取材をうけ、記事になりました。

  

File0001_5  上毛新聞

Kさんとは一昨年の秋に知り合いましたが、その頃から、ご自分の先祖である梅さんのことを熱心に調べていらっしゃいました。

その後、私と同じように富岡製糸場世界遺産伝道師になり、歴史ワーキンググループにも入られ、一緒に勉強しながら、先祖調べや情報交換をしています。

とてもフットワークが軽く、どんどん人に会いにいったり、現地へ調査に行かれるので、いつも感嘆しています。

それが昨年の川越の速水家先祖の墓の発見につながりました。

そして今年1月の「速水堅曹翁を偲ぶモニュメント」建立、となったのです。

Kさんがいなければあのお墓はみつけることはできなかったでしょう。本当に感謝しています。



そのKさんが、梅さんの明治21年(1888)の写真を見つけ、その他の資料と共に今月、群馬県立文書館に寄託しました。

梅さんは、明治3年(1870)堅曹さんが日本で最初の器械製糸場である「前橋藩営製糸所」を作ったとき、片腕として、真っ先にミウラーから製糸技術を習い、教師となり若い娘たちを指導しました。

その後同じ前橋の研業社(関根製糸所)で工女取締として長く活躍しました。

当時梅さんは40歳代で、子供を何人も育てながら働きました。

そのころのことを深澤雄象の娘こうさんは「西塚のおばさんと呼ばれ皆から慕われ、よくなかをまとめていました。」と回想しています。


男勝りであり、とか、その気性は堅曹にそっくり、と書かれた文章を読んだことがあったので、私はとてもしっかりした人との印象があり、写真をはじめて見るときはドキドキしました。

でも新聞の写真のように、やさしい、たおやかな、品のある方でとても意外でした。

群馬県から何回も表彰されて、亡くなるまで20年余製糸業に従事し、工女教育につくし、製糸業の発展に寄与しました。正に働く女性の先駆けのような人であったとおもいます。


弟、堅曹が必死になって、世間の誹謗をあびても、生糸や器械製糸のことをやろうとしていた時、いの一番に信じて力になってサポートしてくれたのだと思う。こんなに心強いことはなかったとおもいます。

こうやって堅曹さんがどんどん仕事ができるよう、製糸場内をしっかりまとめ、技術を伝え、支えてくれた周りの人々のことが明らかになってきて、新聞に取り上げられることは本当にうれしいです。


夢酔い人Kさんが梅さんについて詳細にレポートしたものが、伝道師協会のブログhttp://blog.goo.ne.jp/whtomioka/に載っていますので、どうぞお読みください。


桜満開

2008-04-26 23:59:51 | お墓

4月25日モニュメントの桜が満開になりました。

きれいです。

    Cimg3114 花がいっぱいです



ここで訂正です。

いままで、桜の名前を「御衣黄」(ギョイコウ)って書いていたのですが、これは「鬱金」(ウコン)でした。

今回初めて塀の外側から桜をみてみようとおもい、いってみたら、花の幹に札が掛かっていました。

あ~、まちがえた

  Cimg3098_2   Cimg3101  

ここは取手市が管理している公園なので、木によっては名札がついているのです。

もっと早くに見に来ればよかった。



緑色の桜は3種類あるそうです、「御衣黄」「鬱金」「黄桜」。

見分けるのは花弁に気孔があるか、どうかで区別できるらしいのですが、そこまではできず、いろいろネットで調べたり写真をみて、きっと「御衣黄」だろうと思っていたのですが・・・。

