堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

80斤の大砲

2012-01-19 12:59:38 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、靖国神社に行ってきました。

なぜか?

お参りに行ったわけではなく、

奥の「遊就館」に屋外展示してある大砲を見に行ったのです。


Img_4481 遊就館



昨年末、堅曹の足跡をたずねて品川に台場跡を見学に行きましたが、

その幕末の台場に据え付けられていた大砲の実物がそこにある、と教えてもらったからです。

堅曹は台場で4ヶ月間大砲を撃つ練習をしていました。

それと同じものがある、といわれれば見てこないわけにはいきません。



さて、建物の前には左右に1台づつ大砲が置かれています。

向かって右側のがそれでした。


Img_4488_2 八十斤大砲



これは説明板によれば

「青銅八十封度陸用加農砲」(80POUND BRONZE CANNON)

というもので、湯島馬場大筒鋳立場で造られたものだそうです。

堅曹の日記には「八十斤大炮」と書かれています。


Img_4493 説明板


青銅製でピカピカです。

近づいてよくみると、実にしっかりとした重厚なものです。

ためしにちょっと持ち上げようとしましたが、もちろんビクともしません(笑)


80ポンド(=約36キロ)とは砲弾の重さのことだそうで、

それを詰めるだけでもきっと大変だったでしょう。


Img_4491 八十斤大砲



想像していたより、すごいな~、とおもいました。

これを扱っていた堅曹の姿がまたいろいろ浮んできました。


速水堅曹第百回忌

2012-01-17 23:59:12 | お墓

1月17日、今日は堅曹さんの99回目のご命日。

そう、第百回忌です。


堅曹さんのお墓のある取手の瑞法光寺で

家族とゆかりのある方にお集まりいただき法要をおこなった。



前日はお墓とモニュメントを掃除して、

お供物などの準備をし、

堅曹さんが亡くなった時の新聞や雑誌の記事を使って

出席者にお渡しする資料をつくった。



今朝はとても寒かった。

しかし風はなく、陽がでてくればお墓参りも大丈夫かな、とおもいお寺へ。


皆さん10時半ころにはお集まりくださり、

午前11時から本堂で法要のお経がはじまった。

法要の席には幾度も出ているし、身内のものも経験しているが、

今回はお経を聞きながら、なにか違った心持になった。


Img_4445 法要



すごく心に沁みこんでくる、というのか、

気持ちと想いと法要がひとつになった、というのか、

うまく言い表せないが、心から「いいご法要だな」と感じられた。



確かに百回忌などというものはなかなかできるものではない。

堅曹の次男の子孫である私共でおこなっていいものなのか、

少人数でこじんまりと、と考えたがそれでもいいだろうか、等々

最後まで悩んでいた。


それだけに法要がはじまって、とても安らかな気持ちになったときは

ああ、これでよかったんだ、

こじんまりだけど、堅曹さんきっと喜んでくれている、とおもえた。


昨年堅曹さんの姉の子孫である遠藤さんの本家からいただいた

百年以上も前に撮られた堅曹さんと奥さんの写真を飾らせてもらった。

とても写真が活きている。


Img_4439 祭壇




法要が終わり、お墓に移動してお焼香をした。

モニュメントのところで集合写真も撮った。


Img_4462 集合写真



モニュメントはちょうど4年前の1月17日に完成披露をおこなっている。

あれから4年。。。。


Img_4474 速水堅曹翁を偲ぶモニュメント


今日もあの日と同じように穏やかな冬晴れ。

真冬だけれど陽が差してあたたかく、気持ちがいい。


そういえば、墓地では蜂が一匹私達にずっとまとわりついていた。

写真を撮る時は住職の衣に止まって。。。

あれ~、もしかしたら堅曹さん?!

(そんなこと、ある?)



客殿にもどりお斎となった。

献杯をし、集まった方々と堅曹にまつわることをたくさん語り、

和気藹々と話が弾んだ。

実に和やかな楽しい時間が過ぎた。


堅曹の100年目の追善供養がとてもいい形でおこなえたようにおもう。

とてもうれしい。


賀正

2012-01-03 17:22:39 | あいさつ

  新年あけましておめでとうございます。





Img_4429 寺の門松



昨年は本当に様々なことが起りました。

大震災、原発事故。

振り返れば、それに伴う対応に追われて過ごした一年であり、

自分の生き方、国の在り方を真剣に考えさせられた一年でもありました。

今、日本は転換点に立っているのではないでしょうか。

変わらなくてはいけないとおもいます。


個人としては昨年暮れに家族が全員集まり、

皆健康で穏やかに過ごせている事がなによりありがたいと実感しました。

こころ穏やかに一日一日をしっかりと生きていけたらとおもっています。


今年は速水堅曹没後99年にあたり、命日は第百回忌となります。

曾々孫の私共がそれに立ち会えるのは、とてもうれしいことです。


本年もどうぞよろしくお願いいたします。



       2012年正月

                        速水家の嫁