ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

一人反省会中

2005-10-16 00:09:15 | 日常
なんとか発表会終了。お騒がせいたしました。

生徒達は様々、うまく弾けた子もいれば失敗した子もいたが、まあつつがなく終わった。
しかし講師演奏は酷かったー。
あんなに長い期間練習して来たのに、今週いきなり弾けなくなった。
スランプってヤツの時期に入ってしまったのだ。
それまではまるで問題なく弾けたのにどうしてもうまく行かなくなったフレーズがある。
転調してもう一回出てくるので計二回、自信がない。
暗譜も出来ているのだが突然わからなくなってしまったらと言う不安から楽譜を離せない。
しかし楽譜を置いたところで突然「今どこだっけ?」ということになるから逆効果にもなり得る。
つまりまだまだ中途半端な状態で演奏してしまったーと。

生徒全員が弾き終わってから出番だが、待っている間に手は冷えてむくんだ。
まずいなと思いつつ、ピアノの前に座る。
緊張はしていないが、突如「間違っても止まることは許されない。
なぜなら自分は先生だから」という考えに襲われ、弾きたくなくなった。
そして弾き始める。「うん?なんか指の動きが頭とバラバラだー。は、速い!テンポ速すぎ!
こんなんじゃ弾ききれない。でもテンポ落とせないー」と突然のあせり状態に突入。
そしてそんなまま最も苦手なフレーズに突入。
ここは音階なのだが案の定左手が付いていかず抜けてしまった。
だからといって止まることは許されない。止まるなら適当に続ける道を選ぶ。
今回はそういう邪道な事をしないできちんとすべての音を弾ききることを目標に置いていたのに…。
隣で譜めくりをしてくれている先生にも緊張は伝わったらしく、「頑張れ!頑張れ!」という
心の声すら聞こえた。
「こんなに思ったように弾けないなんて!一回止めて最初から弾き直したい!
しかしこのまま止まらず終われるだろうか?」という雑念だらけで全く曲に入れないまま
どうにか最後まで来た。最後は全く問題の無い箇所…だったのに、突如変な所に行ってしまった。
またまた作って終わったが、もう泣きたい。生徒達の気持ちが良くわかった。

普段自分は人前で弾いているが、その場合自分でフレキシブルにフォローが出来る。
ここまで来るのは経験だが、今は「ゆるい」作業になってしまっている。
クラシックのようにすべての音を楽譜通りに演奏しなければならないことの難しさを改めて感じた。
とりあえず今回はハッタリと誤魔化しという技術が効いたようではあるがこんなことではいかん。
もうちょっとちゃんと勉強して出直すしかない。
そして本番直前はほかの事に気を取られないように心がける。
今回の自分の所業を猛省。
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