海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「パキスタンのどこが間違っているのか?」と題する"Foreign Policy"の記事。

2012年06月19日 | アフガン問題
(前略)
イスラム教徒と南アジアとの接触は、インドを言い表すアラビア語「アル・ヒンド」から始まる。アル・ヒンドはインド亜大陸の北部と北西部という広大な地帯を指している。それは、中世には、トルコ系イスラムによって支配され、馬に乗ったモンゴル人から護られた。イスラム化は、アラビア海に接したイランとアフガニスタンの東部であるシンド地方から始まったが、この地域は、陸路からも海路からも容易に入り込むことができた。
ウマイヤ王朝のアラブ人たちは、8世紀にシンド地方をイスラム化した。次に来たのは、トルコ系のガズニ王朝だった。彼らは11世紀にインド北部を征服した。ガズニ王朝を引き継いだのは、デリーを中心とするサルタン王朝で、それは13世紀初めに打ち立てられた軍事的王朝だった。16世紀初め以、ペルシャ化したムガール帝国になった。これらのイスラム戦士たちは、はっきりしない国境をまたいで北は中央アジアと西はアラビアやペルシャと東は中国と交易を行った。
(後略)著者は、ロバート・カプランという人で、パキスタンの曖昧な政治的立場がその地理的な位置から来ているという主張のようです。
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