海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「中国の景気後退」と題する『ツァイト』紙の記事。

2009年02月03日 | 中国の政治・経済・社会
景気後退だって?中国政府の責任者でこの言葉を口にした者は、いない。景気後退は人民中国では考えられなかった。それももっともだ。1978年の開放政策以来、30年間に中国ほど急速な経済成長を遂げた国はない。それだけ、驚きと恐れは大きい。なぜならば、中国の経済は、突然、停止状態になったのだ。
「われわれは幸福者の島にいたのだ」と北京にある「ヨーロッパ商工会議所」の会長であるイェルク・ヴトケは言う。だが、それは終わった。中国の経済は、「自由落下」の最中だ。中国の経済は、2008年の第4半期にも、6.8%の成長を遂げたと、中国政府は相変わらず主張していることは、彼を驚かせた。実際、彼は2008年10月以来、ドラマチックな生産の後退を観察している。「鉄鋼・自動車・化学などあらゆる工業分野で私はマイナス成長を見ている」とヴトケは言う。この国は10月以来、教科書通りの景気後退をしていると彼は思っている。それは中国の経済が少なくとも半年以上縮小していることを意味している。商工会議所の所長の判断の根拠は、ヨーロッパの大きなコンツェルンの広範なマクロ経済分析に基づいている。
政府筋に近い中国人のエコノミストは誰も、この見方に賛成しないけれども、香港や米国の景気観察者は、彼らの肯定的な予想を修正している。香港にあるモルガン・スタンレー投資銀行の中国人アナリストであるワン・チンは、「ハード・ランディング」について語った。中国経済は、2008年の第4四半期に、第3四半期よりも、1.7%と縮小した。だが、彼は、2009年度前半の国家的な景気浮揚策でもって、2009年度には国民総生産は5%増大すると見ている。(以下略)
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