ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

discrimination

2024-08-30 07:39:00 | 

大好きな月村先生のご本である。
今回は医大が入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げている という話を聞きつけた女性記者と
その医大の理事の女性との対決だけど、骨はさまざまな差別とどう付き合っていくかということ。
記者も会社で女性であることでセクハラやモラハラを受けているが、
差別というものは無くならないものだからどう折り合いをつけて行くかを模索している。
ザ・昭和な女性蔑視やルッキズムは論外だけど、女性と男性はそもそも違うものなのに
差別をするなと言うと区別すらしなくなるのが今の世の変なところなのだ。
男性記者が「可愛いものを可愛いというのもダメだとなると、世の中から可愛いものは
なくなるのではないか」と危惧するのも一理あるのだ。

私が一番膝を打ったのは医者側のセリフで「女の医者は妊娠していなくなったりするので
戦力にならないのでいらない」というもの。
自分たちの仕事も妊娠しても働く人がいるけれど、危険な動きはさせられないから
その分こちらが働かならなければならず、負担はこちらに来るのにお金は一緒というのが
なんとなくモヤッとしている問題なのだ。
狭量と思うけど、自分が積極的に稼がなければならない自由業だからなのかもしれない。
これも差別と言われれば差別になるんだろう。
お互い様と思うのが正しい「折り合い」か。うーん。

この本のAmaの書評に「出版界で働いているが女性蔑視になどあったことがない」と
豪語している人がいるけど、そんなことってあるの?
今の会社ってそんなに平和なの?思い込みたがっているの?
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