海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「見物人がヒトラーの首をへし折る」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2008年07月06日 | 人物
朝、10時、ベルリンの「タッソー夫人の蝋人形館」の別館が開かれたが、10少し過ぎにはもう閉じられた。というのも、見物人が人形に殺到したとき、一人の男がまっすぐ問題のアドルフ・ヒトラーの人形の所へ行き、頭をもぎ取ったからである。
9時半には既に、『モルゲンポスト』紙にはヘルムート・フライシャーだと名乗ったアンドレアス・L.は、待っていた見物人の列の二番目に立っていた。彼は特にアンゲラ・メルケルを見たいと思っていると、『モルゲンポスト』紙に述べた。ヒトラーも見られるのだというということを知らないような振りをした。
10時5分、新しい蝋人形館が開き、アンドレアス・L.は、五分後にはヒトラー人形の前におり、人形が座っている机越しに身を乗り出して、人形にさわろうとした。
人形館の職員シュテファン・コッホともう一人の同僚が犯人を取り押さえようとしたが、同僚は攻撃を受けた。
それ故、このクロイツベルクの住人に対して、器物損壊だけでなく、身体障害のかどで捜査していると、警察の広報官ベルント・ショドロフスキーは言明した。監視員は殴打されたが無事だった。
この41才の男は、机を飛び越えて、人形の後ろに座った後で首をもぎ取った。人形全体は床にころがった。人形館は開かれたままだったが、人形は撤去された。損害の程度については、まだ何も述べられていない。
 警報を受けた警察は、犯行後、この男を館内で逮捕した。男の述べるところでは、ヒトラー人形の展示に反対だという意志表示をするつもりだったという。これまで、容疑者は、無賃乗車のような軽犯罪で警察の厄介になったことがあるが、政治的な動機での犯行を行ったことはない。人形館の広報官であるナタリー・ルオスは、事件を説明することができなかった。「監視員は二人現場に居合わせたが、事件を防げなかった。人形が再び展示されるかどうかについては、彼女は、すべてを未決定にした。「一体が20万ユーロ(3200万円)する人形に加えられた損傷の程度による。」ヒトラー人形の残骸は、公開されていない場所に移された。
この人形を巡っては、公開前から大きな政治的な問題になっていた。しかし、主催者は、
それを展示に欠くことができないと述べた。他のすべての人形と違って、ヒトラー人形は写真撮影は禁じられている。
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