ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

fad

2015-01-24 00:04:41 | 教室
自分が今教えていただいているピアノの先生は音楽についてとても真面目で、いつも音楽のことを考えている。
真摯過ぎて、中学生生徒の勧めるボカロについて悩んだり、わらべ歌について突っ込んだ勉強を始めたり、
道に迷ってどっか行ってしまうこともしばしば。
そんな先生が今、突然はまってしまったのが山本直純ブーム!
なんでも昔テレビでやっていた「オーケストラがやって来た」という番組のDVDが発売されたそうで
先生はなんとBOXで買ったと言う。
私はその番組について観覚えがある年代だが、私よりちょっと年下の先生は観たことが無かったのだと。
昭和の時代、若かりし山本氏が司会、企画、演奏を務め、弟弟子の小澤征爾氏や名だたる各国の巨匠達が
悪乗り気味な番組でちゃんと演奏しているのを観てビックリしたのだと。
そして公開番組なのだが、その会場がいつも満員なことも驚いてらした。
そりゃ昭和だもの。あの頃の子供は塾もゲームもなく、暇だったのだ。行くさ。
私は山本氏の風貌とガンガン押してくる人間性が苦手だったのだが、先生曰く
「見た目や人間性に騙されてはいけません。その隠された音楽性は小沢氏を超える素晴らしいものです」とのこと。
確かにこの番組のタイトル曲を未だ歌えるし、山本氏と聞けば森永エールチョコレートの歌と絵面が
いきなり頭に浮かんでくるくらいだから、やはりすごい才能だったんだろうなあ。
でもやっぱり人間性に引いた人間の数の方が多かったんだろうなあと推察したり。

しかし山本直純ブームは先生のみ、しかも一過性と見た。