海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「ショック状態のポーランド」と題する『フラクフルター・アルゲマイネ』紙の記事。

2010年04月11日 | 災害と事故
4月10日:ポーランドは、レッヒ・カチンスキー大統領の乗った大統領機がロシアで墜落した後、ショックに見舞われた。沢山の教会での祈祷を通して、人々は土曜日全国でロシア西部での旅客機墜落の犠牲者を悼んだ。「私たちは祖国のために祈ります」とクラクフにあるポーランド国王の居城があったヴァーヴェルの教会堂のミサにおいて、スタニスラフ・ジヴィッツ枢機卿は言った。彼は大統領の家族のメンバーに彼の同情を言い表した。ワルソーでは夕方数千人の人がミサに出席するために軍の教会に流れ込んだ。教会はすべての弔問客を収容できないので、礼拝はスクリーンに大写しされた。沢山の弔問客はワルソーの聖ヨハネ教会にも押しかけた。
お昼頃既に、大統領宮殿の前には数千人が集まり、献花をし、祈りを捧げた。全土で墜落事故の犠牲者に対する追悼ミサが行われた。96人の犠牲者のなかには、大統領とその妻マリア・カチンスカ、さまざまの政党出身の多くの国会議員、ポーランド中央銀行総裁、ポーランド軍の参謀総長かなり多くの軍の幹部将校、国家治安サービスの長、第二次大戦中形成されたポーランド亡命政府の91歳になる最後の大統領が含まれている。憲法に従って、ブロニスラフ・コモロフスキーが大統領の全権限を継承し、7日間の国家服喪を発令した。(中略)
ポーランドのメディアは、確かに事故の可能な原因について報道しているが、このような問いは、まだ、強い感情の背後に退いている。この事故がどれほど強烈にポーランド国民を動かしているかは、とぎれることなく、スモレンスクの事故について報道しているポーランドのテレビ局の司会者が最初の報道の数時間後にも涙と戦っているのを見れば分かる。もっとも、数名の政治家によって、慎重に、どうして、これほど多くの重要な人物が同一の飛行機に乗っていたのかという質問がだされた。
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