明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

12・2全労連・東京地評争議支援総行動実施される・赤組、白組に分断した差別は許されない

2021年12月10日 17時15分06秒 | お知らせ

12・2全労連・東京地評争議支援総行動実施される

・すべての争議の早期全面解決を!  ・裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!  

・不合理な解雇・雇止めをなくそう!  ・憲法を職場とくらしに活かそう!

を統一スローガンに掲げ、20社前で終日抗議・要請行動を展開しました。

 この行動を直前に、2社においては話合いを前提に解決の方向が確認されたとして、社前行動を中止としました。一日も早い「解決調印」を進めていただきたいと感じ入っています。

 株式会社明治社前(京橋エドグラン)には165名の方々が結集していただき、赤組、白組に分断した差別は許されない。中央労働委員会の事実認定、「付言」の立場で長期争議を解決するべきとした抗議・要請を展開しました。

主催者挨拶に立った東京地評・柴田副議長の訴え

【動画】https://youtu.be/_drrawIEaIQ

 京橋エドグランビル前ご通行中の皆さん、働く仲間の皆さん しばらくの間、私たちの訴えに 耳を傾けていただくこと お願いいたします

 私たちは 職場・企業からハラスメントや人権侵害・差別を無くし だれもが安心して働き続けられる社会求めて運動を展開している労働組合 全労連・東京地評です。

この場での行動は 株式会社明治が起こした差別事件の全面解決を求めて闘う仲間を支援し 明治に争議の速やかな解決求める宣伝行動です。

 ここエドグランビルに 事務所を構えている明治では、明治乳業の劣悪な労働環境の改善を求め立ち上がった労働者に対し、労働組合の弱体化を目的に「紅組」「白組」とレッテルを貼り 選別と徹底した賃金差別により 労働者の分断・支配を行ったことに対し、差別の是正と謝罪を求め闘われている争議であります。

 会社の不当性は、中央労働委員会での全国事件の命令では、会社の不当労働行為に対し、会社はその行為に対する「避難を免れえない」と指弾されました。その上で「当事者間による全面解決を目指すことは自明の理」としています。昭和40年代から長きにわたり 闘われた争議であります。人権を重んじる企業であれば速やかな解決を選ぶのは当然と言えます。

会社設立100年を迎えた2016年 川村和夫代表取締役社長は、日経ESGのインタビューで次のように語っています。

 『次の100年を見据え、今後はサステナビリティの推進を目指しCSR、SDGsに力を入れ、ガバナンスの構築を進め経営基盤ビジョンを強化することで、新たな可能性につなげたい。グローバルにおいて「明治らしさ」を発揮するために』、まだ続きますがこれぐらいにしておきます

 グローバル企業ともなるとこの様なことを述べるのかと感心する以前に煙に巻かれた気になりましたが、あえて解明に努めました。要約すると

SDGs 人類が直面する課題を解決し生き残り、安定して暮らし続ける社会の実現目指すこと

CSR その為には、企業としての社会的な責任を十分理解し、従業員、消費者、環境などに責任を持つ

サステナビリティ そうした企業として持続する決意と解釈しました。であれば、明治はグローバルに恥ずべき労働者いじめハラスメントである。不当労働行為を改め速やかな争議解決を宣言すべきです。その事を強く求めるものです。

 総行動参加の皆さん 明治の争議の解決はじめすべての争議の解決に向け奮闘することを改めて決意し、主催者としての挨拶といたします。

連帯挨拶の明治乳業争議支援共闘会議・松本議長の訴え

【動画】https://youtu.be/CV48k9jB704

 明治乳業賃金差別争議の解決のため、駆けつけていただいた仲間のみなさんにお礼を申し上げます。また、ご近所のみなさん、お騒がせをしますが、しばらくよろしくお願いします。

 私たちは、日本一長い、明治乳業賃金差別争議の話し合い解決を求めて、明治HDの川村和夫社長、株式会社明治の松田克也氏社長に要請に参りました。

明治乳業の共産党員ら64人は、ならず者扱いされ、年間100万円、10年で1000万円の賃金差別をされました。

 明治乳業争議の審判は下っています。中央労働委員会が、異例の付言で会社の卑劣な行為や誹謗中傷は非難を免れ得ない。職分・賃金格差は紛れもない事実と断罪し、殊に会社に対し話し合い解決を求めていますが、会社が話し合い解決を拒否しているため、長期争議になっています。

