海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「人類の半分は、世界の富の1%しか持っていない」と題する『シュピーゲル』誌の記事。

2006年12月06日 | 貧困問題と食糧問題
ロンドン発:世界人口の一番金持ちである10%を見ると、これらの人たちは、世界中の不動産と収入資産の85%を握っている。「超金持ちは、50年前よりも、グロテスクなほど、金持ちになった」と国連の「世界開発経済研究所」の所長であるアンソニー・スタロックは断言した。世界人口を10人の人間で表すと、これは一人の人間が99ドル持っていて、残りの9人は、寄せ集めても、1ドルしか持っていないことになる。
地理的にも、福祉は、非常に不平等に配分されていると「研究」は述べている。それは、このテーマについての最初の世界的な研究である。「資産は、高い収入をもつ北アメリカ、ヨーロッパと若干のアジア太平洋諸国に集中している。これらの国々の人間は、世界の富の殆ど90%を自由にしている」と報告書は述べている。
地球人口の最も金持ちのグループに属する人たちの半分以上が、北アメリカ、あるいは米国に住んでいる。「米国と日本がダントツであるわけは、そこに多くの人間が住んでいるからである。スイスとルクセンブルクでも平均の富は非常に大きいが、人口は非常に少ない」とスタロックは述べた。
日本では、平均の資産は、一人につき、18万1千ドル(2,081万5千円)であり、米国では、14万4千ドル(1,656万円)である。資産2千2百ドル(25万3千円)もっている成人は、研究によると、人類のより金持ちの半分に属している。このリストの最下位にある国は、コンゴ民主主義共和国であり、そこでは資産は一人当り、200ドル(2万3千円)しかない。この数字は、2000年の調査に基づいているが、実際の比較は、このデータを裏書している。
[訳者の感想]このような富の偏在が、そして底知れない貧困があるということを、世界で最も裕福な国と言われる日本に住んでいるわれわれは、もっと考えなければならないと思います。
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