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明治HD 第12回定時株主総会に「事前質問書」への回答は「答える必要ない」と質問封じの暴挙 ―今後問われる 社長経営陣の責任―

2021年06月29日 16時40分02秒 | お知らせ

明治HD第12回定時株主総会が表記の会場で開催されました。新型コロナ感染防止上やむを得ない環境下でありますが、時間短縮を謳い70分の時間で終了しました。

議長は川村和夫社長、質問はお一人様一回かつ一問とさせていただきますと進行され、質問者は8名に止まりました。「事前質問書」への回答がされないことから提出者が発言を求めました。

事前質問書」に対して「会社に必ず回答する義務はない」と質問封じの暴挙 ―今後問われる 社長経営陣の責任― 

提出者の質問と回答は次の様でした。

 実は私は、6月17日に明治HDを訪問して、私含め16名の株主連名によるこの総会に対する事前質問書を総務グループ長にお渡しし、その要旨を説明しているわけです。先ほどの回答に一切触れられていなかったので、そのことを踏まえて質問したいと思います。様々あるのですが、やっぱり多くの株主がいま怒っていらっしゃる何故株価がこんなに低迷しているのか、その原因とその責任について回答を求めたいのです。私は特に、「10年一昔」という話しもありますが「相乗効果」が未だ見えないなど、12年も経過する「経営統合」自体の可否を経営陣はどのように判断しているのか、相乗効果が発揮されないことが株価低迷の大きな背景にあるのではと思っています。

 もう一つは、この間続く不祥事の問題です。「売上高の水増し」が発覚し決算発表が遅れたというのは、これは株主の信頼を裏切る異常事態ではないでしょうか。あるいは、明治製菓ファルマが製造販売元になっている医薬品の承認申請書に、実はかなり前から虚偽記載があったと云うことが発覚し、厚生労働省が業務改善命令を出され、その中で経営陣の責任の自覚を厳しく求めている。これらの不祥事まだまだありますが、この企業体質というのは、36年も経っている異常な労働争議をいまだ解決できずに抱え込んでいる企業体質と全く同質のものと思っています。

 そこで質問です。

 川村社長、このような株価低迷あるいは株主離れにつながるような、この不祥事の絶えない異常事態、これをどのように受け止めていらっしゃるのか、この事態について経営責任をどのようにお考えなのか明らかにしていただきたい。そして、このことを踏まえたうえで、透明性のある健全な企業体質に立ち戻るための、社長としての決意と具体的改善策を明らかにしていただきたい。宜しくお願いします。

議長・川村社長

只今の株主様のご質問はですね、現在の株価に関わる株価の低迷に対してのご質問というふうに承りました。そうゆう意味で、この点を中心に取締役の塩崎の方からご回答を申しあげたいと思います。

取締役の塩崎でございます

 只今の株主様のご質問にご回答申しあげます。このところ残念ながら当社の株価は少し低迷をしております。このような中での2023中期計画におきましては業績の更なる向上に取り組んでいくなかで配当性向を40%水準に引き上げると共に必要に応じまして、株主の取得を株主関係も積極的におこない向上に務めてまいる所存であります。株主の皆様のご理解とご支援を宜しくお願い申しあげます。以上回答を申しあげました。(聞き取れない部分速記不能の箇所あり)

議長・川村社長は、質問者の、[この企業体質というのは、36年も経っている異常な労働争議をいまだ解決できずに抱え込んでいる企業体質と全く同質のものと思っています]。の所を捉えて質問の背景趣旨を歪曲した以下の議事運営を行いました。(争議の解決への質問などはしていない)

 又、只今の株主様のご発言の中に[労働争議に関することについてご指摘がございました。この点につきましては今総会の目的事項ではありませんが]、株主の皆様方にこの問題の内容についてご理解をいただくために、本件についてどのような状況になっているかということを中心にご説明させていただきます。この件につきましても取締役の塩崎のほうから申しあげます。

取締役の塩崎でございます

 明治乳業争議についてご説明いたします。明治乳業争議1985年に当時の市川工場従業員が昇給昇格差別の是正を申し立てた訴訟と1994年に市川工場の訴訟に引き続いて9つの工場の従業員が昇給昇格差別の是正を申し立てた同様の訴訟のことであります。先行して申し立てられた市川工場の訴訟は2009年に最高裁判所が申立人らの上告を棄却不受理とする決定をし、不当労働行為の事実はないとした司法の判断が確定しております。また引き続いて申し立てられた9つの工場の訴訟につきましても東京都労働委員会、中央労働委員会、東京地方裁判所、東京高等裁判所の全てにおきまして申立人らの請求を棄却する命令判決が下され、昨年2020年には最高裁判所が上告を棄却不受理とする決定をし、不当労働行為の事実はないとした司法の判断が確定をしております。申立人らの方々には、司法の判断が確定した以上それに従っていただきたいと考えております。明治グループでは、社外に申し立てられた係争案件に関しましては公正なる第三者機関におきまして真摯に会社の主張、立証を行った上でそのご判断を求めていくことを基本方針としております。こうした考え方により個別的労使関係の紛争に対処していくことは株主の皆様をはじめとしてステークホルダーの方々にも明治グループの商品をご愛顧いただいているお客様にも十分ご理解いただけるものと考えております。以上、ご回答ご説明申しあげました。

 事前質問書で示した1.経営方針、経営理念に関する質問。2.社会的責任が問われる不祥事に関する質問は社長の責任と同時に取締役の責任を問う重要な質問事項です。が一切答えず独善的な総会議事運営を行いました。許せない経営姿勢に断固抗議をいたします。

「事前質問書」を連名で提出した方からの質問、回答です。

 簡単に質問いたしますが、2番目に質問された方、この方と私は同じように16名の連名で質問書を出した一人でございます。先程いくつかご質問をいたしましたが何も答えられなかった。しかも質問していないことに時間を費やした。

 これは議長の態度としてどうなんでしょうか。前代未聞の対応ではないでしょうか。私は質問書を提出するときに同席しました。4ページわたって経営理念、そして昨年起こった不祥事の問題これを質したいというふうに約30分間にわたって丁寧にご説明いたしました。その後、今日まで検討する時間があったはずです。そしてその時30分ではお話できないので会場で質問をさせていただきますと述べています。(ここで川村議長からご質問をまとめて下さいとチャチが入る)私どもが提出したご質問をここでもってこの場でお答え願いたい。宜しくお願いします。

議長・川村社長

 それでは本件につきましては、質問書を提出しているけれどもその取り扱いはどうなっているのかとご指摘だと受け止めました。それでは本件につきましては取締役の塩崎の方からご回答申しあげます。

取締役の塩崎でございます

 只今の株主様からのご質問に回答申しあげます。ご質問にありました事前質問書は予め会社に提出することで回答のための調査に時間的のためのものではなく、以上に持ちまして、株主様からのご質問がなければこのまま議事を進行して差し支えない性質のものでございます]。事前質問書に対して会社に必ず回答する義務はないとご理解いただければと思います。以上回答申しあげます。

 以上の回答内容から、質問に一切答えていないことに会場から抗議の声が上がる。議長に質問している。議長への質問にちゃんと答えなさい。答えていないじゃないか。

議長・川村社長不規則発言をするならばご退場いただきますよ。

議長・川村社長=強引に、次の質問者青い紙を掲げていらっしゃる方と進行をはかる

川村社長はじめ経営陣がまともに答えられない経営者の姿がありありと見せつけられました。

 

 

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