「鬱金」(ウコン)の名前の由来はショウガ科のウコン根を使って染めたときの鬱金色に似ているからだそうです。



  Cimg3106 咲き始めの黄緑色


  Cimg3103 満開はピンクに色づく


  Cimg3109 たわわに花がついてます


  Cimg3116 全体

あいかわらず、遠くからはよくわからないですね。

「秘めたる桜」という感じかな。

「秘密御用」だった堅曹さんにはふさわしいかもしれません。


御衣黄(ギョイコウ)桜 8分咲き

2008-04-23 01:25:26 | お墓

やっと暖かくなった今日(4月22日)、御衣黄桜の写真撮ってきました。

3分咲きだった先週から一週間たちましたが、気温の低い日がおおかったので、まだ8分咲きぐらいでしょうか。



  Cimg3085_2 クリックすると大きくなります

木にはまだたくさんの蕾がついています。

咲き始めの花は花房が淡い緑色で花びらに濃い緑のスジが入っています。



  Cimg3089_2

完全に開花すると白っぽくなり、まもなく中心のほうがピンク色に変わります。



  Cimg3094_2

全体でみると、花は八重ですが小ぶりで緑色なのと、葉っぱが大きいのであまり花が咲いているようには見えないかもしれません。


また、報告します。


モニュメントの桜

2008-04-16 20:18:39 | お墓

1月に出来た「速水堅曹翁を偲ぶモニュメント」

出来上がってみれば、なんとちょうどいい感じに塀のうしろから桜の木の枝が張り出しているではないですか。

春になったら楽しみだなぁ~と、桜が咲くのを例年とは違う気持で心待ちにしていました。



さて、4月に入りお寺の桜や前の道路の街路樹の桜も満開になりました。

  Cimg2850  4月2日 満開です



あれ~、モニュメントの桜は全然です。

でも確かに桜の木です。

ソメイヨシノじゃないのかなとおもい、では八重桜かな、それにしても全く蕾もみえないくらいです。

お寺に行くたびに気になり見ていると、今度は葉っぱがでてきています。

花が咲かなかったらどうしよう、みんなに桜の時期はきっときれいですよ、などと言ってしまった。



今日(4月16日)また見てみました。

わかりました! 小さな緑色の花がついていました!

そう、この桜は「緑色の桜」なのです。

ご存知の方もいるとおもいますが、「御衣黄」(ギョイコウ)というサトザクラの系統の黄緑色の花の桜です。


写真に撮ってみました。(クリックすると大きくなります)

   Cimg3077  御衣黄

   Cimg3055 御衣黄                      

   Cimg3058 モニュメントと桜の木

まだ少ししか花がついていないので満開はこれからです。


名前の由来は、かつて貴人が着る衣服の萌黄色に似ていたので付いたとか。

お寺の門の外にも一本同じ「御衣黄」があります。これは毎年きれいに咲いていました。

きっと同じようにモニュメントの桜も咲くんだろうな、と楽しみになりました。


原三溪市民研究会の富岡見学

2008-04-16 19:38:54 | 原三溪市民研究会

4月13日の日曜日、横浜の原三溪市民研究会で富岡製糸場の見学に行きました。

横浜から観光バス一台で富岡製糸場と近くの城下町小幡さくら祭りの見学です。

数日前の予報では晴れだったのに、朝からあいにくの雨となってしまいました。この会には雨男か雨女がいるのでは?とおもうほどいつも雨です。



バスの中では富岡製糸場のビデオを見たり、パンフレットも配られて準備はOK。

  Cimg2955_2 英照皇太后・昭憲皇后行啓記念の碑  

製糸場では最初に原合名会社時代の富岡製糸場のレクチャーがあり、その後2班にわかれて見学です。

   Cimg2932_2 東繭倉庫のキーストーン

   Cimg2938_3 西繭倉庫前の庭

    

私は富岡製糸場世界遺産伝道師ですので、一応案内するほう方にまわり、少しお手伝いさせていただきました。

皆さん熱心に見学してくださり、うれしい感想もたくさん聞きました。

昼食のときも伝道師として横浜の方たちに活動の説明をさせていただきました。



次は城下町小幡のさくら祭りです。

今年は桜の満開が早かったので葉桜かもと心配しましたが、写真のようにまだきれいでした。

   Cimg2966_2 さくら並木

桜並木から資料館をとおり、武家屋敷の前を歩き、楽山園へとむかいます。

資料館のところでは伝道師の方たちが活動をしていて、座繰りの実演もしていました。(がんばっているな~)

   Cimg2971 武家屋敷

   Cimg2972 楽山園

昨年見学に来た時は庭園がまだ造成中でしたが、今回はもう完成していました。

そのあと、お祭り会場となっている甘楽総合公園まで歩いていきました。結構距離があり途中で地元の人に聞いたりして。

でも公園のさくらはとてもきれいでした。

   Cimg2975_2 甘楽総合公園

雨が降ったりやんだり、気温もさがってだいぶ寒くなってきました。



さて、次は埼玉県児玉郡神川町にある原善三郎の庭園「天神山」へ向かいました。

私が3日前に行った所です。(ブログ記4月10日)

本来ならここに行くのが目的のバス見学だったのですが、私的な庭ということで団体は受付けてもらえず、富岡だけになりました。しかし急遽行けるようになり、参加者の同意のもと当日追加ということでむかいました。

朝、バスの中で天神山がとても良かったことを皆さんに伝えました。

3日前に見ても、また行くことができてとてもうれしかったです。

庭にはいる手前の駐車場から、八重やしだれの桜が満開で迎えてくれました。

みなさん庭を思い思いに散策。

   Cimg3004_2 天神山

桃源郷のようです。

   Cimg2985_2 天神山

静かな深山のなかの本当に心癒される庭です。



同じ原家の庭の三溪園と比べてその違い、共通点、つながるもの等々、原三溪を勉強している私たちにはとても興味深く、見学ができてよかったと思いました。

しっかり堪能して、癒され、とてもいい気持で帰路につきました。