海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「雨とともに死がやってくる」と題する『ツァイト・オンライン』の記事。

2010年07月30日 | 健康
かなり多くの人たちは話をしている最中に椅子から落ちて死んだ。三十年前から起こっている。残酷な規則正しさで、いつも6月から8月の雨季に中国雲南省では突然死がしばしばおこる。はっきりした原因なしに心臓が停止するのだ。1978年以来、標高1,800メートルから2,400メートルのところにある雲南省北部で、400名以上ん人間が奇妙な病気の犠牲になっている。他の地域では、雨季の始まりは喜びをもたらすのに、それは雲南省の住民を不安に陥れる。「雨季の初めには、われわれはだれが今年は最初に死ぬかと問うのだ。次はだれかと」と大理から車で一時間のところにあるワンジアチュン村の医者であるリウ・グアンフイは言う。
何年間も科学者たちは、謎めいた死の原因は何かと探究したが無駄だった。死は一見偶然に起こる。
死者は子供であったり大人であったり、高齢者であったりする。男もいれば女もいる。突然死に先立って、気分が悪くなったり、めまいがしたり、心臓の鼓動が激しくなったりする。別の事例では、突然やってくる。解剖してもはっきりした結果は得られない。間もなく、この説明できない病気は、国際的に「雲南突然死症候群」という独特の名称を持った。
最近数人の科学者は原因を見出したと確信している。原因は、簡単に腐る茸の「小白」だそうだ。それはこの地域では特に雨季に土着の人たちが食べる。
確かにこの病気が特定の地域に限られていること、それが気候上の条件に依存していることに関して、環境的要因が考えられてきた。すでに2002年に、この地域の保健所のリストには、死亡の可能な原因として毒キノコが考えられていた。研究に参加した米国保健省のロバート・フォンテーンは「このような毒キノコが原因だと予測された。(後略)
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