 労働争議を解決しない企業は、疲弊するとのジンクスどおり、食品事故、死亡事故、労働争議がたえません。最近の不祥事を三点申し上げます。

一つは、5月12日に決算発表で売上水増しの不正経理が発覚しました。

二つ目は、明治が販売した睡眠薬入り水虫薬で死亡事故を出しましたが、謝罪をしません。

三つめは、明治大阪工場の採用面接で、女性に対し、セクハラ行為をしましたが、謝罪をしていません。

 その結果、明治HDは疲弊しています。年度末の決算予定は、売上げも営業利益もマイナスです。年度末決算では、統合時売上目標1.5兆を掲げましたが、1兆140億円と深刻です。当然、株価はピーク時の1万円越が今では4割下落の6000円台に低迷し、株主からも怒りの声が出ています。なんとか、株価を上げるため、農薬事業を売却、あるいは300億円を上限とする自社株買いを決議しましたが、株価は上がらず、失敗しています。

 なぜ、大企業の中で明治HDだけが問題を起こすのか。それは、この会社は、中山悠名誉顧問が院政を敷いているからです。その中山悠氏が明治乳業社長時代にその秘書をやり、中山悠社長と同様に労組の委員長を経歴して社長に栄転したのが現在の川村和夫社長です。いまどき、院政を敷き、御用組合の労組委員長が社長になる企業は、明治HDだけです。

 いま、企業の社会的責任が問われています。日大の理事長は脱税容疑で逮捕され辞任しました。みずほグループもシステム障害などの責任をとり、3トップが辞任にしました。明治HDは、これだけ反社会的行為を繰り返しながら、トップがいっさいの責任をとりません。

 社員のみなさん、消費者のみなさん、私たちは明治の発展を願っています。そのためには、明治が社員の人権を守る、食の安全を守るまっとうな企業になることです。すでに、18人の争議団員がならず者の烙印を押されたまま、無念にも他界しています。私たちは、明治乳業争議を話し合いで解決するまで、明治の製品は食べない、飲まない、不買運動を実施しています。

 格差と貧困、人権侵害を繰り返す新自由主義と決別し、世界が求める一人も取り残さない社会をつくるため、すべての労働争議を解決させるため、たたかうということを申し上げ、訴えとさせていただきます。ありがとうございました。

連帯挨拶の東京母親大会連絡会・木原委員長の訴え

【動画】https://youtu.be/rirLt8nVQ-g

 東京母親大会連絡会の木原と申します。組合差別、不当労働行為と長い間たたかっておられる明乳争議団の皆さん、ご自分の争議をたたかっていらっしゃる皆さん、支援行動にご参加の皆さんに、心からの連帯のご挨拶を申し上げます。

 明治は労働者を「赤組」「白組」と分けて差別していましたが、運動会でよく紅組・白組を使いますが、それは対等・平等です。競い合って、勝敗が決まったらお互いの健闘をたたえあいます。ところが明治は人権侵害、人格否定の何物でもありません。

 私たち消費者は安全で安心な食べ物を食べたいと思っています。ところが明治乳業は、これまでに高カカオチョコの不当表示や、給食の牛乳から異物が検出されたり、コロナやインフルエンザにR1に免疫効果があるとインチキ宣伝をしたり、あってはならないことが続きました。しかも原因究明もまともにしない体質は、消費者をバカにしているとしか言えません。基本である「食の安心・安全」をないがしろにする体質は許せません。利益も落ち込んだと聞いています。当たり前です。

 明治の経営者の皆さん、この日本一長い争議に終止符を打ってください。すでに何人もの方が、亡くなられたと聞いております。さぞかし無念だったろうと思います。明治の「企業行動憲章」にあるように本当に労働者を尊重しているなら、何十年も無視してきた争議を解決すべきです。

 今、争議団のみなさんは、東京都労働委員会に「中労委の事実認定を審査判断の基本に」と署名運動をしながら求めています。都労委は一日も早い救済命令をしてほしいと思います。

 母親運動で学校給食の脱脂粉乳を生乳にかえさせた歴史があります。1960年代のことです。すぐにおなかをこわすような、栄養のない脱脂粉乳を子どもたちに飲ませるなんてとんでもないと山形の酪農家のお母さんたちが声を上げました。それが全国に広がり、栄養のある牛乳に変えさせました。

 これからも消費者として、争議の早期解決を求めてご一緒に頑張っていきたいと思います。最後まであきらめずにたたかいましょう!

連帯挨拶の食品一般関連労働組合(食品一般ユニオン)・佐藤書記長の訴え

【動画】https://youtu.be/WoXknO5qgI8

 紹介いただきました、食品一般ユニオン 佐藤であります。

 明治乳業争議、この4月からこれまで都労委に追加申立てをされていながら棚上げされていた39事件の審査を求めて再び立ち上がったことに対して連帯の拍手を送りたいと思います。

 私どもユニオン、結成12年となりますが、・食品に関連する労働者の暮らしと権利を守ること。・食の安全を守ること。併せて、・食品企業内に発生する労働紛争の、早期解決に尽力することなどを、大きな柱として運動を進めてまいりました。

 その中でも明治乳業争議は、当組合員が多く関わっており、一貫して支持し、共に闘ってまいりました。社前での座り込みや要請行動。不買運動の拡大など、積極的に参加してまいりましたが、ここで特に報告したいのは、ILO(国際労働機関)に対する「明治乳業争議の早期解決を求める申立て」についてです。

