海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「より少ない母親がより多くの子供を産んでいる」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2009年05月07日 | 健康
より少ないは、ときどき、より多い。2008年には、新生児の数は、前年に比べて減少した。だが、同じ年度に母親になる可能性のある女性の人口も、2007年よりは少なかった。それは、ドイツ女性が子供を産むのを好んでいることを意味している。
この結果を引き出したのは、「人口と発展のためのベルリン研究所」の報告書である。1955年と1965年の間に生まれたいわゆるベビーブーマーは、次第に、子供ができる年齢を過ぎており、したがって子供を産む可能性のある母親の数は減少している。だがそれらの潜在的な母親がもっと子供を産みたいと思っている事実は、家族政策と関係があると報告書は述べている。
補助金と父親の育児休暇とは、都市とドイツ東部では積極的な影響を与えている。これに対して、このような影響は、農村部とドイツ西部では確認できない。そこでは世話をする機会が欠けているので、多くの女性は、家で育児にいそしむよりは、職業生活をする方を好んでいる。それゆえ、女性一人あたりの子供の数は、減少している。「特に、農村地域が高い出産率を、都市部が低い出産率を示した時期は、終わりつつあるように見える」と報告書の著者は述べている。
「農村部で家族計画を転換するにはある困難がある」とウルズラ・フォン・デア・ライエン家庭相は『ヴェルト・オンライン』に述べた。彼女によると、農村では、日中の保育の要求が特に大きい。「だが、保母が3万人不足している。」
フォン・デア・ライエン家庭相は、西部と東部との間の比較についての報告を注目すべきだと思っている。ベルリンの壁の崩壊後,20年経って、東独は、出産統計で遅れを取り戻した。ドイツ統一後、新しい州は、人口上のショックを経験し、1994年には、女性一人あたりの子供の数は、0.77人に減少した。2007年には、女性一人あたりの子供の数は、1.37人となって、東部と西部の間の格差がなくなった。
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