 株式会社明治は、経営規模を海外に向けて進出する計画を強めていますが、国内で長期にわたって労働者の人権を蹂躙し続ける企業を、世界の世論が、そして国際労働基準を呼び掛ける国際機関がどう判断するだろうか。こんな立場で、4年前の2017年2月、ILOに「結社の自由への重大な侵害」として、人権侵害の是正と 逸失利益の回復を求めて、申立てをしました。申立てはILOから日本政府へ、さらに直接の当事者である明治にも伝えられました。

 政府を通して返ってきた明治の回答は、申立て自体を73項目にわたって前面否定する反論でさらに資料として45項目にわたって「間違いを指摘する」とした、計120項目にも及んだものでした。

 これは看過できないとして、譲ることのできない必要最小限について「検討結果」として、反論に対する反論を提出いたしました。その後も重要な変化があるごとに「追加情報」の形でこれまで10回提出し、中労委命令の付言の立場で解決することをILO、日本政府双方に働きかけています。

 現在、この申立ては勧告の方向ではなくILO事務局の職務である非公式の調停手続きの一環として進められ、必要に応じていつでも追加の情報を知らせることができる条件にあります。

 今年8月及び10月に届いたILO事務局からの書簡は解決に向けた調停の立場を日本政府に伝えている、政府の見解が届いたらただちに知らせるとあり、最新の見解が示されていました。内容はこれまでの経過と中労委命令を翻訳して届けたのみで中立を装いながら付言の立場で解決する姿勢が見られないものでした。

この紛争解決の道筋は中労委命令の「付言」がよりどころです。当ユニオンはILOに引き続き付言の立場で調停をすることを追加情報で訴えていく方向です。

 最後にこの争議はILO結社の自由委員会に申し立てたことにより世界は見ている、注目をしていることをお知らせして連帯の挨拶とさせていただきます。共にガンバリましょう。

争議団から決意表明・松下副団長の訴え

【動画】https://youtu.be/SN0oteJkflg

 師も走ると云われる、師走の忙しい中、また寒い中、私どもの争議支援に駆けつけて頂きまして心からお礼させて頂きます。有難うございました。

 12月です。ここで、私ども争議の1年間を振り返って見ますと、今年は、当初から「第3ステージ」。すなわち都労委に残留する39事件を動かし、3回におよぶ調査に全力を傾けてまいりました。

 この事件、毎年差別があったと、定年まで申立てた分が未審査のまま残ったものであります。私ども、いま差別の総体を示した「準備書面」を提出し、同時に従来どおりの1年1年、39年分を審査していたのでは、命が間に合わない。100年戦争になってしまうとまとめて併合して審査することを、都労委に求めているところで有ります。

 みなさん。大切なのはこの事件の本質は何かであります。

 会社・明治乳業が労務管理の基本として色分した白組、赤組。1人1人の労働者が、そのどちらに属するのかを「踏み絵」にして、まともに労働組合活動をする赤組と称する、申立人ら集団 ― 踏み絵を踏まなかった者へは、情け容赦のない差別を行ったのであります。 会社は、種種難クセを付けますが、事件の本質は、そのどちらに帰属したのかによる不当労働行為なのであります。

 ところで、4年前の全国事件・中労委命令では、不当労働行為のあったことを会社は非難を免れ得ないとし、職分・賃金格差の存在を紛れもない事実と認定したのです。その上で、解決への道筋として当事者双方の互譲の合意で、紛争解決を目指すべきは自明の理であるとしました。私ども、いま闘う残留事件においても、この前提条件のもとに審査が進められることを強く訴えているものであります。

 一方、明治の経営姿勢でありますが、財界展望社が発行する雑誌ZAITENが、この10月号、11月号で、決算の連続する減収減益、川村社長就任4年間で株価40%ダウン、たび重なる不祥事など、異常な経営不振の数々を、忖度無しに斬り付けています。

 その通りであります。私ども、争議解決こそが、真っ当な経営が保障される王道であることを常々訴えておりますが・・・。

 この第3ステージの闘い、過去色々ありましたが集大成の闘いとして奮闘しているところであります。株式会社明治は、過去の犯罪的行為を反省し、自ら解決への門扉を開くことを声を大にして訴えるものです。簡単ではありますが解決にむけて総力を出し切ることを、約束し当該の決意と致します。

 本日は、本当に有難うございました。

【シュプレヒコール】

一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い話し合いに応じろ!

一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!

一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!

一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!

一、株式会社明治は、差別争議の解決を決断せよ!

一、採用面接セクハラ、「爪水虫薬」事件、不正水増し決算は許さないぞ!

 裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ! 

不合理な解雇・雇止めをなくそう! 憲法を職場とくらしに活かそう!

明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、

団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう

 

 

 

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